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Webテストの種類と見分け方|出題科目・テスト形式・対策法

更新日:2024年08月24日

書類選考・ES

今、日本の企業ではほとんどで、採用試験に、採用テストと呼ばれるテストを導入しています。採用テストとは、就活生の性格や、その人の基本的な能力を数値化して図るためのテストです。

基礎能力検査は、数学に相当する「非言語」と、国語に相当する「言語」という2つの範囲からの出題となります。「非言語」は30問程度、理科や数学といった分野の問題が出題されます。ここで測られるのは、計算処理や実務処理に必要な能力です。

一方、「言語」では40問程度の出題があります。ここでは、意思伝達や文書作成において問題無く行えるかという言語能力を測っています。SPI3のWebテスティングサービスでは、他の形式の問題とは違う問題が出題される傾向にあるようです。Webテスティングサービスでの問題は、難易度の高くない、比較的な回答しやすい基礎的な問題が多いと言われているので、ケアレスミスをしないように反復連数を行っておきましょう。

性格検査は、行動的、意欲的、情緒的という3種類の側面から検査が行われます。これらは、日常の特徴や、物事に対する意欲やモチベーション、そして内に秘めた内面的な特徴をそれぞれいくつかの項目によって判定する試験内容です。

SPIのWebテスティングサービスを利用している業界や企業とは?

採用テストの定番とも言えるSPIのWebテスティングサービスは、非常に様々な企業で使用されています。例えば、一般商社や大手企業から、銀行に至るまで、どこかの業界に偏ってはおらず非常に幅広く扱われています。

過去に実施された企業を挙げると、三菱商事、三井住友銀行、ゴールドマン・サックスボストンコンサルティンググループ、三井不動産、トヨタなど、業界を問わず大手企業は軒並みこのSPI試験を使っているという傾向があるようです。

SPI Webテスティングサービスの見分け方

Webテスティングサービスは、URLに「http://arorua.net」という文字列が含まれています。テスト開始前には「Webテスティング規約画面」というページが用意されているので見分けやすいでしょう。

さらに、最初の試験の解答時間が「約35分」となっていれば9割の確率でSPI3のWebテスティングサービスが使用されています。

2:ENG

ENGは、リクルート社が販売している英語力を判定する専門の英語能力テストです。基本的に単体で行われることは少なくSPI試験の科目の一つと考えても問題ないでしょう。英語を重要視しない企業ではENGは実施されないこともありますが、英語力を求められている場合は高得点が必須となるので、対策を怠らないことが大切です。

ENGのテスト形式

ENGのテスト形式は、筆記形式とテストセンター形式の2種類があります。元々は筆記試験のみでしたが、テストセンター形式が実施されてから、SPIのテストセンター形式にオプションとして付属する企業が増えた傾向にあります。

ENGの出題科目

ENGでは、英語の基礎的な能力から実践で扱える英語力までを見る科目が出題されます。出題範囲は、同義語や反意語の回答、空欄補充や英訳、長文読解などとなり、全40問を30分程度で回答します。

難易度で言うと、高校1年程度の予備校全国模試程度の実力があれば問題なく回答していくことができるでしょう。しかし、制限時間が比較的短く取られている為、それ以上の知識を身につけておかなければスムーズに回答できず、点数低下につながる恐れがあります。

ENGを利用している業界や企業とは?

ENGは、英語専門のテストになるため特に英語力を重視する企業で多く使われています。その中でも、SPI試験を導入している企業はほとんどがこのENGを利用しているでしょう。過去には、日本空港(JAL)・TBS・三菱商事などがENGを取り入れています。

ENGの見分け方

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初回公開日:2022年11月17日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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