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接点復活剤の代用品はこれ!非推奨のアイテムや注意する点も紹介

更新日:2024年10月27日

暮らしの知恵

接点復活剤に代用品は使えるのでしょうか。この記事では、電子機器類の接触不良など、すぐに使いたいけれど手元に接点復活剤がない場合に使える代用品を紹介します。代用品を使う際の注意点や、使わない方がよいアイテムも解説しているので、ぜひチェックしてください。

代用品として紹介されているものの中には、あまりおすすめできないアイテムもあります。新たな不具合の原因になることもあるので、使わない方がよいでしょう。

眼鏡クリーナー

メガネクリーナーをおすすめできない理由は、水分が含まれているからです。金属部分に使った場合、錆のもとになる可能性があるので、接点には使わない方がよいでしょう。 レンズに液を垂らして拭き取るタイプのメガネクリーナーは、100円均一ショップなどでも販売されています。アルコールが入っているので、汚れを除去する効果があります。メガネ以外にスマートフォンの画面や、テレビ、パソコンの液晶画面にも使える製品ですが、接点復活剤の代用品にはなりません。

鉛筆の芯

鉛筆は黒鉛と粘土を混ぜて作られています。黒鉛とは炭素からなる鉱物のことで、通電しやすい性質を持ちます。また、粘土が研磨剤の役割を果たすとされ、接点復活剤の代用品になると言われています。 しかし、粉状となった鉛筆の芯がこぼれたり、ゴミとして溜まったりすることで故障の原因になる可能性があります。また、大量に吸い込んでしまった場合は肺に炭素が溜まってしまう危険、目に入る危険などがあるため、代用として使うことはおすすめできません。

シリコンスプレー

シリコンスプレーは錆止めや艶出し、塗布した部分の可動性を上げるなどの効果があるため、接点復活剤の代用として使えると言われています。また、金属だけでなく樹脂やプラスチックにも使えるため、一見便利なように思えます。 しかし、シリコンは火花に触れると酸化シリコンに変化する性質があり、接点部分にそのまま残ってしまいます。すると通電時に接触不良を起こす可能性があり、動作が悪化してしまうこともあり得ます。 特に、スイッチなどの部品は通電時に火花を起こしやすいため、シリコンスプレーは不向きと言えるでしょう。

代用品を使う際に気を付けること

代用品は手元にあるもので接点復活剤の代わりに使えるので、手軽に思えますが、使い方を間違うと故障を招くことになってしまいます。 あくまでも代用品であり、リスクがあることを念頭に使いましょう。成分や対象となる機器との相性を確認し、少しずつ行うことが大切です。

物によって使い分けるスキルが必要

まずは、接触不良の原因が何であるかによって、代用品が使えるのか使えないのか判断する必要があります。原因がよくわからない場合や、破損などの明らかに故障の場合には、専門家の修理が必要となるでしょう。 接点部分の金属の汚れや錆が原因の場合は、代用品を使うことができますが、代用品の成分と使いたい製品との相性を把握することが大切です。 また、原因は汚れや油、錆、水分、酸化や硫化、金属の腐食などさまざまである点、接点部分が目視できない機器がある点も注意してください。

やりすぎない

接点復活剤を使う際は「できるだけ少量を使う」「他の部品に付けない」「使用後に拭き取る」ことが大切と言われています。 少量で効果があるため、付けすぎることで基盤が腐食したり、予期せぬ通電部分ができるなど不具合が起こる可能性があるためです。 特に精密機器の場合は自己修理しようとして、何度も取り外しを繰り返すことでコネクタやチップを傷めてしまうことがあります。 代用品でも同様に、やりすぎると接点を傷めることにつながってしまいます。

接点復活剤を代用する際はあくまでも自己責任で

代用品を使う場合は、あくまでも応急処置であり、故障するリスクがあることを忘れずに行いましょう。本来の用途とは違うため、精密機器や高価なものに代用品を使う場合も、すべて自己責任になります。 代用品を使うことで修理費用の節約になるかというと必ずしもそうではなく、失敗した場合はかえって余計な費用がかかることもあります。 特に、精密機器の場合は専門家に任せる方がよい場合が多いでしょう。修理の専門家は、多様な原因に対処できる経験があるためです。 代用品を使わなければならない特別な理由がないならば、市販の接点復活剤を使用する方が効果的なこともあるでしょう。

代用品では不安な人へおすすめ接点復活剤を紹介

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初回公開日:2022年08月24日

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