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更新日:2024年06月09日
「どんな文章を書いてもいまいちぱっとしない、上手くいかない……」自分には文章力がないと悩んではいませんか? しかし、注意すべき点さえわかっていれば、誰でも簡単に読みやすい文章を書くことができるのです。文章力を上げるためのポイントや具体例をご紹介します。
目次
学生時代に、夏休みの読書感想文や、レポート、論文などで何をどう書けばいいのかわからずに苦労したという人は多いことでしょう。 また社会人となって、仕事の一環として適切な文章を書く必要に迫られ、改めて文章の書き方について学びたいと考えている人もいるかもしれません。 感想文でも仕事での文書作成でも、よく言われるのが「文章力が大事だ」ということです。 しかし、そもそも文章力があるというのはどういうことなのでしょうか? 「深い知識に裏打ちされた文章を書ける」「読むだけで書き手の品を感じる」「すんなりと頭の中に入ってくる」など、文章力の定義は人によって様々です。 ここでは、「文章力」とはすなわち「誰に対してもわかりやすい文章を書くことのできる力」であると定義します。 誰にでもすんなり読んでもらえて、読み手の心に響く良い文章を書くにはどうしたらよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
文章を書く前にまず想定しておくべき重要な点は、「どの媒体向けに書くのか」ということです。 ブログやWeb上の記事を書くのか、紙媒体でのマニュアルを書くのか、あるいは小説を書くのか、ゲームのシナリオを書くのか、それともスピーチの原稿を書くのか……などによって、求められる文章はまるで違ったものになります。 例えばブログやweb上での記事を書くことを想定する場合、読者が素早く内容を把握できるように「結論から書く」ということを意識しなければなりません。しかし、小説の場合は結論、すなわち最後のオチが大切になりますので、オチから書いてしまっては全く意味がありません。 また、物語を書く場合、一般的に使われているのは小説やシナリオといった形式です。小説はセリフと、それ以外の「地の文」によって構成されていますが、シナリオの場合はセリフと「ト書き」、あるいはセリフのみで構成されています。小説の地の文には読み手の心に響くような、作家の個性が光る繊細な表現が必要ですが、一方でシナリオのト書きには、小説の地の文で使われるような詩的表現は、多くの場合求められません。 このように、紙かwebかといった媒体、あるいはその用途に応じた適切な文章構成を意識し使い分けることが、文章力を上げるためには重要な要素といえます。
どんな文章を書く時でも、共通して常に念頭に置いておかなければならないのが、「読み手を意識する」ということです。 文章を書く以上、そこには必ず読み手の存在があります。読み手がその文章を読んだ時にどんなことを思うかを先回りして考え、適切な順番で文章を置くことこそが「読みやすさ」の秘訣といってよいでしょう。 また、もうひとつ意識しておくべきなのが「読み手にとっての利益」です。人は文章を読む時、その文章に必ず何かを期待して読むものです。例えばwebの記事や実用書を読む時は「何か新しい知識が含まれているかどうか」を期待しますし、小説を読む時は「物語を読み進めることによって得られるドキドキ、ワクワクとした気分や爽快感」などを期待します。ということは、書き手は文章の中に「読み手が目新しいと思うであろう知識」や、「ドキドキ感、爽快感」など、その文章で期待されている要素を想像して盛り込まなければなりません。 誰が読むことを想定しての文章なのか、誰の役に立つ文章なのかをあらかじめ深く考え、読み手の疑問を予想してその答えを盛り込むなど、読み手に対して思いやりを持って文章を書くことが、文章力を上げるひとつのコツといえます。
では、具体的に文章力を上げるための長期的な方法を見てみましょう。文章力を上げるために最も簡単なのは「本を読む」ということです。小説でも、実用書でもなんでも構いません。あえて難しいジャンルに手を出す必要もありません。大切なのは、できるだけ多くの本を浴びるように読んで、言葉の使い方を学ぶことです。あらゆる本を読み込んでいくことで、正しい日本語の使い方や、説得力のある文章構成が自然と身についていきます。 また、本を読むことで単純に語彙を増やすことができます。語彙を増やすということは、料理に例えると調理できる食材を増やすようなものです。レタスとトマトときゅうりだけのサラダより、そこにさらに卵やシーフードや豆などを追加したサラダの方が美味しく感じられることでしょう。語彙を増やせばより複雑なニュアンスを表現できるようになるのです。
文章力を向上させるためには適切な言葉を選んで使い分ける豊かな表現力が必要です。その表現力を上げるためにはより多くの語彙を扱えるようにしなければなりません。本を読むようにして、わからない言葉があったらすぐに調べる癖をつけるようにしましょう。電子辞書でも、スマートフォンで検索するのでも構いません。自分で調べた言葉は、調べるという労力をかけた分記憶に残りやすくなっています。 調べてみて「ああこういう意味だったのか!」と納得したら、次はその言葉を自分の文章や、あるいは日常会話の中に取り入れてみましょう。実際に使ってみることで、新しい語彙でもさらに記憶に定着しやすくなります。 これを繰り返すことで自在に操ることのできる言葉をどんどん増やしていきましょう。
第三者が必要となってしまいますが、添削してもらうというのは文章力を上げるためには大変有意義かつ有効な方法です。 自分では全く気がつかなかった方面での指摘を得られるのが最大のメリットといってよいでしょう。 家族や友人、同僚などに頼むのも手ですが、近しい相手だと厳しい意見は言いにくいということもあります。忌憚ない意見がほしい場合は文章添削(校正)の有料サービスや、通信講座などを利用するとよいでしょう。 また、表記揺れや単純な文法ミス程度であればWord等でも校正機能がついていますので、参考になるかもしれません。
記載されている内容は2017年02月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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