【イベントレポート】「一社目選びが成功の秘訣です」ベストティーチャーCTOが語る、SIerからWebエンジニアへの「失敗しない転職方法」

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【イベントレポート】「一社目選びが成功の秘訣です」ベストティーチャーCTOが語る、SIerからWebエンジニアへの「失敗しない転職方法」

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今 佑介(こん ゆうすけ)(株式会社ベストティーチャー CTO) 中堅SIerにSEとして入社。2011年の大震災をきっかけに、キャリアについて真剣に考え始める。テクノロジーカンパニーであるクウジットに入社し、ARアプリなどの開発に従事。CtoCのオンラインマーケット・ココナラを経て、2014年オンライン英会話「ベストティーチャー」にCTOとして入社。 今回は、Branding EngineerのテクスタLIVE「ベストティーチャーのCTO今氏が語る、SIerからWebエンジニアへの失敗しない転職方法」の書き起こしになります。SIerからWebエンジニアへ転職した今氏が学んだ、「転職に失敗しない方法」とは一体?

「今 佑介」と申します。今年で35歳。プログラマーの定年の歳です。僕は理系の大学出て就職でこっちにきてSEを5年半くらいして、スタートアップとか会社にいくようになって二年半くらい経ち、CTOになりました。 僕が転職を考えた時、転職活動はめんどくさかったけれど、それ以上にそこにいたくなかった思いがありました。でも自分の人生の舵は自分で取ろうと。 今回、「WEBエンジニアとSEの違い」、「転職する一社目の見つけ方」を話そうと思います。

転職のきっかけは震災でした

システムエンジニアを五年半追体験して何を思っていたのかということを話したいと思います。割とSEの普通のキャリアを考えてみましょう。 学部時代の友達が会社の説明会で学校に来て、楽しいか聞いたら「結構楽しい」と言われたので応募して内定をもらいました。論文が忙しくてさっさと決めたかった。面接で考えたことだったと思うんですけど、たしか計算科学が使えそうな部署で働こうと思っていました。 入社1年目は大学でプログラミングしてたので結構できてたんですが、計算科学が使える部署ではないところに突然入れられたり、プロジェクトの中でみんながやりたくないことをやらされたりしました。2年目から3年目は本格的に始めました。この時凄く働いて一番残業して手に湿疹ができたり精神的に追いつめられたりしました。 4年目に10人くらいのチームをまとめるようになりました。この頃会社が厳しくなってはてなダイアリーが使えなくなり、Javaのこととか調べても検索結果の3行でスキームを理解しなくちゃいけなかった。この頃からIT系の勉強会に参加するようになる。 5.5年目で震災がおき、仙台に本社があり社員の実家や家族が被災。いつ死ぬかも分からないのにJavaとかやっていることに嫌気がさした。ポートフォリオになりそうなものは作り、転職サイトに登録して転職しました。

一社目選びが転職成功の秘訣

そもそもWEBエンジニアはBtoCまたはBtoBtoC。SEはBtoBとかBtoBtoCだけどJRとか通信系とか。SEとWEBプログラマーは似ているけど結構違う職業。サービスのリリースまでのスピードも違いますね。

※(参考:当ページのSlideは今氏が当日発表したSlideSIerからWebエンジニアへの失敗しない転職方法より掲載しています。) SEだと設計書をしっかり書くけど、WEBエンジニアだと設計書をあまり作らない。SEだとコード書きたくても書けなかったり、今日会議しかしてないなとか。不満はたくさんあるが自分の希望といっても思いつかない。

不満を希望に転換し、優先度を明確にする

ここで僕が使ったのが不満を書き出すという方法。不満は希望の裏返しなので不満を列挙して自分の希望を洗い出す。面接の時も何で辞めたんですか?という質問に対して不満しかない人とは仕事したくないじゃないですか。ちゃんと文字にして不満を書いてみる。 不満①いいと思えないと思うものを作りたくない。 →いいと思う、スマートなものを作りたい。顧客と一緒に作り上げ、ユーザーに喜ばれるものを作りたい。 不満②Excelの出力の調整作業が嫌。 →適切なツールを使いスマートに仕事をしたい。 不満③パートナーとか新人の育成からイノベーションはうまれない。 →できる人達と切磋琢磨したい。 不満④会社に寄生している使えない社員が嫌。 →大きい会社では避けられない話し。上司がパソコンさえ持っていない。技術者が経営層にいる会社がいいなと思った。

(イベントの写真。プレゼンする今氏)

全ての揃った楽園はない。①から⑤までの不満が転換した希望が見つかったので、優先度を考えた。BtoBに共感できること。エンジニアを大切にしていること。給料は今と同じ水準。半年後に結婚する予定で給料をさげるわけにはいかなかった。会社はたくさんあるので、希望とその優先度をまとめると吟味しやすくなる。この中で自分とあう会社を探す。

