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県職員の志望動機の書き方|職種別の志望動機例文(履歴書/面接カード/面接時)

更新日:2024年01月16日

面接

希望職種として高い人気を誇る公務員。なかでも人気の県職員の志望動機が、「地元のために働きたい」というのでは少しありきたりでアピールに欠けますね。ここでは、県職員をめざす誰もが悩む志望動機の書き方について、具体的な文例をあげながらポイントをご紹介します。

新卒

新卒者は、フレッシュさと何にでも挑戦する姿勢をアピールします。大学時代の専攻などと直接的につながる場合はそれを志望動機で前面に打ち出すのがよいでしょう。サークル活動などと繋げることももちろんよいのですが、学生としての活動と県職員としての活動を同様に取り扱わないように注意しましょう。 学生時代、特に目立った活動をやってこなかったという人でも、必ず材料はあるはずです。活動に限らないどんな小さな接点でもよいので、それを県職員としての仕事と関連づけて志望動機を構成しましょう。 新卒の頃は、どんな社会人になりたいのか、なかなか想像するのが難しいでしょう。そんなときは、就職エージェントに相談するのもおすすめです!あなたのこれからのキャリアを一緒に考えてくれます。

新卒1 大学の専攻と関連づける

「大学では、社会学部で文化政策について学んでまいりました。○○県では、『○○のくに文化プロジェクト』と称して、さまざまな文化事業の発信が行われています。大学時代に学んだことをベースに、生まれ育った○○県で文化政策事業のお手伝いができればと思い志望致しました。しかし本来の文化とは、人間の営みすべてと言ってもよいものです。私は、○○県のすべての人々が文化的に豊かな生活ができるよう、行政の立場からさまざまなことに取り組んでいきたいと思います。」

新卒2 県職員との接点をふくらませる

「所用で県の出先機関を訪れた際、別の窓口で、県職員の方が一般の方に丁寧に申請書類の書き方を説明しているのを拝見しました。そのときにおっしゃっていた『この補助金はこういう時のために用意されているんですよ』という言葉が印象的で、それ以来公務員という仕事に興味を持ち調べるようになりました。そうして、納められた税金をいかに必要なところに効率的に配分していくかを考え、立案実行していくのが公務員の仕事だと理解しました。 私は、大学入学を機にこの県で暮らし始めました。生活していくなかで、県で行われている事業に興味を持ち自分もその恩恵を受けていることを知るにつけ、今度は生活者の目線を生かしてこの県で働きたいと思うようになり、志望致しました。」

既卒(転職)

転職経験者は、職歴との繋がりをアピールします。一見繋がりがないようにみえても、まったく関係のないということはありません。これまで自分が身につけたビジネススキル全てが県職員としての仕事の糧となると考えて、志望動機を構成しましょう。

既卒 前職と関連づける

「私は大学を卒業し、全国展開のOA機器メーカーで4年間営業職として働いてきました。ただ売るだけでなくメンテナンスもありましたので、長いスパンでお客様と関わることができたのは幸せなことと思っていますが、かねてより地元へ戻ることを考えていました。 ある時、補助金申請の概要を知るために訪れたある県の出先機関で、県職員の方が一般の方に丁寧に申請書類の書き方を説明しているのを拝見しました。そのときにおっしゃっていた『この補助金はこういう時のために用意されているんですよ』という言葉が印象的でした。 メンテナンス業務というのは、ある意味窓口業務での一般市民の方に対する姿勢と似ていると思います。わからない・知りたいという訴えに対し、わかりやすい言葉で、その政策がしっかりと効果を発揮するように伝える。そんな共通点を見出した私は、地元の○○県に戻って、県職員として地域活性化のお手伝いをさせていただきたいと思い応募した次第です。」

面接カード・面接での志望動機

公務員試験は面接の予備資料として、エントリーシートではなく面接カードを用います。採用担当者は面接カードを見て質問をします。この時に重要なのが、志望動機です。 面接カードには志望動機以外にも自己PRなどを記入しますので、各項目ごとにポイントを決めて記入しましょう。志望動機を問われた際に面接内容と矛盾がないように、想定問答も考えたうえで記入します。面接内容を誘導するために、聞いてもらいたい内容(卒業論文など)を志望動機に盛り込むのも一つの方法です。 志望動機には、自分が◯◯県のために何ができるか?を具体的な体験・経験・経歴を含めて書きます。このとき、各項目に何があるかをよくチェックして、たとえば自己PR欄の内容と志望動機での裏付けとしてのPR内容が重複しないよう注意してください。最後は、職務の守備範囲を広げていきたいという前向きな姿勢をアピールするとよいでしょう。

新卒

「私が本県の県職員を志望したのは、3つの理由によります。 第1に、大学では学んだ文化政策の卒業論文で、本県で進めている『○○のくに文化プロジェクト』を取り上げて深く知るにつけ、その政策の理念の素晴らしさに感動したことです。 第2に、卒業論文の執筆にあたり、多くの県職員の方にいろいろな話を伺い、職員の方々の仕事ぶりを実際に拝見したことです。職員の方がどのようなことを考えて日々仕事に取り組んでおられるのか、また多忙ななか私に時間を割いてくださったように、県民の皆さんにも真摯に対応されている職員の方の様子をみて、私もこのようななかで一緒に働きたいと思いました。 第3に、生まれ育ったこの県で、学生時代に考えた広義の文化の発展に取り組んでみたいと思ったことです。本来の文化とは、人間の営みすべてと言ってもよいものです。私は、○○県のすべての人々が文化的に豊かな生活ができるよう、行政の立場からさまざまなことに取り組んでいきたいと思います。 そのためには、日々の業務はもちろんのこと、新しい知識の取得にも積極的に取り組み、周囲の人々とのコミュニケーションを大切にしながら、県職員として働いていきたいと思います。」

既卒(転職)

「私は大学を卒業し自分の進路を決定する際、大学時代に接客のアルバイトや体育会野球部での経験から、行動力と社交性についてはある程度自負していました。そして、営業職として全国展開のOA機器メーカーに就職し、4年間働いてきました。 ただ売るだけでなくメンテナンスもありましたので、長いスパンでお客様と関わることができたのは幸せなことと思っていますが、やはり生まれ育った地元へ戻りたいと考えるようになりました。 そんな時、補助金申請の概要を知るために訪れたある県の出先機関で、県職員の方が一般の方に丁寧に申請書類の書き方を説明している様子を拝見しました。私がやってきたメンテナンス業務というのは、ある意味窓口業務での一般市民の方に対する姿勢と似ていると感じたのです。わからない・知りたいという訴えに対し、わかりやすい言葉で、その政策がしっかりと効果を発揮するように伝える。そんな共通点を見出した私は、周囲の人々に話を聞きながら、徐々に県職員というものに興味を持つようになりました。 一方で、会社員生活のなかで経理の重要性を認識し始めた私は、会計についても勉強を続けていました。民間企業と異なり県の会計は税金で運営されていますが、だからこそ、予算執行に関して疑問を感じたり背景を考えたりする視点は大切だと思います。 こうした私の4年間の民間企業での経験を、地域活性化のために少しでも活かすことができればと思い、応募した次第です。」

職種別の志望動機(看護師/医療/福祉/栄養士など)

県職員には行政職・総合職以外に、専門職の募集もあります。ここでは専門職別に、志望動機の例を挙げていきます。

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初回公開日:2017年09月30日

記載されている内容は2017年09月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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