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「無知の知」の意味と使い方・具体例・読み方・おすすめの本

更新日:2024年09月17日

言葉の違い

「無知の知」という言葉を知っていますか。この言葉は哲学者ソクラテスが言った名言として有名ですが、詳しい意味や使い方を知らないという方は多いでしょう。ここでは、「無知の知」の意味や使い方、例文、類語、対義語などについてみていきますので、ご参照ください。

ソクラテスの弁明・クリトン (講談社学術文庫)

プラトンの著書「ソクラテスの弁明」と「クリトン」、ソクラテスの弟子であるクセノポンが書いた「ソクラテスの弁明」を参考資料として掲載された本です。 「ソクラテスの弁明」においては、若者を堕落させ奇異な神格を崇めることにより不正を犯しているとされて訴えられたソクラテスが法廷において行う弁明が書かれています。その中に「無知の知」についてのエピソードも書かれています。

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

口語体で書かれた本です。この本では、哲学を知らない人でも、ソクラテスとはどういった人だったのかを知るにはその心境が垣間見えます。「汝を知れ」「無知の知」についての一説が書かれた秀逸な一冊です。

増補 ソクラテス (ちくま学芸文庫)

ちくま学芸文庫の「増補 ソクラテス」は、難解ですが西洋哲学を知るにはおすすめです。全編を著者である岩田靖夫氏が自らの言葉で語っており、学説引用などでごまかしがない珠玉の一冊です。

ソクラテス以前以後 (岩波文庫)

偉大なる哲学者ソクラテスがいかなる背景で普遍的思想にたどり着いたか、またどのようにして、その精神が継承されていったのかを、イギリス古典学者のF.M.コーンフォードが語り聞かせる、西洋古典学、哲学の入門書としておすすめの一冊です。

「無知の知」の具体例

「無知の知」とはソクラテスの言葉ですが、イエスキリストが生まれたとされる古代ギリシャ時代に生きていた哲学者ソクラテスの言葉である「無知の知」がなぜ現代まで語り継がれるようになったのでしょうか。 「無知の知」のようなソクラテスの名言が受け継がれたのは、前述ご紹介の本にもありますように、ソクラテスの弟子であるプラトンがソクラテスの言葉を本にまとめてくれたためです。ここでは、このソクラテスの言葉である「無知の知」を使った具体例をご説明します。

現代における「無知の知」

現代におけるソクラテスの説く「無知の知」像は、アスリートなど勝負にこだわった、日々研鑽を積む方に例えられます。オリンピックを目指すアスリートの場合は、常に上を目指しメダルをとることに集中します。また、もしメダルをとっても、自分自身の最高を目指すアスリートもいます。 「現状には満足しない」という言葉をアスリートはよく使います。それは、「自分はまだ本当の強さに到達していない、自分はまだまだである」という意識でトレーニングに励んでいるからです。また、勝負にこだわったというと棋士などもあげられます。 最近でいえば藤井六段などで注目されていますが、棋士も常に上を目指し、勝つことにこだわります。また、勝たずに負けが続けば、引退しなければならない世界です。現代における「無知の知」とはこのような勝負にこだわって努力を積み重ねる人にあてはまるのではないでしょうか。

「無知の知」の読み方

「無知の知」は、「むちのち」と読みます。「無知」とは、知識が足りていないことを意味します。そして、「無知の知」の意味は「自らの無知を知ることが、真の認識に至るための道となる」ということで、「無知の知」はソクラテスの真理探究の基本的考え方です。

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初回公開日:2018年03月09日

記載されている内容は2018年03月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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