【アイ・エム・ジェイ人事インタビュー前編】データだけでなく、人間の行動心理分析を組み合わせて新たな価値提供を行うアイ・エム・ジェイ

業界・企業研究

1996年の設立の株式会社アイ・エム・ジェイ。豊富な導入実績を基に、多種多様な大手企業Webサイト構築やリニューアル、運営、データ活用支援を行ってきた。学生も採用側も楽しめる採用方法を模索し続けるIMJ人事担当の方に、IMJ内の様子や、仕事の様子を伺いました。

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1996年の設立以来、多くの企業のWebサイト構築やリニューアル、運営、データ活用支援を行ってきた「株式会社アイ・エム・ジェイ(以下IMJ)」。各専門領域におけるスペシャリストが多数在籍していることや先進マルチデバイスの導入、豊富な導入実績を基に、これまでに「三井物産株式会社」、「トヨタ自動車株式会社」、「株式会社TSUTAYA」など、多種多様な大手企業を手掛けてきた。 新卒採用を復活させて今年で3年目。2016年卒向け新卒採用施策「落ちたら、採用します。」では、恋愛と結婚をテーマにした選考フローで、2015年度グッドデザイン賞を受賞した。今年は、レストランをテーマにした「三ツ星採用」を実施する。学生も採用側も楽しめる採用方法を模索し続けるIMJ人事担当の方に、IMJ内の様子や、仕事の様子を伺いました。

流行り廃りが激しいIT業界。データと人間の行動心理分析を組み合わせて新たな価値提供を行うIMJ

ーまず、IMJさんの事業内容を教えてください。 事業内容はデジタルマーケティングです。当社はBtoBですので、いわゆる事業会社のマーケティングとは違って、マーケティングコンサルのような位置付けです。例えば、「ある飲料水の新商品を出します。これを、3ヵ月で売り上げ5億円にしたいんですがどうしたら良いですか」というのが、クライアントから相談されます。 商品やサービスを、「欲しい人が欲しい時に欲しいもの」をできるだけ多くの人に提供する方法を考えるのがマーケティングで、これをデジタルでやっています。 ーなるほど。IMJさんには、特徴的な文化や恒例行事といったものはありますか? 毎年秋くらいにI・CONというイベントをやっています。当社はデジタルマーケティングのリーディングカンパニーとして大手の企業さんとお付き合いが多いので、その中から成功事例などを、クライアントのマーケティング担当の方をお呼びして講演していただいています。 ー新規事業は年に何個くらい生まれているのでしょうか? 当社は受託ビジネスがメインなので、それほど多くはありません。 クライアントには、いわゆるリードエージェンシーという、根幹の部分を中心で担うような会社が必ずいるんですよ。 以前リリースでも出ていたBMW・MINIさんのデジタルリードエージェンシーになることにより、BMW・MINIさんのデジタル領域におけるブランディングも当社が担当しています。そうなったときに、元々の制作みたいなところから脱却して、戦略をどう作っていくか。一個一個の価値提供をどうしていくかも考えます。 例えば、BMWさんは車種がいっぱいありますよね。それらを体験してもらったり、欲しいなと思わせたりするために何が要るのかというのを考えることが主な仕事なんですが、そうなったときに最近一番注目されているのがデータの使い方です。 どういう風にデータを取ってどう分析するのか、分析した結果で次の手をどう打つのかを考え、上手く活用するのはとても難しいんです。そのような分析を経て、モノやサービスを使ってもらったり、買ってもらったりするには何をするべきかを設計するのが仕事です。 ーこれまでのお話を伺っていると、社員の方には理系の方が多いのかなと。 いや、理系ばかりではないですよ。当社のクライアントは、自社の商品やサービスをたくさんの人に使ってもらったり、買ってもらったりしたいわけです。そして、その相手は私たちのような一般の生活者になります。ですから、一般の生活者がどのようなことを考え、どのように行動するかという行動心理学のようなものも重要になります。 だから、年代による流行や、どういうものだったらSNSでシェアしてもらえるのかということを調査・分析して、どういうコンテンツを作るかや、どういう売り出し方をするかということなどを考えています。 システムの設計のように論理的に作れる部分もありつつ、人間の本質的な欲求を考えるところもすごく大切になってくるんです。データが大切と言っても、データが全ての要因を決めるのであれば、基本誰がやっても同じですよね。 でも、そこに同じにならない理由があるのは、やっぱり人間の感情はデータが全てではないから。さっき言った行動心理学的な要素も大切になります。実際にその手法を全ての仕事で使っているわけではないんですが、生活者の嗜好性や生活習慣、流行、好みというものも合わせた上で設計します。 ースゴイ細かい設計になるんですね。 他の会社もいろんな企画をやってSNSでバズっていますよね。あれを観ている人たちは、すごいアイディアマンがいて、その人がこう考えたんだろうな、というくらいにしか見ていないと思いますが、裏にはものすごいロジックがあって、データと人間の感情的な部分を組み合わせているんです。 ーつまり、年代ごとにバズらせたい商品の拡散方法をIMJさんがデータとして持っているんですか? とくに必勝法みたいなものがあるわけではありません。その時々によって変わるんですよ。だから、同じターゲットに向けて同じことを半年後にやってもウケない可能性が高い。流行とか感情の移り変わりは私たちが考えているよりも激しくて複雑なので、情報収集をして常に新しいことを考えていかなきゃいけないんです。

