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間違いも多い「お伺いします」「伺います」の使い方と例文4つ

ビジネスマナー

「お伺いします」「お伺い致します」「お伺いさせて頂きます」どれも正しい敬語のように聞こえますが、本当でしょうか?敬語の使い方の良し悪しによってビジネスシーンではあなたの印象を変えてしまうこともあるので、細部まで意識してメールの文面や言葉を選んだ方が良いです。

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「お伺いします」とは

間違いも多い「お伺いします」「伺います」の使い方と例文4つ

「お伺いします」とは、質問するや訪ねるといった意味の敬語です。「聞く」や「訪ねる」の謙譲語である「伺う」に、謙譲語である「お」と丁寧語である「~する」をつけた表現となっています。 ここで、おやっと疑問に思った方は敬語の勉強をよくされている方です。その疑問に対する答えはもう少し後で書きます。 「お伺いします」は多くのシーンでよく耳にしますし、また、自ら使う機会も多いので正しい知識を学びましょう。

「お伺いします」と「伺います」の違い

ビジネスシーンで取引先に行く場合、取引相手に対して何と言って向かうでしょうか。「お伺いします」や「伺います」といった表現を使う人が多いのではないでしょうか。 では、「お伺いします」や「伺います」の違いはわかりますか。「伺います」は、謙譲語の「伺う」と丁寧語の「ます」を使った表現です。 「お伺いします」と「伺います」を比べると「伺いします」の方が謙譲語が一つ多いことがわかります。

「伺います」が正しい表現

「お伺いします」の方が謙譲語が一つ多い分、より相手を敬う表現になってるのでしょうか。原則としては「お伺いします」は敬語として間違っています。 敬語は尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類から成ります。1つの文章で同じ種類の敬語が2つ以上使われると二重敬語になるため避けることが望ましいです。 「お伺いします」は謙譲語が2つ含まれているためめ二重敬語となります。したがって「伺います」正しい表現と言えます。

「お伺いします」も一般化している

本来的には「お伺いします」は間違った敬語です。しかし、言葉は時代とともに変化するため正しい表現は変わっていきます。 現在ではビジネスシーンにおいても「お伺いします」という表現は一般化してきているため、一概に間違った表現とは言い切れません。 しかし、原則としては間違っているため相手によっては信用を下げる結果になることもあります。相手が「お伺いします」を使っているかどうか判断して使う方が無難です。

ビジネスで使える「伺います」の正しい例文4つ

間違いも多い「お伺いします」「伺います」の使い方と例文4つ

「お伺いします」と「伺います」の違いについてわかったでしょうか。正しい知識を知っても、正しく使えなければ理解したとは言えません。 ビジネスシーンおいて敬語の使い方を間違えると取り返しのつかないことになることもあり得ます。 そこで、「伺います」について理解するため実際に使える例文を用意しました。例文を読んで「伺う」についての正しい知識を理解しましょう。

ビジネスでは「伺います」「お伺いします」を使おう

「伺う」は「聞く」、「訪ねる」の敬語です。したがって相手に対して質問するシーンや相手がいる場所に向かうシーンなどにおいて使われます。 直接相手に聞く場合だけでなく、第三者を通して伝言のように聞いた場合でも伝言を聞いたことを相手に表現するときにも使われます。 ビジネスシーンでは使用頻度がとても高いので「伺います」や「お伺いします」を使いましょう。

「伺います」の例文2つ

まず、「伺う」の意味のうち「聞く」について、「伺います」を使った例文を紹介します。「伺う」は謙譲語なので目上の相手に対する自分の行為について使います。 上司に対して「先日の件、伺いましたか。」といった目上の相手の行為について使うことは間違いなので気をつけましょう。

例文1

A「こちらが来月の注文していただいた商品の納品予定表になります。20日にはすべての商品の納品が完了する予定です。何か不都合な点がありましたら、遠慮なくおっしゃってください。」 B「すみません。ちょっとお伺いしたいのですが、20日の商品搬入の場所が記載されていないのですが、こちらの店舗に搬入する予定ということで間違いないでしょうか。」

