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役職に対する正しい敬称の付け方|メールや手紙での正しい使い分け

更新日:2024年07月25日

社会人常識

メールや手紙、ビジネスの場で必ず覚えておきたいのが、役職の後につける敬称。ビジネスの場で使用する敬称といえば『様』『殿』『御中』です。どのような場合に『様』『殿』『御中』と使い分ければいいのでしょう。今回は役職の後ろにつける場合の敬称についてご紹介しましょう。

『様』『殿』『御中』それぞれの意味を知ろう

役職名の後に敬称を付ける場合の正解が分かったところで、『様』『殿』『御中』、それぞれの意味についても少しお話しておきましょう。それぞれの敬称の意味をきちんと知っておくことで、使い間違いも減る事でしょう。

『様』

様(さま) 人を表す名詞または身分・居所などに付いて、尊敬の意を表す。 例) 「中村-」 「お母-」 「殿-」 「仏-」

『様』というキーワードで調べると、大変さまざまな意味を持っています。今回のテーマに沿った意味を汲むと、これが一番適切で、分かりやすいものとなります。

意味を読むと分かるように、相手に敬意を払いたい時、名前の後に『様』とつけるということになります。

『殿』

殿(どの) 人名や官職名などに付けて、敬意を添える。 例)「山田太郎-」 「部隊長-」 古くは、「関白-」「清盛入道-」など、かなり身分の高い人に付けても用いた。 現在では、目下に対してや事務的・公式的なものに用いることが多く、少なくとも目上に対しての私信にはほとんど用いない

『殿』も『様』同様に、意味が幅広く、読み方も『どの』だけではなく『との』や『でん』と読ませる場合もあります。それぞれの読み方によって意味も異なるのですが、『様』と同じく、今回のテーマに沿った内容をご紹介しています。

『様』同様に、『殿』も敬意を表すために使用する印象が強いです。しかし、意味に記載されている通り、目上の方には使用しない敬称となっていますね。しかしビジネスの場では、それに限らず、社長から平社員まで、すべての方に『殿』を使っても良いルールになっています。

ですが残念なことに、ビジネスの場では目上でも目下でも使ってよいという意味を知らない方も多いので、『課長殿』という風に社内でのメールに書こうものなら、『失礼な!』とか、『敬語も知らないのか!』とお叱りを受ける可能性がある事が難点です。無難に『様』を使うのが良いかもしれませんね。

『御中』

御中(おんちゅう) 郵便物で、会社・団体など個人名以外のあて名の下に添える語。 例)○○株式会社人事課-

明らかに、『様』と『殿』との違いが分かりましたね。そうです、『御中』は、役職名や個人名の後につけるものではありません。当然、『御中』にも敬意が込められていますが、くれぐれも会社名・団体名の後以外につけないよう注意しましょう。

『御中』でさらに注意したいのは、二重の敬称です。 『○○株式会社御中 人事部長殿』 これでは敬称が重ねてつけられてしまっています。二重敬語があまり好ましくないように、これもNGとなりますので、注意しましょう。

二重敬語はよくて、二重敬称はだめなのか…と少し頭が混乱するかもしれませんが、すべては慣れなので、さほど難しくはありませんので、大丈夫でしょう。

口語・文書における『様』と『殿』の違いを知る

『様』と『殿』の使い分けについて、もう一つ知っておいてほしいのが、メールや手紙などの文書の時と、電話や直接面しての会話で使用する時の、ルールの違いです。

次のページ:知っておきたい社内での敬称のルール
初回公開日:2017年02月14日

記載されている内容は2017年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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