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新入社員が一番辛いと感じる時期・人間関係における辛い状況

更新日:2024年11月19日

ビジネスマナー

やる気と希望に満ちている新入社員とはいえ、前途洋々とはなかなかいかないものです。新入社員ならではの辛い状況、辛い時期を、誰しも経験します。辞めたいと感じるような時期は乗り越えられるのでしょうか? 新入社員が辛いと感じる原因を分析してみましょう。

原因の一つとしてまずあげられるのは、「覚えることが多い」ということです。これは、おそらく職種は関係なく当てはまるのではないでしょうか? そして、今責任ある立場になっていたり、指導や教育をする人、今だからこそ管理職についていたとしても、大勢の人が経験してきたことでしょう。 覚えることは、決して業務内容だけではありません。ビジネスマナーや、敬語・謙譲語の使い方、あいさつの仕方、連絡をするタイミングや報告の仕方、相談していい場合と、自分で考えなければならないことの判断など、社会人になって初めて直面する課題に囲まれることになります。 加えて、職場独自のルールであったり、内容によって相談や報告をする上司が違ったり、ときには理由がさっぱりわからない規則まであったりするかもしれません。新入社員は、本当に覚えることだらけのため、その量に辟易してしまい、大きな不安と共に、辛いと感じる場合があります。

職場の雰囲気になじめない

仕事さえこなしていれば、他はなにも気にしなくていい。稀にそんな職場があるかもしれませんが、多くの場合は、そうではないでしょう。職場には様々な人が働いており、個性豊かな人たちが作り出す、「職場の雰囲気」があります。こういった人々との人間関係がうまく構築できずに、「辛い」と感じてしまう新入社員もいます。 実際、職場の人間関係がうまくいかなければ、仕事の効率や学習スピードにも悪影響がでます。たいていこうした問題は悪循環に陥ってしまうことが多いのではないでしょうか? たとえば、相談したり、パートナーになる相手とうまく折り合いがつかなければ、分からないことがあってもなかなか尋ねることができず、仕事ができないまま。 そして、仕事ができないままだと、怒られたり、評価をされずに、またその人との関係改善が難しくなる、」といったパターンです。一人だけでなく、周りの複数の人と、そのような状態になると、とてもこの職場ではやっていけないと感じてしまいます。

社風が合っていない

会社は、多くの人が集うグループです。集合体として、体を成すためには、ある一定のルールやスローガン、考え方や価値観などを共有している必要があります。それを、たいていの場合「社風」などと表現しますが、その社風が自分には合っていないと感じる新入社員もいるようです。 仕事は片手間で行うことではありませんし、新入社員ももちろん、真剣に仕事に取り組もうとしています。しかし、だからこそ社風と自分の考え方・価値観が合わないと、敏感に反応してしまうこともあります。ちょうど、恋人としてならOKでも、結婚相手として考えるとNGというケースがあるのと似ているかもしれません。 真剣に取り組もうとしているからこそ、ちょっとした社風と、自分の価値感・考え方の違いが大きな障害となり、職場での居づらさを感じてしまう新入社員もいます。

上司との接し方がわからない

上司、という存在は、社会人になって初めて関わる人間かもしれません。親や学校の先生、先輩といった、目上の存在は、いままでも接してきたかもしれませんが、職場の上司という存在は、ある意味でビジネスパートナーでもあり、司令官でもあり、特別な配慮が必要な相手でもあります。 学生時代にアルバイトをしていたという新入社員も多いでしょうが、アルバイトで接した先輩や店長などとも、上司はまた違う存在です。どのように話せばよいのか、どこまで相談したらよいのか、どのような配慮をするのがビジネスマナーなのか。加えて、上司の個性も様々です。 そのような、上司とのかかわり方がわからず、悩んでしまい、辛いと感じる新入社員もいます。