例文2

A「先日した打ち合わせの後、事情が変わりまして、20日の商品搬入を19日に早めることになりました。先週、該当店舗のほうに予定変更の連絡をしたのですが、お聞きになられたでしょうか。」 B「はい、何かあればすぐに私の方に連絡するように言っていたので、A様のご連絡を頂いた後、すぐに連絡が来ました。ですので、予定変更の件についてのお話は伺っています。」

「お伺いします」の例文2つ

次は「伺う」の意味のうち、「訪ねる」について「お伺いします」を使った例文を紹介します。 「訪ねる」の意味で使うときも「聞く」と同様に目上の相手に対する自分の行為について使用します。

例文1

A「すみません。保管している商品にトラブルがありまして、至急ご確認していただきたいのですが、手が空いているお時間はありますか。」 B「承知致しました。これから会社を出ますので14時頃にはそちらに伺います。」

例文2

A「今回のプロジェクトの成功を祝して、金曜日の19時から小規模なお食事会を開くことになりました。会場は22時まで貸し切りなので、ご都合がつきましたらご参加ください。」 B「仕事が終わり次第、伺います。」

敬語の使い方を身につけよう

元々難解な敬語は時代とともに変化し、正しい敬語は日々変わりつつあり、多くの人々は敬語に苦手意識を持っています。敬語の使い方が面白いほど身につく本は正しい敬語を紹介しつつ、いかに実際に敬語が使えるようになるかを主眼とした本です。 著者は元NHKアナウンサーであり、現在NHK関連会社で敬語研修を手掛けているため、現在の正しい敬語に深く理解しています。 敬語初心者に呼んでほしいおすすめの一冊です。

「お伺いいたします」は二重敬語なのでNG

間違いも多い「お伺いします」「伺います」の使い方と例文4つ

二重敬語とは、上に書いたように一つのキーワードに対して同じ種類の敬語を二重に使った場合を言います。 「お伺いいたします」は、謙譲語の「お」、謙譲語の「伺う」、さらに謙譲語の「いたし」、そして丁寧語の「ます」から成っています。謙譲語が3つも含まれているので二重敬語になっています。 ちなみに同じ種類の敬語が3つあっても三重敬語とは言わず、二重敬語と言います。

「お伺いさせていただきます」もNG

「お伺いさせて頂きます」は、謙譲語の「お」、謙譲語の「伺う」、さらに謙譲語の「いただき」、そして丁寧語の「ます」から成っています。謙譲語が3つ含まれているので二重敬語になっています。 「させて」は「する」の使役形なので敬語ではありません。 「お伺いいたします」や「お伺いさせて頂きます」は「お伺いします」よりもさらに謙譲語が多く、くどい表現となっています。慣例的にも使われていないので気を付けてください。

「〜させていただく」は多様してはいけない

語尾に「させて頂きます」とつけておけばひとまず良いだろうと考えている人が多いですが、安易にを多用しすぎるとおかしな日本語になってしまうので注意してください。 「させて頂く」は相手の許可や恩恵を受ける際に用いることが正しいです。例えば会社を辞める場合、上司の許可などは不要なので「辞めさせて頂きます」はおかしな表現となります。 相手の許可や恩恵を受けることがあるか否か今一度考えてから使いましょう。

「伺います」の類語

少し話が複雑になってしまったので、混乱してしまった方もいらっしゃるでしょう。もし混乱してしまったら「伺います」を他の言葉に言いかえるのも有効です。 「聞く」という意味では、「尋ねる」もしくは「お聞きします」という語を使うとよいでしょう。 「訪ねる」という意味では、そのまま「訪ねる」でも問題ありません。また、「参る」という言葉でもよいでしょう。

「伺います」を使うようにしよう

間違いも多い「お伺いします」「伺います」の使い方と例文4つ

敬語でよく耳にする「お伺いします」について紹介しました。「お伺いします」について正しい知識を身に付けることができましたか。 言葉は他人とのコミュニケーションの道具です。なので、本来の正しい言葉の使い方に固執するのではなく、相手と気持ちよく話ができるように柔軟な対応をすることが重要です。 現状として、まだ「お伺いします」は正しい表現として確立されていないので、「伺います」を使うようにしましょう。

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