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指示待ち人間と自発的な人の違いとは?自発的/自主的/主体的の違い

更新日:2024年01月07日

マネジメント

会社やチームなどで求められるのが「自発的な態度」です。ついつい指示を待ってしまっているような方も多いのではないでしょうか。この記事では自発的な人の特徴や考え方、心理について紹介します。自発的に動けるようになりたいという人はぜひ読んでみてください。

根本的な違いは、意識の差

指示待ち人間は、あらゆることに対して考え方から消極的です。対して、自発的な人間は、物事を積極的に捉えます。この意識の差は、行動につながっていきます。それらの差を具体的に見ていきます。

責任感のあるなし

自発的な人は、仕事に対して十分な責任感があります。そのため、大まかな仕事の到達目標と途中過程の説明を受けるのみで、たとえ細かい点を指示されなくても、責任を持って仕事をやりとげようという意思を持ちます。そして、必要なことを適宜判断して実行に移します。 しかし、指示待ち人間には、これができないのです。彼らが前述のような大まかな指示を受けて、仕事を実行しても、細かな点に関して必要なことは実行しません。最終的なゴールを達成する責務を感じてないからです。それゆえに仕事で失敗を犯しても、指示待ち人間は自分に責任はないというスタンスでいます。 彼らの言い訳としては、「言われてないのでやってません」です。彼らは、言われたことのみを実行すればそれでよいと思っているのです。

自分の頭で考えようとするか

自発的な人間は、自分の頭で考えようとしますが、指示待ち人間は考えようとしません。状況に応じた判断の有無に関して、指示待ち人間と自発的な人間の間には大きな差があります。自発的な人間は、分からないことがあれば質問をしたり、急な事態があれば状況に応じて臨機応変に対応しようとします。 しかし、指示待ち人間は、分からないことがあれば放置しがちです。何か質問する時でも、自発的な人は、自分なりに考えて意見を形成した上で、自分はどう思うということを前提にして質問をしますが、指示待ち人間は、何も考えずに、ただどうすればよいか、どう思うかという質問をします。決定過程や理由などを考慮に入れて質問できる人と、そうしない人の仕事の質には、雲泥の差が生まれます。何かをする理由、自分が行う仕事やそれに関連する事項の決定過程を知った上で意見を述べること。 それは意思を持って自分からよりよい形を求めて行動するために必要不可欠です。

決断力を持っているか

自発的な人は、物事を迅速に判断します。選択肢、判断材料を自分で用意して解決することを自分の意思で進められるからです。対して、指示待ち人間は、優柔不断であることが多いです。彼らは他人により用意された選択肢の中から自分の意思をもとに決断することが苦手です。 様々なことを考えようとはしますが、決定に時間がかかります。決定まで周囲が待ってくれればよいのですが、そうでない場合も多く、彼らはしばしば、どうすればよいかという指示を求めます。自分では判断できないから、というのが理由です。そこで、周囲の人々は呆れながらも指示を行い、聞いた当人はそれに至る理由や過程に意識を向けることなく、指示されたことを行います。 当然、何かトラブルが起きても、自分のせいだと考えません。誰にこう言われてやりましたと、まるで他人ごとのような意識でいるのです。

仕事に対する認識の温度差

指示待ち人間と主体的な人間では、仕事に向かい合う姿勢において、大きな温度差があります。仕事に対する意識の差、と言ってもいいでしょう。主体的な人は、職場で必要な業務を行い、賃金に相当する成果を出すことができるように、貢献しようと考えています。 たとえばアルバイトでは、最初は分からないことも多く、他人に教わる時間をもらったり、失敗をして迷惑をかけたり、仕事の効率が悪いことで、賃金に相当する働きができない状態にあります。しかし、徐々に成長し、仕事ができるようになってくると賃金に相当する働きができるようになります。 この状態になると、これまでの穴を埋めるべくお店にお返しをするためにできることを模索することが自然です。これが自発的な行動につながります。職場において必要に応じて気配りをしたり、与えられたこと以上に付加価値を生み出そうとするのです。しかし、指示待ち人間は、仕事とは与えられたこと、言われたことを行うことだと捉えています。 職場に相応の成果を出して釣り合いをとるという意識もなく、自分の目線で、自分に都合の良い理由をつけて職場について愚痴を言ったりします。このように、仕事そのものに対しての認識や温度差が、指示待ち人間と自発的な人では圧倒的に異なります。

仕事にやりがいや楽しさを求めるか

これも温度差と関係することですが、自発的な人は、仕事に対し、自分なりのこだわり、楽しみ、工夫する点を持っています。最低限のハードルは理解した上で、より高次な付加価値を生み出す、その過程を楽しもうとするのです。 たとえば飲食店においては、それなりの料理を出し、妥当な料金とサービスであれば最低限のハードルはクリアしていることになります。しかし、よりやりがいを見出す人は、お客さん一人一人に会わせた接客を行う、料理にこだわるなど、一手間を加え、さらなる付加価値を生み出そうとします。その一手間を楽しむのです。 そして、その工夫がやがて売り上げの向上やお店への好評価へとつながり、お店や自分にとってもプラスになることを理解しています。それに対して、指示待ち人間は仕事にやりがいや楽しさを見出していない人が多いです。彼らは最低限のハードルを淡々とこなす作業と認識し、それ以上を求めません。より高次な付加価値を生み出す楽しさなど意識の範疇にないのです。

自発的な人間は得である

自発的な人間はその行動により恩恵を得る

本記事では、自発的、自主的、主体的の意味の違い、自発的になる方法、指示待ち人間と自発的な人間の違いについて見てきました。意味の違いについては、自発的、自主的、主体的はいずれも自分から動く点で同様ですが、微妙な違いがあることを述べました。 自発的になる方法としては、メリットを明確にする、ポジティブ思考でいる、他人任せにしない、やるべきことを明確にし、こつこつとした積み重ねを大事にするということが必要であることなどがあります。指示待ち人間と自発的な人間の違いについては、決断力や責任感の有無、仕事に対しての認識や温度差の有無、自分の頭で考えようとするかしないか、等の点で違いがあります。指示待ち人間より自発的な人間の方が得をし、より豊かさを得る人生となることは明らかです。 典型的な指示待ち人間でなくとも、指示待ち人間に該当する要素があれば改善し、より自発的な人間になる努力をすることが求められます。その方が自分にとってもプラスです。

初回公開日:2017年06月01日

記載されている内容は2017年06月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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