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間違いも多い「連絡/ご連絡」の使い分け方・お礼の伝え方

更新日:2024年03月12日

言葉の意味・例文

日常的にもよく使用する「ご連絡」という言葉。敬語で丁寧に話す際は、「ご連絡」と「連絡」、どちらが正しいのでしょうか?また、連絡を受け取ったことのお礼を伝える場合や、連絡を自分から相手にする際は、どのような敬語を使えば良いのでしょうか?

「ご連絡」と「連絡」、正しい敬語の使い方

「連絡」という言葉は、よく使われる言葉であると同時に、多くの人が頭を悩ませている言葉でもあると思います。社外の相手や上司などの目上の相手と連絡を取る際、「ご連絡」と表現すべきか、「連絡」と言うべきか、悩んだ経験がある方も、少なくないのではないでしょうか? そこで今回は、敬語として「連絡」という言葉を使う時、「ご連絡」と「連絡」ではどちらが正しい言い方なのか、考えていきたいと思います。

敬語として正しいのは、「ご連絡」

そもそも敬語とは、相手への経緯を表す為に用いられる言葉です。その為に自分のことや自分の動作を謙って話したり、相手のことや動作を敬った表現で話したりしています。 では、今回のテーマである「連絡」の場合は、どうでしょうか? 相手がこちらに連絡してきた場合は、相手の動作が「連絡」ということになります。敬語で相手を敬う表現の1つとして、相手の動作に「お」や「ご」を付ける表現方法があります。 今回のように「連絡」の場合は、相手が自分にしてきた連絡という動作に対して、敬う気持ちを表現する為に、「ご連絡」と表現した方が正しいと言えるでしょう。

敬語の種類

上記で、「相手を敬う話し方」について触れましたが、敬語には種類があります。現在、大きく分けて3つに分類することができ、それぞれに異なる意味や使い方があります。敬語の種類を把握し、自分が使おうとしている敬語がどの種類に当てはまるものなのか考えながら使うことで、自分の言葉として話せるようになります。 ・尊敬語:「いらっしゃいます」「おっしゃる」など ・謙譲語:「窺う」「申し上げる」など ・丁寧語:「です「ます」など また、上記の3つに加え、「丁重語」「美化語」もあり、「5種類」とする考え方もあります。

自分から相手に連絡をする場合の敬語も「ご連絡」

上記では、相手から自分に対して連絡してきた場合に、相手の動作を敬う敬語として、「ご連絡」と表現することをご紹介しました。 では、反対に自分から相手に連絡をする場合は、どのような敬語を使えば良いのでしょうか? 自分が行う動作を敬語を使って敬う必要はないので、一見すると「連絡」が正しいように感じます。ところが、敬語にはまた別のルールがあるのです。 自分から相手に連絡を入れる場合は、確かに連絡は自分が行う動作なのですが、その連絡を受け取るのは相手になります。敬語には、相手に対して及ぼすものに関しては、「お」「ご」を付けることもあり、自分から相手に連絡を入れる場合も、「ご連絡致します」などと表現することが正しいと言われています。

「連絡有難うございます」は間違い?

敬語としては、「ご連絡有難うございます」が正しいということになりますが、「連絡有難うございます」も、勿論文章としては間違いではありません。 上司や取引先などに「連絡有難うございます」とお礼を言うのは、避けた方が良いでしょう。しかし、気心が知れた相手や中の良い相手であれば、親近感が感じられるかもしれません。 相手との関係や距離感をはかって、敬語と上手く使い分けていくことが大切です。

「ご連絡」を受け取った際の、お礼の言い方

結論から言えば、自分から連絡をする際も、相手から連絡を受け取った場合も、「ご連絡」と表現することが、敬語として正しいということになります。 では、「ご連絡」の後は、どのように言葉を続けていけば良いのでしょうか?今回は、相手から連絡を受け取った際の、お礼の伝え方についてご紹介していきます。 ・ご連絡有難うございました。 ・ご連絡を頂き、有難うございます。 ・早速のご連絡、有難うございます。 ・早々のご連絡、有難うございます。 ポイントとしては、「有難うございます」などの感謝の気持ちと共に用いることです。返信や連絡の時間帯などによっては、「早速の」「早々の」といった言葉を付け加えることで、敬語としてより丁寧な印象を与えることができます。

敬語で「連絡」という言葉を使う際は、「ご連絡」と表現する

いかがでしたでしょうか?今回は、敬語で話す際に、「ご連絡」と「連絡」、どちらが正しい言い方かについて、考えてきました。 敬語にはいくつものルールがあり、あまりにも丁寧に話していると、二重敬語などとなってしまいます。 しかし、「連絡」という単語に関しては、相手から自分が受け取る際も、自分から相手にする際も、「ご」を付けておけば基本的には問題ありません。 今回のように、なぜ「ご連絡」となるのか考えながら使ってみることで、複雑なルールがあり覚えづらい敬語も、より身近なものになるのではないでしょうか?

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初回公開日:2016年11月02日

記載されている内容は2016年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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