IMJで活躍する「言われたことを120%で返す人」

ー同僚関係や上下関係など、部署ごとの関係の特徴を教えてください。 同僚は代によってものすごく違います。ただ、全体的にIMJの社員は皆良い人です。Web業界は平均年齢が若い会社が多くて大体20代なんですが、当社は35歳です。 割と落ち着いている人が多くて、家族ぐるみの付き合いのような人たちもいます。 ー新卒の方はどうなんでしょう? 新卒は、活動的な人が多いと思います。 ー新卒で入社して活躍した人の事例はありますか? まだ新卒採用を再開して3年目なんですが、去年、おととしの新人賞を獲った人の特徴は、言われたことを120%の力で返そうとする人たち。新人だと、言われたことをちゃんとやれるだけでも偉いと言われますよね。でも、賞を獲る人たちは、もう一歩先に行くんです。 例えば、「これお願いね」って何かを頼んだ時に、言ったことをちゃんとやれば「おー、ありがとう」となりますが、+αを必ず何か付けてくる。「これもついでにやっときました!」みたいな。整理を頼んだとして、その時に目的を聞いて、「こういう並びの方が良いと思ったのでこっちにしました!」のような。 ーでは自分の考えをしっかり持っていて、言われたことに対して自分の意見をしっかり被せてくるような人たちが活躍しているということですね? そうです。本質的な問題をしっかりと理解して、それにベストな回答を持ってくる人。 そういう人は、クライアントからも信頼されて、「直接その新人とやり取りしたい」と言ってもらえるようになります。今までは先輩やディレクターを通して来ていたけど、「もう直接のやり取りでいいですよ」ということが起きてくるんです。新人もクライアントから頼られるともっと頑張ろうとなるから、さらに+αが増えてきて、結果的に良いものがどんどんできてきます。 ー新人賞というのは何ですか? 毎年4月の社員総会で、Most ValuableRookiesという、同期の中で一番先進的な活躍をした人にあげる賞です。 ー新人はどういうことをやった人に贈られるのか決まっているのでしょうか? 毎年基準が違いますね。今年は最も活躍したという定義が、「伸びしろ」と「周りの評価」でした。去年は実績で、やっぱり即戦力になるようなエンジニアとかが選ばれやすかったので、今年は伸びしろみたいなところを入れようと。最初は全くできなかったことが、1年でこれだけできるようになったというような人が選ばれました。

