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更新日:2024年06月28日
「公僕」という言葉を聞いたことはありますか?「公僕」は使い方が難しい言葉なので、しっかりと理解していないと使うのは危険かもしれません。本記事では、「公僕」の由来や例文などを紹介しています。読み終わるころには、使い方も理解できることでしょう。
公僕という言葉を聞いたことがありますか? 「私は公僕として職務に励みます」 「公僕って大変だなぁ」 もしかしたら、このように言う人に会ったことがあるかもしれません。 けれど、あなたはそれを聞いた時、しっかりと意味を理解できていたでしょうか。よく分からないけれど、なんとなく相槌を打っていた、そのようなことはないでしょうか。 当記事では、「公僕」の意味とは何か、そして、どういう時に、またどんなタイミングで、「公僕」という言葉を使うのかを紹介しています。 記事を読んだ後には、「公僕」の意味を理解して、どんな場面で使うのかも理解できるようになるでしょう。なんとなくしか分からない、全く分からない人も、是非読み進めてみてください。
「公僕」と聞いてネガティブな意味を持っていると思っている人も多いかもしれません。けれど本来「公僕」という言葉には良いも悪いもありません。 しかし、「公僕」という言葉は、聞く人や使うタイミングによって、相手に不快感を与えてしまうかもしれず、そういった意味で使い方に注意が必要な言葉だということは理解しておきましょう。
「公僕」には、「公務員」「広く公衆に奉仕する者」「市民の利益に奉仕する者」といった意味があります。 ただし、「僕」という字が「下僕」を連想させ、見下した呼び方に聞こえたり、国家権力への不満を投影する面があったりするため、必ずしも単純に「公務員」としての意味に捉えられていない部分があるのが特徴です。
「公僕」は「こうぼく」と読みます。 あまり頻繁に使われる言葉ではありませんので、聞いたことがない方もいらっしゃるでしょう。 「こうぼく」という音では「高木」「香木」「厚朴」という熟語がありますが、このいずれもよく聞く言葉ではありません。 前後の文脈から「公務員」のことを指している場合には、この「公僕」のことだと思いましょう。
「公僕」は、「公務員」を指す言葉ですが、「僕」の字から「下僕」と言葉のイメージが混同しやすい言葉です。 「下僕」の意味は「召使い」ですが、類似した言葉で「奴隷」という言葉も連想してしまいます。 そのため「公僕」に対してもマイナスな印象を持ってしまう可能性もあり、使う際には注意が必要な言葉です。 では、具体的にどういう使い方をしたら良いのかを紹介していきましょう。
もともと「公僕」という言葉は、英語の”public servant”を直訳して生まれた熟語です。もとの英語の意味は、「公務員全般」を指す言葉でした。 ”public”は、「公け」の意味があり、”servant”は、「召使い」の意味があります。それぞれの意味を漢字一文字で表して作られた和製英語が「公僕」なのです。 この由来を知っていれば、「公僕」に差別的な意味がないことは確かですが、「僕」の字があてられたことで、「下僕」のイメージと重なってしまったのです。
公務員が自分のことを示すときに「公僕」を使うのは、「私は市民のために一生懸命働いている」とアピールする場合です。 もしくは自虐的に「公務員は国民の下僕である」という使い方をします。公務員である自分が市民である相手に誠心誠意を示すというために、自分のことを相手の下に置いて「公僕」と表すのです。
「公僕」には、差別的な意味はないのですが、「下僕」に似たイメージを持つ人がいるのであれば、相手に対して使うのは控えたほうが良いでしょう。 また、自分のことを自虐的に表すために使う場合でも、相手を選ばないと、相手に不快感を与えることもあるでしょう。 よほど気の置けない友人でない限り、あまり使う言葉ではないことを覚えてきましょう。
記載されている内容は2018年01月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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