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「万全を期す」の意味と使い方|類語・例文・英語表現も紹介

更新日:2024年08月25日

言葉の意味・例文

「万全を期す」という言葉をご存知でしょうか。本記事では、「万全を期す」という言葉の意味や正しい使い方について解説し、その対義語や類義語を紹介していきます。「万全を期す」の意味を知りたい、理解を深めたい方は、ぜひこの本記事をチェックしてみてください。

「万全を期す」と似た意味を持つ言葉についてご紹介しました。意味やニュアンスの違いも含めて覚えておくことで、さらにその場に応じた的確な表現ができるようになります。 ここからは、各場面における「万全を期す」の使い方やタイミングについて解説します。使用する機会を把握しておくことで、馴染みがない方にとっても「万全を期す」という言葉が実用的になります。

ビジネスで

ビジネスにおいても、「万全を期す」という言葉は有用です。日常会話で用いる場合と意味は変わらず、手ぬかりなく準備する旨を伝える場合に使用します。 ただし、ビジネスで「万全を期す」という言葉を使用する際には、「万全を期します」「万全を期して臨みます」といった丁寧語、または「万全を期してまいります」といった謙譲語で表現しましょう。

日常生活で

日常生活においても「万全を期す」という言葉は、「万全を期して受験に臨む」「万全を期して挑む」といったように、手ぬかりなく準備する、完璧な結果を出せるよう努めるという意味で使用します。 「万全を期す」という言葉の代わりに、意味合いの似た「万全な状態にする」「準備万端にしておく」といった言い回しをすることもあります。

体調にも使われる

「万全を期す」という言葉は、健康に万全を期す、体調管理に万全を期す、といった表現で体調にも使われる場合があります。 「健康に万全を期す」というのは、健康を完璧な状態にするという意味になり、「体調管理に万全を期す」というのは、体調管理を手ぬかりなく行うという意味になります。

万全を期するとどちらが正しい?

万全を期すの「期す」はサ行変格活用をする動詞であり、文語体の終止形は「す」、口語体の終止形は「する」となります。そのため、テキスト上で表記する場合は「万全を期す」、声に出して伝える場合には「万全を期する」と表現するのが望ましいでしょう。 とはいえ、意味合いに大きな違いはないため、神経質に言い分ける必要はなさそうです。

過去形は?

「万全を期す」は慣用句のため、全体をひとまとまりの言葉として捉えます。よって「期す」という動詞のみを過去形にする必要があります。 万全を期すの「期す」を過去形にするには、「期す」の連用形に過去・完了の助動詞である「た」をつなげて、「期した」と表現します。つまり、「万全を期す」の過去形は「万全を期した」になります。 助動詞とは、動詞に意味を沿える付属語のことです。たとえば、「~た」で過去・完了、「~れる・~られる」で可能・受け身、「~させる」で使役の意味を持たせます。

万全を期すとの誤用に注意すべき言葉

「万全を期す」と語感が似ていたり、同じ漢字を使用していたりするため、意味合いも似ていると思い込みがちな言葉が存在します。 ここからは、「万全を期す」と同じ意味として誤用しがちな言葉についてご紹介します。「万全を期す」について前述した通り、言葉を構成する各単語の意味を通じて全体が表す意味を理解し、誤用を防ぎましょう。

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初回公開日:2022年06月16日

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