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更新日:2024年07月23日
「高砂」という言葉の読み方や意味をご存知ですか?「高砂」は古来より日本で使われてきた言葉で、その名は多くのものにつけられており、またたくさんの意味を持っています。本記事では、「高砂」の意味について詳しくご説明していきます。
「高砂」とは石川の日本酒です。蔵元は石川県白山市安田町の「金谷酒造店」です。同蔵元は明治2年(1869年)に創業しています。 仕込みに使われる水は、霊峰「白山」を源流とする手取川からもたらされる伏流水を使用しています。種類としては、大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒、本醸造酒があります。平成14年度と平成15年度に、全国新酒鑑評会においてめでたく金賞を受賞しました。
「高砂」とは島根県の日本酒です。蔵元は島根県鹿足郡津和野町中座の「財間酒場」で、同蔵元は寛政3年(1791年)に創業しています。 「高砂」という名称の由来は、この酒を造っていた地名が「白砂」、その隣の土地が「高崎」と呼ばれていたことがひとつと、さらに謡曲の「高砂」のめでたい意味にちなんでいます。種類としては大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒があります。平成8年度、9年度、12年度に全国新酒鑑評会においてめでたく金賞を受賞しました。
「高砂」とは静岡県の日本酒です。蔵元は静岡県富士宮市宝町の「富士高砂酒造」で、同蔵元は天保2年(1831年)に創業しています。 仕込みに使われる水は富士山からもたらされる伏流水を使用しており、原料となる米は山田錦、美山錦などです。「高砂」という名前は、島根県の「高砂」と同様、縁起の良い松を謡った謡曲「高砂」に由来してつけられました。種類としては、大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒があります。平成3年度、平成8年度に全国新酒鑑評会で金賞を受賞しています。
「高砂」とは佐賀県の日本酒です。蔵元は佐賀県小城市小城町上町の「小柳酒造」で、同蔵元は文化年間(1804年~18年)に創業しています。 仕込みに使う水は、天山山系からもたらされる伏流水を使用しています。水を加えずに瓶詰めする製法で、アルコール度数は強めの19%とかなり重みのあるテイストです。他にも本醸造酒があります。
「高砂」とは三重県の日本酒です。蔵元は三重県名張市本町の「木屋正酒造」で、同蔵元は文政元年(1818年)に創業しています。 平成7年度、16年度、18年度、20年度の全国新酒鑑評会において金賞を受賞しています。
「高砂」は実にさまざまなシーンで用いられます。
日本の伝統芸能である能のひとつである「高砂」は、室町時代に世阿弥(ぜあみ)(1363年~1442年) によって作られました。縁起の良い歌、謡曲としてかつては結婚式などで歌われることが多かった作品です。和歌集「古今集」にある 「高砂、住の江(すみのえ)の松も、相生(あいおい)の様に覚え」 という一節がこの能「高砂」の元になっているといわれています。 そのストーリーは、播州(現在の兵庫県南部)の松と、摂津の国住吉(現在の大阪府)の松が、離れた土地に生えているのに、どうして一本の木に生えるものと同じように「相生(あいおい)の松」と呼ばれているのかということについて、松の精である老夫婦が語るという内容です。
醍醐天皇の時代に、九州の阿蘇神社に友成(ともなり)という神主がいました。 あるとき友成は、都に向かう途中、有名な高砂の松を見ようと播磨の国高砂の浦へ立ち寄ると、清らかな佇まいをした老夫婦が、熊手とほうきを持って松の手入れをしていました。 友成は老夫婦に「高砂の松と住吉の松は、遠く離れているのに、どうして相生の松というのですか?」とたずねると、おじいさんは「相生の松というのは夫婦のようなもので、遠く離れていても心が通じ合うことからそう呼ばれているのですよ。私たちは、高砂と住吉の相生の松の精霊です。住吉で待っていますよ。」と答えると小船に乗って沖へと姿を消しました。 残された友成が老夫婦の後を追って住吉に着くと、住吉明神が姿を現しました。そして神々しく舞い悪魔を払いのけ、平安な世を祝福するのでした。
記載されている内容は2018年01月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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