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スイスに移住するには?移住後の仕事の探し方・ 生活費用

更新日:2023年12月26日

暮らしの知恵

スイスはマッターホルンを代表とする広大な自然や独自の伝統・文化があり、住むには非常に魅力的な国として知られています。今回はスイス移住のためにビザ取得の条件、スイス移住での仕事の探し方、スイスの魅力、スイスでの1カ月の生活費までご紹介します。

スイス移住の方法

スイスはマッターホルンを代表とする広大な自然や独自の伝統・文化があり、住むには非常に魅力的な国として知られています。しかしながらスイスといえば、世界一物価が高い国と言われ、あのアメリカの大都市、ニューヨークで暮らすよりも生活費は高いと言われています。 そこまで高い物価であってスイス移住を夢見る人は多く、お金の面を差し置いても魅力的な面が多いという事でしょう。今回は、そんなスイスに移住するビザ取得の条件から、スイス移住での仕事の探し方、スイスの魅力から、スイス移住した人の1カ月の生活費までご紹介します。

就労目的の滞在の場合

スイスへの滞在期間が90日以内で観光目的あれば、ビザの取得は必要ありませんが、90日以上スイスへ移住する場合、ビザの取得が必要となります。その中でまずは就労目的の滞在の場合について、ご紹介します。 就労するため現地の就労先企業から勤務の許可が下りても、他に確認すべきことがあります。 まず、就労先企業がスイス国内やEU・EFTA加盟国の国民を優先とした人材確保の努力を行った証明が必要です。その上で、就労先企業が給与面・人的素質等全ての条件からスイス国やEU・EFTA加盟国民でもない外国人を雇いたい理由を明らかにします。 さらに、どうしても他に採用できる人がいなかったという証明がないと、国から労働許可が下りません。このプロセスには1年単位での時間がかかることもあるため、必ず就労先企業と進捗状況を確認しましょう。

長期滞在者用のビザの場合

移住するために長期滞在者用の滞在許可は、1年毎の更新が必要です。手続きは簡素化されているものの、更新時に語学力の向上といったような条件付きになる場合もあります。 移住先に家族の呼び寄せは可能です。日本人が就労する場合は、会社の代表権以外の職種が対象となります。通常は雇用主が外国人雇用局に必要書類と共に申請します。 労働が認可されると外国人警察にて犯罪歴などの調査が行われ、審査を通過した者には労働許可決定通知書が被雇用者に送付されます。 被雇用者はこの通知書を持って入国し、移民局と外国人雇用局で滞在許可証の取得手続きをします。発給まで通常3ケ月を要します。雇用が継続する限り更新可能の対象となり、事前許可を得れば転職時も有効となります。

リタイアメントビザを申請する条件とは

スイス移住でリタイアメントビザ(永住権)の取得条件としては、年齢55歳以上で申請条件は、「スイスとのつながりがある方(以前に移住して長期滞在経験や家族・親戚が住んでいる等)」「生活の中心がスイスであること」となります。また、必要資産として、労働する必要がないほど滞在できる十分な資金を有していることとしています。年金受給者が主な対象となります。 ●提出書類 ・ビザ申請書 ・写真 ・スイスとの関係を証明するもの ・銀行口座残高証明書 ビザの更新頻度として、永住権を取得した後に法律の改正や永住権を取り消されない限りは有効となります。 ●費用 ①手続き料: 1,500 米ドル ( 米ドルで支払うこと ) ②同伴扶養家族: 1 名に付 300 米ドル ( 米ドルで支払うこと ) ③管理調査料:投資額の1%/年 ④身分証明更新料: 10 米ドル/年

スイス移住での仕事の探し方

スイスは移住したい国で、常に上位にされていますが、働きたい国としても世界5位以内をキープする国です。そんなスイスで働きたいと考えて見てはものの、コネクション無しにどうやって働くことができるのでしょうか。スイス移住での仕事の探し方についてご紹介します。

スイスに移住して働くためには

まず、スイスに移住して働くためには、労働許可付きの滞在許可証が必要となります。もしも、現在の勤務先でスイス支店があるという人は手続きが簡単ですが、ほとんどの人はそんなラッキーな境遇ではないはずです。労働許可を普通に申請して取得するのはほぼ不可能らしいので、雇用主を通して申請する必要があります。 つまりは就職先を見つけるということです。働くといってもスイス人と同じ働き口があるわけでもないので、日本人という特性をしっかり活かした日本人ならではの求人というのが存在します。

日本人向けの求人とは

スイス移住して働くために日本人向けの求人をご紹介します。以下、ポピュラーな求人情報を載せてみました。もちろんこれ以外にもあるかと思いますが、あくまで代表的なものとなります。 ●日本料理向け職人 日本料理といえば、「和食全般」、「寿司」、「ラーメン」、「うどん」、「そば」等の日本食は、世界中に需要が高まっています。日本人が世界で勝負をしてみようという職人も多くなり、寿司職人に至っては現地の職人を育てるという意味でも重宝されます。 ●日本人向け観光ガイド スイスに観光に訪れる日本人向け旅行客を案内する観光ガイドの仕事です。観光ガイド会社にて定期的に募集しています。日本人観光向けのサマーシーズンがメインですが、スキーが堪能であれば、冬であったとしても需要があります。 ●日本人向けお土産店 スイスといえば、時計等のお土産専門店で日本人スタッフを募集しています。観光客御用達の日本人向けの飲食店であれば、日本語がしゃべられるという意味で雇用される可能性がありますが、数が限られています。

就職に必要な言語とは

スイス移住で就職、また暮らす上で必要な言語は、「ドイツ語」「フランス語」「イタリア語」「ロマンシュ語」となります。ほとんどの国民は英語を話すことが出来るため、共通言語としては英語が一番手っ取り早いかもしれません。移住先地域によって、言語は変わってくるため、その地域の言葉が話せるのが就職には有利に働きそうですが、英語を話せるのであれば問題ないでしょう。

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初回公開日:2017年04月26日

記載されている内容は2017年04月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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