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「万全を期す」の意味と使い方|類語・例文・英語表現も紹介

更新日:2024年03月10日

言葉の意味・例文

「万全を期す」という言葉をご存知でしょうか。本記事では、「万全を期す」という言葉の意味や正しい使い方について解説し、その対義語や類義語を紹介していきます。「万全を期す」の意味を知りたい、理解を深めたい方は、ぜひこの本記事をチェックしてみてください。

「見切り発車」とは、議論の余地を残したまま物事を決定し、実行に移すことをいいます。元々は、満員になったり発車時刻が迫っているために、乗客を満足に乗せきらないまま発車することを指す言葉で、見切り発進ともいいます。 そのため、物事を完璧な状態にしておく、これから取り組むことに対し完璧な準備をするという意味の「万全を期す」とは両立し得ない言葉であるといえます。

粗雑・杜撰・ぞんざい

「粗雑」「杜撰」「ぞんざい」はいずれも、いい加減なさまを表す言葉です。 「粗雑」は丁寧でなく大雑把であるさま、「杜撰」は大雑把で誤りが多いさま、「ぞんざい」はいい加減に物事をするさま・言動が乱暴で礼儀を欠いているさまを表します。 手ぬかりなく準備する「万全を期す」とは異なり、物事に不足や誤りがあるさま、万全であることを保証できない状態を指します。

その場しのぎ

「その場しのぎ」とは、その場だけをやり過ごすために取り繕うことを指した言葉です。 下準備なしに、その場を切り抜けるために後先を考えずに行った言動・行動や、咄嗟に準備した物事を指すため、前もって完璧な状態に備える「万全を期す」という言葉とは対極的な意味を持つといえます。

やっつけ仕事

「やっつけ仕事」とは、いい加減な仕事のことをいいます。 締切に間に合わせるため・その場を乗り切るためなどにクオリティーを度外視して突貫工事で完成させた仕事のことをいい、手ぬかりなく準備する「万全を期す」という言葉とは対極的な意味を持つといえます。

確認の不備

「確認の不備」とは、物事に対する不足・誤りがないかの確認が不十分であるさまを指します。 確認した後も不足や誤りが残っている、十分といえるだけのチェックが行われていない場合に使用する言葉であり、完璧な状態に準備を整える「万全を期す」という言葉とは対極的な意味を持つといえます。

皮相浅薄

「皮相浅薄」とは、うわべで物事を捉えていて中身がないさま、思慮が浅く考えが全体に及んでいないさまを表す四字熟語です。 「皮相」は物事の表層・うわべ、「浅薄」は考えや知識が浅く薄いことを指します。物事のうわべだけを理解して本質を捉えていない、理論や考えの底が浅く薄っぺらいなど、核心に考えが及んでいない場合に使用します。

懈怠

「懈怠」とは、やるべきことに対して真面目に取り組まないこと、義務を果たさず、だらけて過ごすことをいいます。類義語には、怠慢、怠惰、無精などが挙げられるでしょう。 本来すべきことをしていない、完璧とはいいがたい状態であることを指すため、「万全を期す」とは両立し得ない言葉であるといえます。

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初回公開日:2022年06月16日

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