企業の体力は掲載している転職サービスの「掲載料」でわかる

おすすめ転職サービス。WEB系会社って結構ありますよね。CAとかリク、楽天とか。スタートアップは結構口がうまい人が多いので、周りに知り合いを増やしてから行った方が安全です。後はWEB受託系。広告代理店の仕事をするという感じ。当然メガベンチャーの方が人数が多いので教育する余裕がある。教育する余裕があるというのは結構大きいことです。やや入りやすい。

スタートアップはやはり余裕がないので、同業他社の経験者を好みます。その代わりスタートアップの方がネットに書いてあることをすぐにできます。たとえばYahoo!に入ってニュースアプリの部署に入っても転勤に回されたりすることはありえる。スタートアップは他のサービスにいく余裕がないのでやりたいことができる。 最近転職サービスはスタートアップ界でホットです。その中でも「Wantedly」が結構有名ですね。スタートアップのエンジニアの知り合いが多いとうまく活用できるかなと思います。「Forkwell」っていうのもあって、「Wantedly」がビジョンで仕事を探すサービスと考えると、 「Forkwell」はスキルで探すものです。これももう3年か4年はやってるサービス。キーワード検索で転職が探しやすいです。コツなんですけど、各転職サービスの掲載料を調べておくと、その媒体に出すの結構お金かかるんですね。こういう媒体に出せる体力がある会社かどうか知れる。リクナビは掲載料高いですけど「Wantedly」とかは安いからたくさん掲載がある。

募集要項の「労働条件」は要注意

大切なのは「募集要項の労働条件をちゃんと読もう」というのが重要で、大きな会社にいると意外に違ったりする。 「完全週休二日制」と「週休二日制」は違う。完全って書いていないところは書き損じか、土曜日の何日か働くはめになります。あと正社員ではなく契約社員という場合もあります。社会保険料とか厚生年金はちゃんと払われるのか。国民年金を自分で払うようになっていたり。祝日は休みじゃなかったり、有給休暇をとれる規模なのか。申請すれば休めるという会社は結構あります。土曜出勤を入社の後に気づいたりすることのないよう気をつけましょう。 後は「ビジョンの同じ会社」に入社すること。自社サービスをしている会社の場合は採用する側も自分のサービスを気に入っている人を大事にしているので、世界観に共感している方のがお互いにモチベーションを維持できると思います。 SE出身っていうのは何でも弱みというわけではなくて、WEB系のエンジニアはプログラマー気質の人が多いのでマネジメントするのを嫌います。進捗管理しながらメンバーとコミュニケーションがとれるというのは十分なアピールになります。具体的にこれまでの実績を説明できるといいでしょう。自分だけできて、他の人はポンコツ、というようなチームを回せるというのは結構強みなのかなと思います。

採用される人

ではどういう人が採用されるのかというのを考えてみましょう。たとえば業務システムでの顔合わせという名の面接をするじゃないですか。パートナーさんと。これを想像してみましょう。 どこかの会社のなんとかデータさんのシステム業務。言語はJavaだったとします。Aさんは外卒2年目で研修でJavaとかはやったけど2年目なのでC#とかテスターとかちょっと詳細設計はやりました。Bさんは大卒5年目でJava案件3年経験あり。プログラミングはもちろん基本設計から詳細設計まで経験あり。単価は同じでどちらが取られるか?Bさんとりますね。どこの業界も経験者が欲しいです。

求められるエンジニア像

WEB系企業は実際どういうエンジニアを望んでいるのか?会社ごとに微妙に違うけど鉄板なのは、「ライト言語の開発経験」があること。iOS、Android、ネイティブアプリの開発経験とか。 次にビジョン編なんですけど、さっきも言ったように自社サービスをやっている会社は特に、「サービスを好きでいてくれること」。サービスの会員であったり、その会社が描くビジョンに共感していること。その他に、「エンジニア以外の部分でも意見をだせること」。そういう人が望まれています。 次にフィーリング編なんですけど、凄い小さい会社にいくので、CEOとかCTOとか、「気が合う」とか「話しが合う」とか「ノリが合う」、というのも重要です。規模の大きい会社みたいに気に入らなければ部署移動、とすることはできないので、合わなければ辞めるしかない。一日の大半を一緒に過ごす人は、採用側も結婚相手や恋人を選ぶように慎重に選んでます。自分自身が会社を決める要素としては重要です。良さそうなサービスだなと思っていても、CTOと気が合わないなどそいういうのも結構重要だったりします。 スタートアップ企業を始める人達がだいたい好きそうな傾向というのが「リスクを取れる人」。その人達はみんな人生投げ出してやっていることなので。「前向きな人」、「明るい人」っていうのがあります。  

