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更新日:2024年08月19日
「諭す」機会も「諭す」という言葉を使う機会も少ないと思います。諭すとは目下の者に物事の道理を良くわかるように話し聞かせる、納得するように教え導くという意味です。今回は、諭すと悟すの違いなど「諭す」に注目してまとめました。
先に「諭す」と「悟す」についてご説明しましたが、「諭す」の最善の方法は相手に自発的に「悟らせる」ことです。相手から言われたからではなく、自分自身で解決方法を見つけるように導く方が、相手はより深く反省して過ちを繰り返さなくなるものです。 例えば部下が仕事のミスをしたときには 「山田君、君はマニュアルの基本動作に従わなかっただろう。」と頭ごなしに叱るのではなく、 「山田君、どうしてこういうミスが発生したんだろうか?」と相手に尋ねます。 「マニュアルの基本動作を実践していませんでした。」と言ったら 「わかっているね。それではどうしたらいいと思う?」 と言うふうに、相手に質問して解決方法を自ら見つけさせるように導きます。
相手を諭すときには、決して相手を低く見るような態度を取ってはいけません。たとえ相手が目下で、何か不手際があったとしても、相手の人格を否定するようなことは決して言ってはいけません。 相手の反省を促した後は「次はきっとうまくいくように期待しているよ。」などと、相手を尊重して希望を与えるような言葉を添えるのが良いでしょう。
以上のように「諭す」というのは「相手に自ら悟らせるように導くこと」で、「怒る」や「叱る」よりも一段上の指導法です。「諭す」が効果を表すには、言い方やテクニックの問題もありますが、最も大切なのは諭す人の人格です。諭すためには、まず自分の日ごろの行いを反省して、尊敬されるような人格を作り上げるところから始めましょう。
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