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更新日:2024年09月12日
退職を上司に伝えれば面談になります。退職面談はただ辞める理由を伝えるだけではいけません。退職後のことなど色々なことを決めなければいけないので面倒ごとも多々あります。そんな中引き止めにあうと面倒が重なりうんざりしてしまいます。今回は上手な退職面談を紹介します。
目次
退職するまでに、もしくは退職日に返却する必要のあるものを確認しておきましょう。会社から制服が支給されている場合はそれを返却します。ロッカーがある場合はロッカーの中を整理して簡単に掃除もしておきましょう。ロッカーの鍵があればそれも返却します。あとは自分のデスクの整理や私物の持ち帰りなど企業によって様々ですので、退職日にばたばたしないでいいように確認しておきましょう。 また健康保険に加入している場合は保険証の返却が必要です。退職日が最終出勤日であればその日に返却すればいいので特に問題はありませんが、前述したように有休休暇の消化があり、最終出勤日と退職日が異なる場合には注意が必要です。 保険証は退職日まで有効なので最終出勤日に返却しなくても問題はありません。退職日を迎えたらすみやかに返却しましょう。わざわざ返却にいくのが面倒だと感じる人は最終出勤日に返却しても構いません。その場合次の健康保険に加入するまでは無保険の状態になるので医療機関を利用するときには全額自己負担となりますので注意しましょう。 利用した医療機関に現在無保険状態であることを伝え、保険証ができた場合はどうすればいいのかも確認しておきましょう。利用した施設で自己負担分の払い戻しが可能な場合と別途申請が必要な場合など様々なのでしっかり確認しましょう。
退職するということは自分にとってだけではなく、企業にとっても大きな出来事です。一人分の労働力が減るというのは現場に大きな影響を与えます。進行しているプロジェクトの人員の配置を変更したり、業務分担の再分配を考えたりと通常業務に加えて特急でやらなければいけないことが増えるので大変です。 退職すると申し出た場合、繁忙期でもそうでない場合でもほとんどの場合で引き止めにあうでしょう。退職理由を面談で伝え、自分の意志は変わらないと強く伝えれば大抵の場合は引き下がるでしょうが、それでも様々な条件や待遇の改善を提示して引き下がらない場合もあります。そういう場合に備えて対処法を考えておきましょう。
基本的なことですが、一番大事なことです。退職するという確固たる意志を持っていることを相手に伝えましょう。このときに注意したい点は退職の理由を環境や条件にしないことです。環境や条件を退職の理由として伝えてしまうと相手はそれを改善するように努力するということを条件にあなたをより引き止めようとします。あなたにずっといてほしいという場合もあるでしょうが、すべてがそうとは限りません。 環境の改善を理由にあなたの意志を少しでも揺らがせて、退職までの期間を少しでも伸ばそうとしている場合もあります。二週間前では対応に追われ、現場が混乱するが、二か月の猶予があれば何とかスムーズに現場が回ると上司が考えているため引き止めている可能性もあります。都合よくその誘いに乗ってしまえば、ずるずると退職までの期間がずれ、気がつけば半年も働いていたなんてこともあり得ます。退職で引き止められないためには初志貫徹が大切です。何を言われても決して意志は揺らがないということを強くアピールしましょう。
今の仕事が自分に向いていないのではなく、今の仕事ではない別の仕事がやりたいと伝えましょう。それも漠然と別の仕事がしたいのではなく、できれば詳細な業種まで伝えておきましょう。ただ今の仕事が嫌になったというだけでは部署の異動を考えるなど、条件を提示されて引き止めにあいます。今の会社ではできない、全く別の仕事がしたいということを言えば、無理な引き止めもおさまるでしょう。 次の転職先がすでに決定している場合はそれを伝えましょう。転職先の事情もありますので無理には引き止めることができないと諦めてくれます。また強硬手段ではありますが、転職先が決まっていない場合でも、次の就職のめどがすでに立っており、自分はその業界で仕事をするということを伝えても構いません。意志が変わらないことを察し、引き止めの手が止まることでしょう。
本来許されることではありませんが、どれだけ退職の意志を示しても上司がそれに取り合ってくれない場合もあります。その場合には先に人事部との面談を考えましょう。その際にはきちんと上司と退職の面談をしたが、取り合ってくれずやむをえず人事部に相談に来たということを伝えましょう。そこで退職についての手続きを決め、上司への連絡も人事部にお願いしましょう。 上司が退職を認めてくれなくても、労働者には退職する権利があります。なので人事部に退職届を提出すれば退職は可能です。
退職願と退職届の意味が違うということはご存知でしょうか。企業によってはフォーマットが決まっており、特に使い分けてはいないという場合もありますが、一般的には退職願と退職届は意味合いが違います。 退職願は企業に対して退職することをお願いする文書です。退職願の場合は退職の申し出に対し、それを企業が受理した場合のみ退職が可能になるというものなので、受理されなければ退職することができません。 退職届の場合は労働者が企業に対して一方的に雇用関係の打ち切りを通告するものです。なので企業が受理しようがしまいが、提出した時点で退職が可能ということになります。退職届のほうが意味合いが強いため、円満に退職するためにはできれば退職願を提出したほうが無難ですが、絶対に意志が揺らがない場合や企業が応じてくれない場合には退職届を提出しましょう。 また別に辞表というものがありますが、これは公務員や役員以上の役職者が退職するときに提出するものなので、一般社員の場合は退職願か退職届を提出することになります。
退職するという意志を持っていたのに面談で待遇を改善すると言われ、それならと思い退職することを撤回してしまった場合、今以上に働きづらい環境になってしまうことを覚悟しておきましょう。待遇や環境を改善すると言ったのになかなか改善されないというのはよくあることです。上司も改善する気などないのに、少しでも長く引き止めようと出まかせを言っている可能性もあります。鵜呑みにしないようにしましょう。 また周囲に退職したいと申し出たことがばれていて、他の社員との関係が悪化したまま働き続けなければならないという状況になることもあります。 退職を撤回してもさらに働きづらくなったで働かなくてはなりません。結果的に退職する期間が引き延ばされただけにもなりかねません。退職すると一度口にだせば撤回できないものだと考えておきましょう。
退職したいと思ってもなかなか言い出す勇気が持てないという人は多いです。いざ面談をするとなってもどんな理由を言えばいいのか分からないという人も。退職面談で退職理由を聞かれたときにどうしても答えることができなければ、一身上の都合でということだけを伝えても構いません。 ただ長くお世話になった企業を辞めるときにそれだけでは失礼だと思われてしまう場合もあります。退職するなら円満にできるほうがいいのは確実です。そのほうがお互いに嫌な思いをすることもありませんし、無駄な労力を使うこともありません。退職後のことを考えても様々なところにコネクションがあったほうが有利になります。円満に退職できるかどうかは面談にかかっているといっても過言ではありません。その中でも退職の理由は特に重要になります。面談の際に伝える退職理由をいくつか紹介していきますので参考にしてください。
辞める理由がどういったものであれ、大前提として本音をすべて言わないということは共通しています。会社に不満があり、それを伝えてしまうとただの愚痴になります。退職面談は内密なものですが、それがどんな形で他の社員に伝わるか分かりません。注意しましょう。退職面談での退職理由は誰に聞かれても問題のないように当たり障りのないものにしておきましょう。退職理由は本音を明かさず、曖昧に濁しておくというのが基本のマナーです。
記載されている内容は2017年05月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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