職種転向するなら「Webに成果を公表」しよう

ITの職種を変える場合どういう努力が必要か。「スキル」、「フィーリング」、「ビジョン」の三要素を向上させるというのがまずは必要です。SEの業務経歴書を採用する側が見ても、能力的にみてあんまり意味はわかんないんです。コレぐらいの規模で詳細設計やって…というのを見ても。やっぱりWEBに自分の成果を発表するというのが重要です。

後から振り返ってこの人ちゃんと伸びてるとか、業務以外の所でも凄いというのがちゃんと分かるか。勉強会に参加して発表したり、その内容を自分のブログに紹介、とか。最初は参加したログをだすだけでも。慣れてきたら自分のやったことを発表してみたりとか。発表すると懇親会でネタになるので、仲良くもなれる。 インフラに良い設定とかブログに紹介する。後は個人や複数で作ったウェブサービスとか、iOSやAndroidアプリを公開するとか。ハッカソンに参加してその成果を発表するとか。GitHubでソースコードを公開するとか。結構英語ができる人や読める人におすすめなのがソフトウェアのドキュメントを翻訳するっていうのが、多分Gitの説明書の概要とか翻訳してるのって日本人がやってたりとか割と参加しやすい。 こんな感じでWEBやイベントで情報を発信し続けると、勉強会とかSNSで知り合った人と繋がっていって、うちにこないか?とか別の会社の募集情報を教えてくれます。 僕の場合はSEからWEBに移行するのに二年半くらいかかった。転職サービスに登録してからは3ヶ月くらいなんですけど、勉強会に参加したりとか、GoogleのサーバーをJavaで書いて家のWEBカメラで撮ってサーバーにアップするとかしてたら2年かかりました。

面接で見られる「コンピューターサイエンス知識」

WEB系の面接ではここをみている。弊社の場合、結構重要なのは、「コンピューターサイエンスの基礎知識があるか」。大学で情報工学出身なのかや、情報処理の資格を持っているかなど基礎知識があるかどうかみてます。 まずはプログラミングの課題をだしてその答えが正解してるかどうか。解いてくるかどうか。だいたい1〜2時間あれば解ける問題で、そもそもそういう問題を出されて「解いてやるぜ!」という感じの人の方が一緒に働きたいので、そういうところが大事だったりするんです。 1時間とか30分とか話して、できるかどうかは分からないです。でも20~30人そういうのを見てる人だと、開いた瞬間にセンスあるかどうかはわかる。情報処理の資格を持っているのか、ちゃんとIPAの資格もってるのかとかたとえばLPICとか 後はコンピューターサイエンスの学位があるかどうかっていうのも気にしていて、どうしてもパフォーマンスチューニングとか画面の値を変えるとかじゃなく、本腰いれなきゃいけないとか、何10秒以内に終わらせなくちゃいけないっていう時、やっぱりガッツとか、低レイヤーの知識って必要になってくる。そういうものがあるかどうかっていうのを見てたりします。 面接だけじゃ分からないこともあるので、事前にGitHubとかキータをあげてたり、勉強会での発表をしてるとか、ブログとか、個人名義のスマホアプリがあるかどうかとか、そんな感じで採用がジャッジできるもの。 それと「コミュニケーション能力」はあるかどうか。特に小さいチームの場合、スタートアップの場合人数が少なくて入れ替わりも激しいので、初対面の人とちゃんとコミュニケーションがとれるかどうか、チームをまとめれるかどうかを見てたりします。コードしか書かずに生きていたいっていう人はほんの一握りの人でないと無理なので。ちゃんと挨拶を明るくできるか、聞こえる声で話しができるか、チャットでコミュニケーションとるとき主語がちゃんと入っているかとかも見ています。 後は自社サービスにマッチしているか、自分がここを直すとか言うと、「おっ」と思いますね。後は会社のビジョンを共有できるかどうか。

「やりたいことをやれ」

最後に、「5年後のIT業界」を想像できますか?昔iPhoneがでたとき、こんなもの流行るかとおもったけどいまこんな感じじゃないですか。それと同じでこの業界の未来って想像つかないんですよ。だから僕が言えるのは、自分がやりたいことをやれ。お前の人生はお前で決めなさい。と。 まずは一社目で理想の会社に入れるとは思わない方がいいと思います。何段階かステップしていく。どこは妥協してよくてどこは妥協したくないのかっていうのをちゃんと考えないといけない。 ありがとうございました。 ※今回のスライドはSlideShare(リンク:SIerからWebエンジニアへの失敗しない転職方法)で公開されています。

今氏がご登壇された「テクスタ☆」は、エンジニアの「スキルアップ」や「キャリア選択」を考えるためのイベントです。定期的に開催しておりますので、ご興味がある方は一度足を運んでみてください。

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