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この前後輩に「了解を得る・了承を得る」の違いを聞かれた!あなたは知ってる?

更新日:2024年08月20日

言葉の意味・例文

「了承を得る」という言葉の「了解」の意味をご存知ですか。許可を得るという意味で使われる「了解」と「了承」という言葉の意味やニュアンスを元に、それぞれの言葉の使い方などをご紹介しています。「了解」と「了承」の意味を正しく使いましょう。

了解を得るのか?了承を得るのか?正しい敬語の使い方

ビジネスでは、クライアントや取引先、また部署の上司などと交渉する機会が多いと思います。そして、職種や業界によっては、相手からの許可を得て初めて、仕事が進んだり取り組めたりすることも多いのではないでしょうか? 相手からの許可を得たことを敬語で言う際、「了解を得る」「了承を得る」などと表現する方も、多いと思います。よく使う言い方なので、聞きなれている印象はありますが、ちょっと待って下さい。「了解」と「了承」の1文字が異なるだけでも、敬語としての意味やニュアンスは大きく異なるものなのです。 敬語が上手く使えないと、相手に失礼だと思われたり、社会人としての常識に欠けていると思われたりするかもしれません。 そこで、今回は相手からの許可を得ることを敬語で表現する際、「了解を得る」と「了承を得る」ではどちらが正しいのか、考えていきたいと思います。

「了解」を敬語として使うのは、相手の年代によってはNG

まずは、「了解を得る」について考えていきたいと思います。 そもそも、「了解」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか?コトバンクによると、「物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。(※1)」と解説されています。つまり、「了解」と「了承」は、それぞれ同じような意味を持つ言葉ということになります。 しかし、「了解」を敬語で使うことには、賛否両論があるようです。「了解致しました」などの敬語は、一般的なものとして浸透してきています。ですが、年代によっては「目上の人に使う言葉ではない」と認識している人もいるそうです。特に、ご高齢の方に多いようなので、相手の年代次第では、「了解致しました」などの敬語は使わない方が良いでしょう。 とはいえ、今回の場合は「了解を得る」という敬語がテーマです。社内の上司などに、社外の顧客やクライアントから許可をもらっていることを伝える場合の「了解を得る」であれば、特に問題はないでしょう。 これらの背景から、上司の指示や社外の相手との会話の中では、「了解致しました」という敬語はあまり使わない方が無難だと言えるでしょう。 一方で、クライアントなどの社外の人物から許可を得ていることを、上司などの社内の人間に伝える際に「了解を得ている」などと表現することは、特に問題はないと考えられます。

「了承」は目上の人が目下の人に対して使う言葉

続いて、「了承を得る」という敬語について考えていきましょう。 「了承」という言葉は、「了解」という言葉と、意味はほぼ同じであると上記でご紹介しました。しかし、言葉のニュアンスとしては了解とは異なっており、上司などの目上の人が、部下などの目下の人の意見や要望を聞き入れる言葉とされています。 また、発注者やクライアントが、受注者と話す際に使う言葉でもあります。 コトバンクによると、「了承」という言葉の使い方として、「相手の了承を得る(※2)」などが掲載されています。このことから、「了解を得る」と同様に、上司などの社内の人間に対して、取引先などの社外人間からの許可を得ていると伝える際に「了承を得ている」を敬語として使うのは、間違いではないと考えられます。

敬語で「承知」を使う場合について

「了解」「了承」とは少し話がずれますが、同じような言葉として「承知」という敬語も、よく耳にしますよね。 「承知」という言葉は、部下や後輩などの目下の人が、上司や先輩といった目上の人に使う言葉と認識されています。そのため、上司などの指示を理解したことを伝える返事としては、「了解致しました」よりも「承知致しました」の方が、正しい敬語であると言えるでしょう。

「承諾」という敬語について

また、「了承」と似た言葉として、「承諾」という言葉も、よく耳にしますね。 「承諾」も、了承や了解と同じように、相手の希望や要望を受け入れることを示す言葉です。 しかし、了解や了承とはニュアンスが異なり、契約や依頼を請け負った際などに使われます。 そのため、個人間のやりとりでは、「承知」や「了解」などの方が無難と言えるでしょう。

「了解を得る」も「了承を得る」も、敬語として間違いではない

いかがでしたでしょうか?今回は、「了解を得る」「了承を得る」のどちらが敬語として正しい使い方なのか、意味やニュアンスを元に考えてみました。 結論から言うと、会社の内部の人間に対して、クライアントなどの外部の人物から許可を得ていることを伝える際は、「了解を得ています」「了承を得ています」どちらの敬語を使っても、問題ありません。 ただ、「了解」は相手の年代や考え方によっては、失礼だと感じる人がいるということを、忘れないようにしましょう。 また、「了承」は本来、目上の人が目下の人に対して使う言葉だということも、頭の片隅に入れておきたいものです。 「了解」と「了承」は響きや意味が似ており、少々ややこしい言葉です。 しかし、「あれ?こんな時は了承って言って良いのかな?」などと迷った時でも、それぞれの言葉の意味やニュアンスを覚えておけば、正しい敬語が使えるようになりますよ。

[引用元] ※1:https://kotobank.jp/word/%E4%BA%86%E8%A7%A3-149916 ※2:https://kotobank.jp/jeword/%E4%BA%86%E6%89%BF

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初回公開日:2016年11月02日

記載されている内容は2016年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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