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博士号とは?種類と難易度・取得方法・取得するメリット

更新日:2024年06月08日

暮らしの知恵

大学には、学部・修士・博士のステップがあります。博士に進む人は周りでも減っていきますし、博士とは実際何だろう?と思う方もいると思います。そこで今回は、博士号とは何か?博士号の取得方法やメリット、就職に役に立つのかどうかについて解説していきたいと思います。

博士号はどうやって取得するの?

修士課程との違い

学士過程や修士課程と同様、博士課程にも単位取得の義務が課されますが、前者よりも後者の方が取得すべき単位の量が少なくなっています。理由は、博士課程の本分は論文のための研究だからです。 論文には2種類あって、1つは大学に提出し、最終的に国会図書館に寄贈される論文と、学会で査読される公開査読論文が存在します。博士課程では、この2本の論文のために研究に没頭するのです。 とにかく論文に重きを置かれているだけあって、優秀な論文を提出し、修業年限である3年を待たずして博士号を取得し、中退する人もいます。

理系と文系の違い

文系の研究分野というのは、主に人間の活動を対象にしており、博士課程では論文を検索し、論文や文献を読み、フィールドワークを行うなどして研究を行います。 一方で理系の研究分野は、自然界を対象としており、理系博士課程とは研究室で実験の日々を意味します。もちろん論文を読んだり、学会に出席して研究内容を発表したり、研究室の教授の助手をしたりと、活動内容は様々です。研究室によって差はあると思いますが、基本的に修士課程以上に多忙を極めます。

博士号を取得するとどんなメリットがある?

博士号を取得するメリットは、「研究能力の証明」に他なりません。博士課程に進むメリットは、簡単に言えば「自分の研究分野を極められる」ことで、博士号を取得して初めてその熱意と実力が認められることになるのです。 博士号の価値は、学問と離れた場所にある企業からはあまり高い評価を得られない傾向があるようですが、大学や研究所にとっては、一人前の研究者としての免許証として見られます。 おそらく最も気にする方が多いであろう、「博士号の所持は就職に有利かどうか」というポイントについては後にご紹介します。

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博士号の種類について

博士号は、1,887年制定の学位令によって、「法学・医学・工学・文学・理学」の5種類の博士が作られます。しかし、現在は優に100を超える博士の種類が存在します。 それでは、現在の博士の種類を4つの体系に分け、それぞれに代表的な博士号について一部をご紹介しようと思います。

理工系

ほとんどが技術者として進む「理学・工学・電気工学・情報工学」博士が著名で、他には「数学・建築・商船・環境」など様々な博士号が存在します。

人文社会学系

「商学・文学・法学・哲学・英語・ドイツ語」博士など、如何にも文系という感じの博士号で占められています。この学系の学位を取得した人は、ほとんどが教職員として進路を決めているようです。

医歯薬学・保健体育・農学系

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初回公開日:2017年03月14日

記載されている内容は2017年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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