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更新日:2024年06月09日
「どんな文章を書いてもいまいちぱっとしない、上手くいかない……」自分には文章力がないと悩んではいませんか? しかし、注意すべき点さえわかっていれば、誰でも簡単に読みやすい文章を書くことができるのです。文章力を上げるためのポイントや具体例をご紹介します。
目次
次は、文章力を向上させるための具体的なコツやルールを見ていきましょう。 文章力を最も試される場面がずばり「出だし」です。最初の一行で興味が持てなければ、読み手はその後読む気をなくしていき、最終的には読むのをやめてしまいます。逆に言えば、この「出だし」さえ成功すれば、読み手を引き込む文章としては8割方成功していると言っても過言ではありません。 読み手の興味を引く上手な出だしをすんなり作れるようになるには、ニュースやwebの記事、本など、自分の手元にあるあらゆる文章の出だしを見て研究してみることが一番です。自分が興味を引かれた出だしに対して「何故気になったのか」という点を追求し、同じような出だしで実際に文章を書いてみるとよいでしょう。
文章を書くにあたって、気をつけたいのが助詞、いわゆる「てにをは」の使い分けです。 例えば 「冬は好きだ」と「冬が好きだ」 「私は鈴木です」と「私が鈴木です」 「ここでいい」と「ここがいい」 など、たった一文字の助詞が違うだけで文章のニュアンスが変わってしまいます。この助詞を意識して使い分けることが、言いたいことを正しく伝えるための第一歩です。
文章力があるはずのプロでさえも時にやってしまいがちなのが「主語と述語のねじれ」です。 以下の例文を見てください。 「私の目標は、100メートルを12秒で走ります」 読んでいて違和感を覚える文です。正しくはこうなります。 「私の目標は、100メートルを12秒で走ることです」 このように、主語に対して述語が正しく対応していないことを「主語と述語がねじれている」と言います。 特に、文章が長くなればなるほど主語と述語が遠くなるため、この「ねじれ」が起こりやすくなります。推敲して違和感のある文は、もしかするとこのねじれが原因かもしれません。よく確認しましょう。
文章を書く時に心がけたいのは、「読み手のレベルに合わせて文章を書く」ということです。 例えば初めてプログラミングを学びたいという人が書店に行ってプログラミングの入門書を探した時、ぱらぱらと本をめくってみて専門用語や数式ばかりが羅列されていたら、思わず挫折してしまうかもしれません。どうせ選ぶのであれば、できるだけ自分の知っている言葉ばかりが並んだ本がいいに決まっています。 つまり、プログラミングを知らない人に対してプログラミングの方法を教える文章を書くのであれば、プログラミングの際に使われる専門用語ばかりを羅列させてはいけません。どうしても使わなければならない場合は注釈を入れて言葉の意味を説明するくらいの気遣いが必要です。この気遣いがないと読み手は文章を理解することができず、読むのをやめてしまいます。 一方で、例えば既にプログラミングの知識がある人に向けた情報誌の記事であれば、ある程度の専門用語を使って書いても構わないということになります。その情報誌を読む層はおそらくその専門用語の意味がわかっていると想定できるからです。 このように、文章を書く際は読み手に合わせた言葉選びをする必要があります。
文章力を上げるためには読みやすさを意識することが大切です。読みやすい文は常に適切な位置に読点が入っています。 以下の例文を見てみて下さい。 「私は慌てて道路を渡る人を呼び止めた」 この場合、「慌てて」いたのは「私」なのか「道路を渡る人」なのかが明確になっていません。どちらともとれてしまいます。 適切な位置に読点を置くことで、以下のように文章の意図を明確にすることができます。 「私は、慌てて道路を渡る人を呼び止めた」(慌てている人=道路を渡る人) 「私は慌てて、道路を渡る人を呼び止めた」(慌てている人=私) 読点ひとつで文の意味が変わってしまいます。よく推敲してどちらともとれる表現がないか確認するとよいでしょう。
文章力を手軽に上げられるテクニックとして覚えておきたいのが「一文一義」の法則です。 これはつまり、「ひとつの文の中にはひとつの意味しか盛り込まない」ということになります。 以下の例文を見て下さい。 「カレーを作るには、にんじん、たまねぎ、じゃがいもを洗って食べやすい大きさに切り、鍋に油を熱し、肉と野菜をよく炒め、水を加え、沸騰したらあくを取ります」 これを「一文一義」のルールに従って書き直すと以下のようになります。 「カレーの作り方をご説明します。まずにんじん、たまねぎ、じゃがいもを洗います。食べやすい大きさに切ります。鍋に油を熱します。肉と野菜をよく炒めます。水を加えます。沸騰したらあくを取ります」 このように、長い文章で多くのことを盛り込むよりも、一文一義に従って短く切った方が文章はわかりやすくなります。
スマートな文を作るためにも、冗長な表現は避けましょう。膨れ上がった文章は削ってシンプルにすることができます。例文は以下です。 「東京という場所はとても人が多い所だ」→「東京は人が多い」 「東京」と「場所」と「所」は重複しているので削って「東京」だけにまとめます。「~という」「とても」の表現は、なくても意味が通るため削ります。結果、17文字がわずか7文字まで圧縮されます。 削りすぎても温かみや面白みがない文章になりますが、冗長すぎても読み手が飽きてしまいます。読み手を楽しませる適切な文章量を心がけましょう。
記載されている内容は2017年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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