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捗るの読み方・意味と語源・類語・ネット用語|色々と捗るぞ

言葉の読み方

「捗る」という言葉は、読み方がやや難しいので多くの人が読み間違いをしている言葉と言えるでしょう。この記事では、捗るの読み方や意味、語源や類語、ネット用語について幅広く紹介しています。語彙を増やして、退屈で単調な表現からの脱却を図りましょう。

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捗るの読み方は?

最近、ネットなどでもよく見かける「捗る」という言葉をご存知でしょうか。複雑な漢字ではありませんが、音読みでも訓読みでも正しい読み方ができる人は少ないでしょう。捗るは、ビジネスシーンや日常会話などでも頻繁に登場する言葉なので、きちんと使えるようにしておきましょう。

はかどる

「捗る」とは「はかどる」と読みます。「捗」は、音読みでは「ちょく」「ほ」「ぶ」と読み、訓読みでは「はかど(る)」「はか」と読みます。「捗る」は、日常的によく耳にする言葉ですが、視覚的に「進捗(しんちょく)」という言葉の方が目にする頻度が高いので「ちょくる」と読む人がいますが、これは誤謬なので気をつけましょう。

捗るの意味とは?

「捗る」は、見聞きする頻度が高い言葉ですが、中には文脈にそぐわない使い方も見られ、濫用が懸念される言葉でもあります。社会人として恥をかかないためにも、意味をきちんと理解して的確に使いましょう。

物事が順調に進む

捗るとは「物事が順調に進む」という意味になります。 ・勉強場所を自室から図書館に変えたら、集中できて2倍捗った。 ・5分ごとに睡魔に襲われ、作業がなかなか捗らなかった。 ・指の怪我がすっかり治って、パソコン作業がどんどん捗る。

はかがゆく

はかかゆく(はかがいく)とは「作業・仕事の能率が良い様子」という意味になります。 ・彼女のおかげで、事務処理が次から次へとはかがゆく。 ・作品は思いのほかはかがゆく、自分でも納得がいくものに仕上がった。 ・あなたが手伝ってくれると、準備がはかがゆくよ。

進捗する

進捗するとは「(計画や仕事が)順調に進み、捗ること」という意味になります。 ・この企画は、想定どおりに進捗しています。 ・問題が解決したので、何の支障もなく進捗するでしょう。 ・彼の発見のおかげで、研究はさらに進捗するでしょう。

捗捗しいは捗ることなのか?

捗捗(はかばか)しいとは、「物事が望ましい方向へ進む様子」「いかにも捗る様子」という意味になります。しかし、捗捗しいは「捗捗しくない」などのように、打消しの形で用いるのが一般的です。 ・一日中図書館にいたにも関わらず、勉強は捗捗しくなかった。 ・作業が中断されたりして、成果は捗捗しいものではなかった。 ・毎日練習しているのに、捗捗しい成長が見られない。

捗るの語源って?

「捗る」は、古くは「捗が行く(はかがゆく)」と言われていました。そこから派生して、江戸の時代より「はかどる」とも使われるようになりました。

仕事の分担や目標・進み具合などを意味する語

「捗る」は「はかがゆく」が語源として生まれた言葉なので、言い方は異なっても同じ意味合いを持ちます。もともとは、稲作において米の収穫予想量を表すことから、仕事の分担や目標、進み具合などを意味する言葉として使われていました。

はか

「はかどる」や「はかがゆく」の「はか」は、物の量や大きさを「はかる」の「はか」と同源で「稲を植える区画」を表し、そこから「田植え・稲刈りなどの役割分担」「目当て・目標」「仕事などの進み具合」という意味が生まれました。また「はか」は、漢字では「計」「量」「果」「捗」と表されます。

刃物の象形と口の象形、針の象形から「数字を口にする」つまり、「数をかぞえる」を意味する「計」という漢字が成り立ちました。そこから転じて「見積もる」「くわだてる(計画する)」「はからう(処置する)」という意味を持つようになりました。

穀物を入れる袋の上にじょうごをつけた象形から「はかる」を意味する「量」という漢字が成り立ちました。物の分量をはかる意味から転じて「見積もる」「見当をつける」の意味を持つようになりました。