表に出る企画のために、99のボツを考える

ー就活生が入社してから感じそうなギャップはありますか? たぶん、これは当社だけではなくて、他のクリエイティブ色が強く出ている企業はどこもそうだと思いますが、思った以上に地道にコツコツという面でしょうか。 例えば、企画をする時も、世の中に出ている企画を見て皆「これ面白い、こういうの作ろう」みたいに簡単に思うんですが、その「面白い」を1個作るのに100個くらいアイディアを出しています。10、20とかは当たり前。 1個の成功には99のボツがあるんですけど、入社したての新卒はその99を考えることさえできないことが多いです。もうアイディア出ません、という状態を経て表に出た1個が輝くんですが、そこまで辿り着かずにギブアップしてしまうことも少なくないです。 当社の選考自体も、そういった課題について企画するものなので、面白そうだから受けますと言ってくれますが、提出せずに挫折する方は多いです。 ー若手の人が新しいことに挑戦したい時に、すぐに挑戦できるような環境はありますか? あると言えばありますが、仕事柄、大きな会社の大きな予算をもらってやっているので、いきなり新人に案件を一人でポンと任せることはないですね。 ーちゃんと結果を残す人に対して任せるというのはあるのでしょうか? うーん、それも難しいですね。いきなりクライアントから「半年で5億円売り上げたいんです」といったミッションを新人に任せる、とはやっぱりなりません。 それに、会社によっても特徴が違えばやり方も違うので、Aという会社で上手くいって、同じ方法をBという会社で実施しても上手くいかないケースもあります。 事業会社の場合は、ある程度勝ちパターンができるとそれで回せるところはありますが、私たちの場合は業界もターゲットも全然違います。例えば、さっきまで証券系のクライアントを担当していたのに、「来月からは飲料系のクライアントの担当をやってね」といったことも可能性としてありますから。 ー少し遡りますが、先程伺った、クライアントに直接繋がりを得た若手というのは何年目の方だったんですか? それは1年目でやっていましたね。 ー1年目でも実力があれば、直接クライアントさんと繋がって、仕事の幅も広がってくるのでしょうか? その代わり、クライアント担当の方も新入社員と思わずに依頼してくるので、めちゃくちゃ仕事していましたね。夜遅くまで、休日も対応があったと聞いています。 ー凄い集中力が必要そうですね。そういうのって最初から皆できますか? もちろん個人差はあります。さっき言った弊社に入社した時のギャップの一つにそういうものもあります。当社に来る学生は、割とビジコンなどに出ていた子が多いんですが、学生と私たちの制作における違いってデッドラインがあることなんですよ。 私たちはデッドラインまでに必ずお金に見合ったアウトプットを出さなきゃいけないんです。それに対して、学生の場合は「今日は気が乗らないから明日やろう」というのができますが、IMJではチームでやる以上、一人の進捗が遅れると全体に支障をきたしてしまうので明日やろうというのは許されません。 ー学生は自分の都合だけで動ける。でも、社会人になるとゴールに向けてみんなで一緒に動くということですね。 そうです。しかも、結果を出すためのアウトプットのクオリティも必要。とりあえず提出期限に間に合わせるために作るというようなことができません。

100%の確立でヒットは出ない。だからこそ小さいPDCAを回せる地道さが必要

ーIMJさんが全勢力を上げたら、一発屋はなくなるのでしょうか? 当社は作るだけではなくて、運用までカバーします。今、PDCAを回し続けることが必要と言われているように、100%成功する企画はあり得ません。 どうしても100%は存在しないんですが、そこをどうやって見つけていくかがマーケティングの仕事。もちろん100%成功を目指すつもりでやりますが、一発で成功するっていうのはやっぱり難しい。 ー失敗をいくつも繰り返して、次はこうやろう、ということですね。 そうですね。小さいPDCAを回しながら、本当の目標に辿り着く。昔はブームさえ作ってしまえば皆モノを買ってくれる時代でした。しかし今は、ユーザーの価値観やニーズが多様化して、これをやれば売り上げが見込めるという方法がありません。だから、小さいものをどんどん作って、最終的に積み上げ式でゴールを目指すというのが、今のやり方になっています。 ー今の若手の方は、そこで苦しむことが多いのでしょうか? 一発の奇抜な企画で当てやるぜ、みたいな感じだと、難しいと思います。 ーやっぱり地道な努力ができる人が強い? 地道ですね。そんなに簡単ではないですよ、人の心を動かすというのは。 ※本インタビューは2部構成となっており、そのうちの前編です。続く後編はこちらをどうぞ。

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