IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

言葉使いと言葉遣いの違いと使い分け|言葉使いの直し方

更新日:2024年08月30日

言葉の違い

言葉使いの基本やマナー、気になる直し方までまとめてみました。たかが言葉使い、されど言葉使い。人間関係や信頼度までに影響があります。大人として、ビジネスパーソンとして恥をかく前に、貴方の言葉使いを振り返って、直してみませんか?

言葉使いと言葉遣いの使い分け

「言葉使い」も「言葉遣い」も、どちらも様々なところで目にする単語です。どっちが正しい言葉なのだろうか…と疑問に思ったことはありませんか? 国語辞典『広辞苑』や『大辞林』などでは、両方とも同じだとしています。 パソコンやスマホでは、「ことばづかい」を変換しようとすると、候補として「言葉使い」「言葉遣い」のどちらも出てきます。

「言葉使い」は動詞、「言葉遣い」は名詞?

メディアで文章を書く人が参考にする、共同通信社発行の『記者ハンドブック 新聞用字用語集』によると 「使う」「使い」は、主として動詞に使い、「遣う」「遣い」は名詞に使う。 とあります。 わかりやすく説明すると… 動詞として使用例→「言葉を使う」 名詞としての使用例→「言葉遣い」 なので、原則的には… 「○○○をつかう」→「使う」 「○○○つかい」→「遣い」 ゆえに… 「言葉つかい」は名詞なので、「言葉遣い」とします。 というのが、記者ハンドブックでは原則だとされています。

しかし現実には、「言葉使い」も「言葉遣い」も両方が、明治時代の頃から使われていたという記録も残っています。辞書は両方を同じだとし、記者ハンドブックは両方を区別しています。したがって、厳密には、どちらの方が正しくて、どちらの方が間違えだと決めることはできないでしょう。

実際に使う時の使い分け

厳密な決まりはないので、何かの文章で「ことばつかい」を漢字で使う際には、どちらを使用するべきか迷う時もあるかも知れません。そういう時には、自分が書こうとしている文章に似たような性質や内容の文章を調べてみるのはどうでしょう? 「言葉使い」と「言葉遣い」、実際にどちらが使用されているか、またどちらが違和感がないかを、内容からも視覚からもチェックできます。 言葉は臨機応変に使うべきなので、使い分けには違和感がないことが大切です。 文豪:夏目漱石は「言葉使い」を使っていました。

言葉使いの基本

私たちは、状況や相手によって、同じことでも様々な言い方をします。例えば、「ちょっと待ってね。」と友達同士では言いますが、ビジネスシーンでは目上の方やお客様に「少々お待ちください。」とか「少々お待ちくださいませんか?」と言いますよね?

基本は「敬語」

「言葉使い」により言い方を使い分けて、ビジネスシーンでは相手を敬うための言葉を使うのが常識です。「人を敬う言葉」が「敬語」です。ビジネスパーソンにとって、「敬語」は周りへの配慮、思いやりの気持ちを示すものであり、ビジネス以前に人間関係を構築していくための基本といえます。それゆえに、適切な敬語を使い分けることは、人間性や教養を示すと言っても過言ではありません。

言葉使いの基本:「敬語」は3種類

敬意の示し方によって、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分けられます。 ・尊敬語 相手や相手の動作や状態などを直接高め、尊敬の気持ちを表現。 その中でも、名詞の前に、【お・ご・御・貴】などをつけた、「お気持ち」「ご苦労」「御社」「貴殿」などのグループ、「おっしゃる」「なさる」「召し上がる」などの活用された動詞のグループや【れる・られる】【ご(お)…になる】を付け加え、「お越しになる」「お読みになる」などのグループがあります。 ・謙譲語 自分がへりくだり、間接的に相手を高める表現。自分の動作や状態に対して使います。 謙譲の意味を表わす【弊・拝・愚・ども】などの接頭語・接尾語をつける「弊社」「拝見」「愚考」「私共」などのグループ、その言葉自体が謙譲の意味を表わす語「お目にかかる」「いただく」などのグループ、【お…する】【ご…いただく】などをつけ加える「ご招待いただく」「お慶び申し上げます」などのグループがあります ・丁寧語 話し手が自分の言葉を丁寧に言い、敬意を表現。単純に、語尾に【です】【ます】【ございます】を語尾につけるグループと名詞に【お・ご】をつける「お名刺」「ごほうび」などのグループがあります。

言葉使いのマナー

言葉使いは、人間関係の構築にも大切であると、先に述べました。相手との良好な人間関係は、ビジネスパーソンとしての信頼度を高めます。

ビジネスシーンでの言葉使いのマナー

次のページ:言葉使いに関する本
初回公開日:2017年03月28日

記載されている内容は2017年03月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング