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「無知の知」の意味と使い方・具体例・読み方・おすすめの本

更新日:2020年02月14日

言葉の読み方

「無知の知」という言葉を知っていますか。この言葉は哲学者ソクラテスが言った名言として有名ですが、詳しい意味や使い方を知らないという方は多いでしょう。ここでは、「無知の知」の意味や使い方、例文、類語、対義語などについてみていきますので、ご参照ください。

「無知の知」の意味と使い方

「無知の知」という言葉を知っていますか。この「無知の知」とは、学生時代に倫理の教科などで習うギリシャの哲学者ソクラテスの言葉です。この「無知の知」という言葉はさまざまなシーンにおいて、格言として使われることが多い言葉でもあります。ここでは、「無知の知」の意味や使い方についてみていきます。

「無知の知」の意味

まずは、この「無知の知」の意味ですが、以下のような意味になります。 ・無知であることを知っている(自覚している)こと 一見すると、どういうことかわからなくなるでしょうが、要するに「(自分が完全であるといえるほどの賢者だったとしても)自分がまだまだ知らない、無知であるということを知っている(自覚している)」ということです。 言い換えれば、「無知の知」とは「自分がまだ無知であることを自覚できていない、または知らないのに知っているような勘違いをしている」よりは、「同じ知らないでも、自分が知らないと自覚している分だけ、優っている」という意味の言葉です。

「無知の知」の言葉の背景

この「無知の知」という思想に到達した哲学者ソクラテスが、どうやってこの「無知の知」という言葉を残したのかについて、その経緯をご説明します。 ソクラテスの友人カイレフォーンは、デルフォイのアポロン神殿に行き神様のお告げを受けに行ったときに、「ソクラテスより知恵のあるものがいるでしょうか」とアポロンに尋ねます。カイレフォーンはソクラテスこそが知恵のあるものだとおもっていました。しかし、神託の答えはいないとのことでした。 これがソクラテスに伝わるとソクラテスは「そんなはずはない」と聞き入れません。ソクラテスは他にも賢者と呼ばれるものに確認しにいきますが、話をする中で賢者と呼ばれるものにも「知恵がない」と感じ始めます。そして、ソクラテスは以下の結論に達しました。

「無知の知」と「無知」の違い

ソクラテスが出した結論は、「私も賢者と呼ばれる方も、善美については知らない。しかし、ただ一つ違うのは、彼らはそれを知らないのに知っているつもりになっていて、わたしは知らないことを自覚している。そこが違う。」というものです。  つまり、前述のように、知らないことがまだあるのに知っているように振舞うよりも知らないことを知っていることの方がまだ知恵があるという意味です。そして、この言葉が「無知の知」として、世に広まりました。

善美とは何か

前述に出てきた「善美」とは「ぜんび」と読み、見た目の美しさのみだなく、道徳的、倫理的な美しさを意味します。日本語でいうところの「徳」にあたる言葉です。「徳」とは、自分にとっても、周りの人にとっても、また社会にとっても善いということです。 ソクラテスは、「善美」を知っていることがすなわち、知恵のあるものであると考えていました。そして、その「善美」を知っている人は人間にはおらず、人間は常にそれを追い求めており、「善美」を持つのは神のみであるという結論に到達します。

「無知の知」の使い方

「無知の知」とは、「ある程度努力して知識を得たとしても、自分が知らないことがあるのだということを知って、無知ゆえに尊大にならず謙虚に他人の話にも傾聴せよ」という意味の格言として使われます。 「無知の知」について知っているものは、自分が至らないと考えることで研鑽を積み、周囲の意見にも耳を傾けることで、さらに上の高みに到達できる、そういった姿勢を目指そうということで使われます。 ビジネスシーンなどで、上記の意味合いで「無知の知」を使う場合があります。「無知」ということから、「全く努力しないから何も知らない人が自分が無知だと知っている」ということではなく、あくまで「知」=「勉強」をしたとしても驕ることなく努力せよという意味で使います。

「無知の知」の使い方例文

「無知の知」は、例えば以下のような会話で使います。 (例文) A:「君はこの工程は意味がないというけど、この工程はなぜ必要なのか知っていますか?」 B:「この工程の必要性は知りませんが、僕はただ時間がかかるだけで意味がないと感じています。」 A:「この工程を経なければ、後で製品の検品で誤差があることに気づいた場合に後戻りできないからです。」 B:「全然知りませんでした。何の意味もない作業だとおもっていました。」 A:「そういうのを無知というんです。『無知の知』という言葉を知っていますか」 B:「知りません」 A:「自分が知りもしないことを知った風に言うなということです」

「無知の知」に関するおすすめの本

「無知の知」という名言を説いたソクラテスに関する本は多数あります。ここでは、ソクラテスの「無知の知」を読み解くのにおすすめの、哲学の入門書をご紹介します。

初回公開日:2018年03月08日

記載されている内容は2018年03月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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