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「無知の知」の意味と使い方・具体例・読み方・おすすめの本

更新日:2024年09月17日

言葉の違い

「無知の知」という言葉を知っていますか。この言葉は哲学者ソクラテスが言った名言として有名ですが、詳しい意味や使い方を知らないという方は多いでしょう。ここでは、「無知の知」の意味や使い方、例文、類語、対義語などについてみていきますので、ご参照ください。

ソクラテスは死刑宣告を受けてもなお、「ただ生きるのではなく、善く生きる」という信念のもと、本当は可能であった脱獄や亡命もせず、死刑を受け入れます。そして、紀元前399年、ソクラテスは親しい人たちと最後の問答をかわし、自ら毒杯をあおって死を選びました。

プラトン

ソクラテスの弟子には、プラトンという哲学者がいます。プラトンは、紀元前427年にアテネの貴族として生まれます。エリートの彼はソクラテスに出会い、「無知の知」を代表とする彼の思想に感銘を受けます。そして、プラトンはソクラテスの死後に「イデア論」という思想を確立します。 この「イデア論」は、ソクラテスが否定していた相対主義とソクラテスが説いた「永遠の真理」を二元的に考えたものです。端的にいえば、「実在するものはイデアであり、わたしたちが肉体的に感じる対象や世界は似像にすぎない」という理論です。 また、プラトンは人間は輪廻転生を繰り返し、死後天上の世界で、この世に存在するものが真に完璧な姿で存在していると主張します。

ソクラテスの弁明

プラトンは、「ソクラテスの弁明」「国家」などを書いたことでも有名です。ソクラテス自身は「無知の知」をはじめとした名言をたくさん残していますが、前述しましたように自分で本は書いていません。 ソクラテスの「無知の知」をはじめとした名言は、プラトンが書いた書物によって現代まで受け継がれているということです。

アリストテレス

哲学者アリストテレスは、プラトンの弟子で、彼以前の哲学をまとめあげた人です。動物学、天文学、気象学、植物学などありとあらゆる分野に興味をもち、万学の祖といわれました。その博学ぶりからマケドニア王アレクサンドロス三世の家庭教師をしていたといわれています。 彼が説いた中で有名なものは、「すべての生物はプシュケーを有し、これをもち無生物と区別する」というものです。プシュケーとは霊魂を意味します。「無知の知」で有名なソクラテスからプラトンを経て、アリストテレスと偉大な哲学者が西洋哲学を築きました。

「無知の知」の意味と使い方を覚えましょう

いかがでしたか。ソクラテスの格言である「無知の知」の意味や使い方、また対義語や類義語についてみてきましたが、「無知の知」の持つ深い意味がわかりました。「無知の知」は、努力し頑張っている人にこそ響く言葉であり、現状に満足したり知ったかぶりせず、常に初心を忘れず謙虚に学ぶ姿勢でいるべきということです。 仕事においても「無知の知」はとても重要な意味があり、そのような姿勢を貫いている人こそが成功者となっているのではないでしょうか。 また、ソクラテスは「無知の知」の他にも多くの名言を残しています。哲学というと難しいと考える人も多いでしょうが、「無知の知」のようなソクラテスの名言をひとつひとつひも解いていくと、現代の私たちの生き方にもつながるものを感じます。 偉大なる哲学者ソクラテスの名言である「無知の知」の意味を知り、仕事やいろいろなことで、自分に厳しく謙虚に学ぶ姿勢を大切にしましょう。

初回公開日:2018年03月09日

記載されている内容は2018年03月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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