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間違う人も多い「何卒」の正しい意味・使い方・例文

初回公開日:2016年12月07日

更新日:2020年06月10日

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言葉の意味

「何卒よろしくお願いいたします」「何卒ご了承ください」と、普段何気なく使っている「何卒」という言葉。ビジネスに場ではマニュアル敬語になっていませんか?「何卒」にはきちんとした意味があります。そんな「何卒」についてご紹介していきます。

普段使う「何卒」を知ろう

「何卒よろしくお願い申し上げます」というように何卒とはとりあえずつけておけば間違いない、そんな言葉です。 非常に便利で、使いやすい言葉なので、ビジネスの場ではほとんどの方が使っているのではないでしょうか。ただ、「何卒」という部分だけを見ると、どんな意味があるんだろうと不思議な感じです。 全く意味が意味がわからないなんて感じる人もいるでしょうから、何卒という言葉について説明します。

何卒の語源を考える

「どうか」「どうぞ」が何で「何卒」になるのか、すこし考えてみましょう。「何」「卒」ともに漢字単体で見ると意味がわかるでしょう。 「何」の由来は象形文字です。人が肩に荷物を乗っけて運んでいる様を表した漢字です。はじめは「になうを意味していましたがそれが転じて「何」を意味するようになりました。 「卒」は 衣服の襟元の象形を文字にしたもの指事文字というものです。それから神職に携わる人の死や天寿をまっとうした人の死のときに用いる衣服を意味していました。それが転じて「おわる」を意味する「卒」という漢字が生まれました。 さらにこの印のある衣服は兵士などにも用いられたことから、「しもべ、兵士」の意味を持つことになったのです。また突然の「突」と同じ意味を持つようになり、「突然」という意味を持つようにもなりました。

言葉の構成から由来を調べてみよう

古文でいう「と」とは基本的に現代語と同じです。「と」は引用を意味します。 ・引用(~と/~と思って/~と言って) 「ぞ」は係助詞といい、現代文でいう強調を表しています。例として、「今日は頑張る」を「今日こそ頑張る」とした方が強い意志を感じます。 この「こそ」という意味を持っているのが「ぞ」になります。ということは「なにと+ぞ」が由来と考えられています。 「なに」は代名詞です。代名詞は物の名前に代わりに示す言葉です。お願いする事柄を表しているとすると、「お願いしている事柄(なに)を(と)どうか(ぞ)」と考えることもできるのではないでしょうか。

「何卒」の使い方、使用例

「何卒」の使い方、使用例
※画像はイメージです
出典: https://pixabay.com

何卒 ご理解ください。

「何卒、ご理解いただきますようお願い致します。」 このような時にも何卒を使いますよね。これは相手にわかっていただきたい時に使うもので決して間違いではありません。しかし、ご理解の後に続く言葉が、丁寧さを感じさせるために重要になってきます。 「何卒ご理解頂きますようお願い致します」よりも 「何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。」の方が丁寧に感じますし、 「何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。」の方がさらに丁寧な言い回しになります。 ご理解の後に続く言い回しを使い分けることが大切と言えます。

何卒 ご容赦ください。

ビジネスの中でたまに目にする「何卒ご容赦ください」という言い回しはどうでしょう。 そもそも「容赦」(ようしゃ)とは、「受け入れる」・「聞き入れる」・「認める」という意味の「容」と、「(罪や過ちを)許す」という意味の「赦」からなる熟語です。 主に、罪・過ち・間違い・過不足などを「許す」という意味で使用されます。 よって「何卒ご容赦ください」とは「どうかお許しください。」「どうかこのようなことでご勘弁ください」などというような意味で使われます。ビジネスの場で「お許しください」何て言うのは非常に違和感があります。 そんな場合は「何卒ご容赦いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。」と使うことが良いでしょう。

その他の「何卒」の例文

「何卒」の例文にはほかにも下記のようなものがあります。

・何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 ・○日までは休業とさせて頂きますので、何卒ご了承ください。 ・ご理解のほど、何卒よろしくお願い致します。 ・何卒お取り計らいの程、よろしくお願い申し上げます。

「何卒」を使う上での注意点

ビジネスの場では結構使うことが多くなってきています。むしろ定型化している人もいるのではないでしょうか。先ほど挨拶言葉とお伝えしたように、どんな時でも使える言葉なだけあって、すこし使い方に注意しなくてはいけない時があります。 「よろしくお願いいたします」でいいところを、「何卒よろしくお願いいたします。」と言ってしまうと変なところは、社内や身内に対して使うときです。かなり目上の役員などでしたら、許容されることもあるでしょうが、そうでない場合丁寧すぎて逆に距離があるように感じさせてしまうことがあります。 定型化して使ってしまっているような場合にはすこし注意が必要です。

「何卒よろしくお願いします。」はすこし違和感

「何卒」自体は尊敬語ではありません。ただ、どうぞやどうかを丁寧に感じさせる言葉になります。その言葉に続く言葉を丁寧語で終わらせるのはすこし違和感を感じます。 するの丁寧語は「します」です。尊敬語は「なさる」謙譲語は「いたす」 このように考えるとわざわざ丁寧にした「何卒」を使うのですから、「何卒よろしくお願いします」よりも「何卒よろしくお願いいたします。」の方が良いと言えるでしょう。もっと丁寧な言い方は、「何卒よろしくお願い申し上げます。」となります。 ちなみに「申す」は「言う」の謙譲語に当たります。

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敬語は本当に深い。

いかがでしたか。何卒という言葉ひとつ取ってもすごく深い意味があり、使い方があります。 正しい意味を理解して正しく日本語を使うようになれるようにこの記事を参考にしていただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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