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「貴院」の意味や正しい使い方とは?「御院」との違いも解説

更新日:2024年08月22日

言葉の違い

よく就職時期に耳にする「貴社」という言葉の「貴」には丁寧な意味合いが含まれます。今回の記事では、病院に対して、「貴」を使うと「貴院」という言い回しになりますが、働いている立場から、「貴院」はどのような言い回しになるのかも併せてご紹介していきます。

「貴施設」

相手が「施設」の場合は「貴施設(きしせつ)」となります。例えば老人ホームなどの介護施設の場合に使われます。これらは病院ではないので「貴院」ではなく「貴施設」としたほうが適切です。ちなみに「診療所」や「クリニック」といった病院より小規模な医療施設は「貴院」ではなく「貴診療所(きしんりょうじょ)」や「貴クリニック」と表現する場合もあります。

「貴寺」

相手が「お寺」である場合は「貴寺(きじ)」と書きます。 「寺院」なので「貴院」と書いても問題はないのですが、「病院」との混同を避けたい場合は「貴寺」がよいでしょう。あるいは信仰の対象である山を含めて「貴山」と書くこともあります。あまり聞き馴染みがない表現でしょうが、いざ使う時に困らないように覚えておきましょう。

「貴殿」

「貴殿(きでん)」といえば手紙などで相手が男性の場合使われる敬称ですが、「神社」を表す場合にも「貴殿」が使われます。この場合の「殿」とは「神殿」のことです。他の書き方としては「~神社」であれば「貴社」でもよいですし、明治神宮など「~宮」という名称なら「貴宮(きぐう)」でも構いません。

「貴校」

「貴校(きこう)」の「校」とは学校のことです。小・中学校や高校のほか、民間の英会話スクールや資格学校なども「貴校」で表すことができます。唯一の例外として「大学」を指す場合には「貴学(きがく)」を使うのが一般的です。高校までと大学では使う言葉が異なるということを覚えておきましょう。

「貴院」の意味を理解して、正しく使おう

「貴院」とは文章で相手の病院を表す際に使う言葉でした。「貴」を用いたその他の敬称もたくさんありますので相手に合わせて正しく使いましょう。これらは話し言葉では「貴」ではなく「御(おん)」を使いますので注意が必要です。 こういった言葉は普段あまり使うことはありませんが、適切に使うことができればあなたもビジネスパーソンとして一目置かれる存在になれるでしょう。

敬称を正しく使おう

敬称を正しく使うことは相手に敬意を示す敬語の基本中の基本です。敬語に苦手意識のある方はまずは相手やシーンに合わせた正しい敬称をしっかりと使えるよう知識を身につけましょう。 以下の「役職への正しい敬称の付け方」と「採用担当の宛名につける敬称」も、敬称や敬語についてご紹介しています。もっと深く知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

初回公開日:2017年05月31日

記載されている内容は2022年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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