IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

レポートの書き方・例文と見本・参考になるおすすめ本

更新日:2024年09月17日

書類の書き方

大学生でも社会人でも書くことが求められるレポート。大学生ならば授業の単位のため、社会人ならば業務の中で報告や提案をするために書かされます。当然ながらレポートの書き方によってその質も大きく変わってきます。今回は、レポートの書き方についてみていきましょう。

レポートの書き方の中でも引用の記載は、内容をきちんと書くのと同じくらい大切なことです。 なぜならば、引用した文献の情報をきちんと記載することは、その文献を執筆した人に対する礼儀だからです。 無断で引用したりすれば、著作権の問題に発展するほどの重要な要素なのです。 特に欧米では日本以上に著作権についてはシビアな考え方をしており、著作権をめぐって裁判沙汰が起こることもしばしばです。 たかが引用の記載などとなめてかからないようにしましょう。

引用の記載の方法

それでは実際にどのように引用を記載すればよいのでしょうか。 まず、引用文献の記載の方法ですが、基本的にレポートの一番最後にまとめて記載します。 この際に、引用した文献の著者名、発行年、タイトル、出版社の順に記載します。 著者が複数人いる場合も、面倒に思わずに1人残らずに書くようにしましょう。書籍のタイトルは『』で囲います。 また翻訳された書籍であれば、翻訳者の名前も記載しましょう。 ex. 奥井智之 2014『社会学』東京大学出版会

引用した文献が雑誌論文の場合は、著者名、発行年、論文のタイトル、論文が掲載されている雑誌のタイトルと巻や号、掲載ページを記載します。論文のタイトルは「」で囲います。 ex.増地あゆみ 2006「ヒューマンエラーはなぜ起きるー組織と個人の心理学入門」北海学園大学経営論集第3巻第3・4号、pp121-125 著者が外国人で英語で書かれている場合は、姓を先に書き、名前・ミドルネーム(アルファベットのみのことが多い)を続けます。

もう1つ、本文中にその文献の特定の箇所を引用するという方法があります。 この場合、引用した箇所を「」で囲って、その部分が終わるところで(〇〇<著者の姓> 1999)というようにその文献の著者の姓とその文献が発行された年号を西暦で記載します。 この場合も、正確な引用文献の情報はレポートの一番最後にまとめて記載します。

社会人のレポートについて

大学生のレポートとは異なる目的を持った社会人のレポート

社会人がレポートを書く目的は、大学生のレポートとはまるっきり違ってきます。 大学生の書くレポートは、ある1つの課題についての自分の見解を示すだけで事足りるものです。 これに対して社会人のレポートの場合、そのレポートの中で現状を簡潔かつ正確に報告すること、今ある課題を今後どのようにしていくかの提案や見通しを示すことが目的になってきます。いわば、報告に加えて自分が今後どうするかについて説明することも求められるのです。

社会人が書くレポートの種類

社会人になってから書くレポートは、大きく分けて研修レポートと、ビジネスレポートとがあります。研修レポートは文字通り新人研修や各種研修といった受講した研修に関する報告文書のことです。 ビジネスレポートは、さまざまな業務の中で書いていくレポートのことで、社内向けのものと社外向けのものとがあります。 社内向けのものは上司や同僚など社員同士、または社員と会社とでやり取りするための文書で、報告・連絡・相談(いわゆる「報・連・相」)が目的の文書です。社内での連絡文書、報告文書、提出文書がこれにあたります。簡潔さと正確さが求められるものです。 社外向けのものはクライアントや取引先など関係する社外の個人や法人向けの文書です。 種類としては、契約書や取引文書、儀礼文書などがあり、内容も業務のためのものと社交のためのものとがあります。社外向けのため、ある程度の礼儀と簡潔さ、正確さが求められます。

研修レポートの書き方と例

研修レポートで書く項目は基本として以下のようなものです。 ・研修を受けた日時 ・場所 ・出席者・参加者(特に会議などの場合) ・レポート作成者の氏名 ・何に関するレポートか(会議、研修など) ・実施した内容(会議でいう議事録に相当) ・どのような雰囲気もしくは様子だったか ・所感 ちなみに会社によってはフォーマットが用意されている場合もあれば、特にフォーマットのないフリースタイルの場合もあります。 そして分量としては、A4サイズの用紙1枚でおさまるくらいがちょうどよいでしょう。

研修レポートの書き方の例

研修レポートの書き方の例は以下のようなものです。 この時、レポートの内容は簡潔であるように心がけます。 提出日:平成〇〇年 △月 ×日 報告者氏名: 社内研修報告書 以下のとおり社内研修の報告をいたします。 1.研修名:新人研修 2.研修期間 平成〇〇年△月×日~平成〇〇年△月×日 3.研修内容 1日目:基本的なビジネスマナー 挨拶、電話応対、お茶の入れ方および出し方、敬語表現の適切な使い方、名刺交換などの社会人として必要とされる基礎的なビジネスマナーのスキルの研修を実施 2日目:グループ実習 4人1グループで与えられた課題について制限時間内に取り組み、最終的に研修参加者および研修の講師全員の前で成果を発表するという内容の研修 4.研修の感想 2日間の新人研修に参加し、社会人として必要とされる基礎的なビジネスマナーや考え方について学びました。初めは研修参加者の全員が緊張していたためピリピリした雰囲気でしたが、研修が進むにつれて緊張感がなくなり、落ち着いた雰囲気の中で全員が真剣なまなざしで研修にのぞんでいました。 私もまた最初は緊張しており、自分の意見をきちんと発言できないほどでしたが、同期に支えられながら少しずつ自分の意見を述べたり、率先して前に出ていけるようになっていきました。 今回研修で学んだことを今後お客様相手に行うようになるのかと思うと、非常に身の引き締まる思いですが、全力を尽くして頑張っていこうという意欲がさらに増しました。

研修レポートの書き方でおさえるべきポイント

ここでは研修レポートの書き方でおさえるべきポイントをみていきましょう。 まず大切なのが基本的なレポートの書き方のルールを守ることです。この場合、必要以上に優秀そうな文章を書こうとしたり、かっこよく見せるような凝った文章を書いたりする、ということは必要ありません。あくまでも基本をきちんと踏まえたレポートの書き方になっていることが大切です。 特に句読点の使い方や言い回し、「ですます」調、もしくは「である調」に統一されているかは最低限気を付けるべきポイントといえます。

次のページ:ビジネスレポートの書き方の基本
初回公開日:2017年03月27日

記載されている内容は2017年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング