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有給休暇の理由の例と書き方・退職する場合|私用/病院/葬式

更新日:2023年12月21日

社会人常識

皆さんこんにちは、今回は「有給休暇の理由の例と書き方・退職する場合」と題して、「有給休暇」にまつわるいろいろなお役立ち情報を、さまざまな視点からご紹介いたします。会社では必ず有給休暇が加算されますで、ぜひ、今から必要な情報を正確にインプットしておいて下さい。

病院へ行くことを理由にする場合

有給取得の理由が「通院するため」や「入院するため」、または近親者が入院している場合にその見舞いに行くためなどの、「病院に行かなければならない」という理由については、有給休暇の取得理由として当然認められます。 冠婚葬祭の全てが有給休暇を問わず、私的理由による休暇申請として認められるのと同じく、病院への用事を理由にする場合は「申請者はそのこと(通院すること)を必ずしなければならない」という確固とした理由によって、有給休暇を取る際の立派な理由として認められます。

絶対に必要な理由であれば有給休暇は認められる

有給休暇というのはそもそもが「労働者各自による個別の理由を優先する休暇」であるため、労働者(有給申請者)にとって「絶対に必要な用事であること」を理由に説明できれば、その取得理由は公において認められることになります。 会社で提出する公式の書類はどんな場合でも、あらかじめ法律上の規定に則った上で作成され、その紙面上の要求にしてもしっかりとした理由が認められることが大事になります。その点から言っても有給申請の理由は大切であり、第三者に対して「休む理由」を明確に提示することへの姿勢がきちんとしたものかどうかが問われることになります。

家事都合を理由にする場合

家事都合を有給申請の理由とする場合は、たいていの場合、家人が他に在宅しているかどうかや、その家事がどうしてもそのときにされなければならないか、という、確固とした理由の提示が必要となります。 家事というのは社長や上司をはじめ誰にでもある内容であり、それを理由に持ってきて「一人だけ特別待遇することは好ましくない」というイメージへの言及にもより、その日(期間)においてその家事を行なわなければならないという「誰にでも認められる理由づけ」が必要になります。 この場合でも「誰かの看病」や、その日にしか手続きできない用事、また親戚が遠方から来る場合など、その日(期間)にしかできないことを理由にすると、有給申請が認められやすく場合は多いです。

葬式への参列を理由にする場合

葬式は冠婚葬祭の儀式のうちに含まれているため、必ず有給休暇取得の理由として認められます。しかし、葬式でも家事でも通院の場合もそうですが、それらを裏付けられる(第三者に説明できる)証拠となる物を提示することは大切で、それがない場合は口頭での約束・理由付けとなるため、会社によっては認めない場合もあります。 葬式というのは誰にとっても参列することは義務づけられるもので、そのため公式に認められる休暇の理由としてあげられます。冠婚葬祭の中でもこの葬式というのは非常に重要な儀式の1つに認められ、友人の結婚式への出席が有休休暇の理由として認められなくても、葬式の場合であれば「友人・知人の葬式への参列」であったとしても認められます。

証拠の品を用意しておくと完璧

葬式への参列を有給申請の理由にする場合でも、もちろん「その日(期間内)に確実に葬式が執り行なわれる」ということがわかる「第三者に示せる証拠・情報」を提示できれば問題ありません。たとえそうした「第三者に示せる証拠・情報」がない場合でも、家人や親戚、あるいは友人などを証人(代理人)に立て、証言という形でその事実を伝えることも可能です。 第三者に提示できる「有給申請の理由について証明できる証拠」を用意することは、どんな有給申請の理由を伝える場合でも大切になります。この第三者への理由の提示については有給申請に限らず、公式の書類提出の場合はたいてい役立ち、その申請者が「虚偽の申し立てをしていないこと」の証拠として扱われることになります。

事故の場合

事故の場合はそれがどんな事故であれ、有給休暇を取得する立派な理由に認められます。この場合でも先述のとおり、「その事故に遭ったこと」を第三者に示せる情報を用意できればベターで、その「事故に遭った事実を証明できる物」を証拠として理由づけることが理想的な申請となります。 もちろん事故ですからそんな余裕がない場合がほとんどです。その場合でも、後日に改めてそのときの事故を第三者に説明できるよう配慮しておけばよく、そうすることで、その後の有給申請においても印象を崩すこともないでしょう。

有給休暇の理由の書き方

有給休暇の理由を書くときには、先述のように、必ず「第三者に認められる内容・理由」を明記しておくことが大切です。またその理由を証明できる情報や証拠品を、その理由申請書(有給申請書類)に添付することができれば理想的でしょう。 有給申請される側としては「なぜ休むのか」や「その有給休暇を取る理由は本当かどうか」という事実の確認がほしくなります。 ・○○に参加しなければならないため、○月△日から○月△日までは有給休暇をください。 ・○○さんの葬式に参列することになり、○月△日から○月△日までは有給休暇をください。 ・×月×日に交通事故に遭ったため、療養期間として○月△日から○月△日までは有給休暇をください。 このように端的にわかりやすく書いてください。その際、各理由を証明できる物を用意することを心がけてください。

パワハラされない有給休暇の理由

「パワハラ」というのは「パワーハラスメント」の略称で、「会社・職場で上司から受ける不条理な暴言や対応、またそれによって精神的苦痛や身体的苦痛を訴えることができる場合を含む、社内環境による被害」を意味します。 本来、有給休暇を申請する際というのはパワハラとは全く無縁です。しかし「正当な理由を掲げないで有給休暇を取得し続けた場合」や、虚偽の理由を意図的に考えて有給休暇を取得した場合、また正当な理由であっても有給休暇を取得した期間が会社にとって多忙だった場合や、健康を理由に長期間(あるいは断続的に)有給休暇を取得した場合に、このパワハラが起こることがあります。 特に身体的健康を理由に長期・断続的な有給休暇を取得する場合というのは、男性よりも女性に多く、女性特有の身体的理由として認められる生理や産休においても、このパワハラを受けてしまう場合があります。

退職する時の有給休暇の理由

次のページ:有給休暇の理由に関する法律(1)
初回公開日:2018年02月28日

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