理想と違い、将来性を疑ってしまう

「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」そう感じる新入社員は多いものです。そう感じてしまう原因は、仕事内容に対して思うこともあれば、自分の能力に対して感じることもあるでしょう。どちらにしても、思い描いていた理想と現実のギャップに、意欲が低下してしまうことがあります。 同時に、最初は指示されていたことをやっていたものの、こんな仕事をやっていて、自分は将来大丈夫なのだろうか? と感じることもあるようです。新入社員という立場上、もっとこんな仕事をさせてほしい! というわけにもいかず、もくもくと指示されたことをしているうちに、理想とは違う辛さを感じてしまうこともあります。

与えられる仕事や、新入社員の立場の低さ

いわゆる「社風」によっても異なりますが、多くの場合、新入社員は職場で立場の低い存在です。そのため、あれこれと雑用をさせられたり、厳しい叱咤があることも少なくありません。そうした、「一番低い立場」ゆえのプレッシャーや扱いに耐えられない新入社員もいます。 もちろん、パワハラになるような扱いは論外ですが、多少厳しく指導されたり、できる仕事が少ないゆえに、雑用を任せられることは、ある意味新入社員のお決まりであるといえるでしょう。また、やる気やチャレンジ精神が旺盛なゆえに、本来この職場でしたいと思っていた仕事を、なかなか任せてもらえず、仕事自体を与えてもらえず、辛いと感じケースもあります。実際、新入社員の教育・指導と同時に、既存の社員・従業員は、従来の仕事をこなしていかなければなりません。 その仕事で本来は手がいっぱいになっているため、なかなか新入社員に「構って」いる暇がないパターンも。このような場合、新入社員に仕事を教えるよりも、自分でさっさと片付けてしまう、悪い状況も起こり得ます。

辛くてもう辞めたい! そう思ったときは?

様々な時期、様々な原因で、辛いと感じる新入社員は多いものです。では、そのような新入社員が、「もう辛くて辞めたい」と思ったときは、どのような行動をとるべきなのでしょうか? 新入社員が辛いと感じるのは当たり前だ、辞めたいと思うのは甘えだ、と考える方もいれば、本当に辛いなら無理をしてはいけない、と考える方もおられるでしょう。 辛いと感じる原因に合わせて、状況を分析しつつ、あくまでも冷静な判断を下していくことが大切です。

辛いと感じたことを書きだしてみる

辛いと思った原因やタイミングは決して一つではないはずです。前述した通り、様々な原因やタイミングで辛いと感じるでしょうし、それ以外にもたくさんあるでしょう。男性ならでは、女性ならではの辛さもあることでしょう。その辛いと感じたことは、まとめて漠然とした「辛さ」にしておかないことが大切です。 辛いと思ったら、小さなメモでもよいですし、twitterなどにツイートしてみてもかまいません。自分自身で、「何が辛いのか」をハッキリ見て確認できるように書き出してみましょう。そうすることで、いつ、何が原因で辛いと感じたのかを、個別に分けて確認することができますし、状況を客観的に分析することもできます。 そうするだけで、大きな不安といった霧が晴れて、問題への取り組み方が見えてくることもあります。

今までがんばってきたことも書き出してみる

新入社員としてがんばってきたことを書きだしてみましょう。もちろん、就職するまでにがんばってきたこともたくさんあるはずです。国家資格が必要な職種もありますし、そのための勉強や試験、実習などにも、多大の努力を払ってきたのではないでしょうか? なかなか就職活動が上手くいかなかった時期を乗り越えてきた方もおられるでしょう。 その一つ一つの努力は、今、新入社員としてなかなかうまくいっていないと感じていたとしても、決して無価値なものになったわけではありません。今まで努力してきたことを、一つずつ書き出してみて、自分を褒めて、努力した自分を認めてあげましょう。これからの課題はたくさんあるかもしれませんが、それはそれです。 努力してきたことも、それはそれとして、価値あるものとして積み重ねられているはずです。

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初回公開日:2017年04月01日

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