木の実がなる象形から「木の実」を意味する「果」という漢字が成り立ちました。そこから色々な意味が派生して「できばえ」「仕上がり」「成し遂げる」の意味としても表されるようになりました。

5本指の手の象形と「歩く」を意味する左右の足跡の象形から、仕事が早く進行する「はかどる」を意味する「捗」という漢字が成り立ちました。

捗るの意味の類語・用例について

捗るの意味の類語は幾つかあります。類語は、言い換えの言葉として幾つかストックしておくと表現の幅が広がります。この章では、応用力を身につけるため、類語の意味やその用例を紹介していきます。

スムーズに運ぶ

スムーズに運ぶとは、物事が滞ることなく円滑に進む様子という意味です。 ・彼のおかげで、会議がとてもスムーズに運んだ。 ・なんのトラブルもなく、計画どおりスムーズに運んだ。 ・通訳が優秀なので、取引がスムーズに運んだ。

能率よく進む

能率よく進むとは、物事がすらすらと調子よく進む様子という意味です。 ・手先が器用な彼が手伝ってくれたので、作業が能率よく進んだ。 ・このツールがあれば、仕事が能率よく進むだろう。 ・彼女は手際がいいので、片付けが能率よく進んだ。

捗るの意味の類似のことわざは?

捗るの意味に類似したことざに「兎の上り坂」ということわざがあります。意味は、「自分の得意分野で実力を発揮する様子」「条件に恵まれて物事が順調に進む様子」「物事がトントン拍子に進む様子」となります。 兎は前足が短く後ろ足が長いため、坂を素早く駆け上がることに優れていることが由来とされています。「縁談が兎の上り坂でまとまった」「彼は兎の上り坂で、現在の地位まで上がった」などのように用います。

ネット用語の捗るの意味と使い方

ネット用語の捗るの意味と使い方

捗るは、ネット用語としても多用されており、最初のうちこそ本来の意味として使われていましたが、ネタレスとして多くのユーザーたちが使っていくうちに広義的に使われるようになったとされます。

2ch

捗るは、2chのスレッドにおいて「○○すると色々捗るぞ」という書き込みが発祥とされています。捗るは、日常的に使われているごく普通の言葉ですが、この書き込みを見たユーザーの大半が読み方がわからず、検索して読み方や意味を確認したところ、自らも優越感を持って使う人が増えたため、ネットスラングとして流行していったと考えられます。

色々と捗るぞ

「色々捗るぞ」は、ネット用語としてはもはやコピペレベルで使われています。便利なアイテムを勧める際に「○○があれば、色々捗るぞ」などのように使われ、○○があれば「物事がテキパキと行える」「快適になる」「何かと便利だ」といった意味合いで表現されています。 このような場合は、本来の意味からはさほどかけ離れていませんが、中には、何かを勧める際に用いられる言葉だと勘違いしているユーザーが、右にならえとやたらに捗るを使っているため、ただ単に「良い」「素敵」という意味にまで使われているものもあります。

助言のような言葉として使われる

捗るは、上述したとおり何かを勧める際に使われる言葉ですが、同時に「○○すれば、捗るぞ」「○○しろよ、捗るぞ」と、○○すれば「物事が順調に進む」「以前よりも短時間で達成できる」「能率よくできる」といった意味合いで、何かに困った時にはこのようにすれば良いなどのように、助言のような言葉としても使われています。

語彙を増やしてバリエーション豊かに表現しよう

語彙を増やしてバリエーション豊かに表現しよう

捗るの意味や語源、類語やネット用語について、多角的に紹介しました。捗るは、シンプルながらも正しく読むにはやや難しい漢字となります。また、テレビやネットなどでも頻繁に登場しますが、やたらと「捗る」を濫用し、本来の意味から外れて使われているものも見受けられます。 聞きかじりの言葉は、親しい間柄では通用しても社会では通用しません。何でもかんでも「捗る」で片づけていると、かえって「馬鹿の一つ覚え」という印象を与えかねないので、たまには別の言葉に言い換えて使うことをおすすめします。 ワンパターンの言葉は、人を飽きさせてしまうだけでなく、知性が感じられません。会話力を高めるためにも、ボキャブラリーを増やして、さまざまなバリエーションで表現しましょう。

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