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「時下」の読み方/意味/使い方・季節別の時候の挨拶と例文

言葉の読み方

ビジネス文書や改まった手紙には書き方のマナーがあります。前文には時候のあいさつを用いますが、「時下」という言葉の読み方や意味をご存知ですか?この記事ではビジネスシーンでよく使われる「時下」の使い方や例文を解説します。そのほかの時候のあいさつも紹介しています。

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手紙やビジネス文書のルールを知ろう

手紙やビジネス文書のルールを知ろう

手紙には、ビジネスで使用する文書やお祝いに対するお礼状、結婚式の案内状、あいさつ文などの改まった内容の場合があります。このような改まった手紙にはマナーがあり、「前文・主文・後付け」と呼ばれる部分ごとに文章の構成や使用する言葉が決められています。 手紙の構成部分の始めに位置する「前文」には、まず頭語と時候のあいさつを書くのが基本的なマナーです。「拝啓 時下ますますご清栄のことと」という言葉を目にしたことはないでしょうか。この「時下」という言葉が時候のあいさつです。

「時下」は意外と知られていない?

「時下」という言葉は「読めないけど見たことがある」「意味はわからないけど会社でよく使う」という人は多いのではないでしょうか。そこで、この記事では時候の挨拶の「時下」について解説していきます。読み方や意味はもちろん、その使い方を知ることで間違った使い方を防ぐことができるでしょう。 また、「時下」以外の時候のあいさつについても解説・紹介しますので、ぜひビジネスシーンや大切な相手への手紙にお役立てください。

「時下」読み方は?意味は?

「時下」読み方は?意味は?

「時下」は「じか」と読み、「このところ」「いま現在」などの意味があり、季節を問わず使用できる時候のあいさつです。主に書き言葉として使用されるあいさつの言葉で、ビジネス文書で多く用いられます。 「時下」以外の時候のあいさつは季節により言葉を選ぶ必要がありますが、「時下」はいつでも使用できるという便利さを持っています。手紙の前置きを手短に済ませたい場合や、華美な表現は控えて簡素な文面にしたいときは、言葉を選ばず使用できる「時下」を用いることをおすすめします。 単刀直入に本文から書き始めたい場合には「前略」という言葉を使用する方法があります。しかし、「前略」を使用するとあいさつがなく失礼に当たることがあるため、相手や手紙の内容によっては「時下」が適している場合もあるでしょう。

「時下」はどう使う?

「時下」はどう使う?

「時下」はビジネスシーンではよく使用されるため、「時下」を使用した文章を見たことがあるという人もいるでしょう。しかし、会社ではテンプレートがある場合も多いので、手紙の挨拶文についてはノータッチという人も多いのではないでしょうか。ここでは「時下」の使用例について説明します。

「時下」の使用例

まずは「時下」を使った例ををいくつか紹介します。 「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」 「時下ますますご清祥のことと存じます」 「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」 「時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」 このように、「時下」のあとには「ますます」という言葉を使うのが一般的です。「時下ますます」のあとに続く言葉は「安否のあいさつ」と呼ばれる、相手を気遣う言葉です。例えば「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という文章は、「この頃、ますます健康でお元気に過ごされうれしく思っています。」というような意味があります。

手紙のどこに「時下」を使う?

「時下」は手紙のどこにでも書いて良い言葉ではありません。「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などの言葉は、手紙の一番初めの「前文」という部分に書きます。 ただし、改まった手紙の冒頭には「頭語」である「拝啓」や「謹啓」などを書くのがルールです。つまり、手紙の冒頭の「頭語」のあとに「時下」を使うのが正しい書き方になります。

手紙の基本的な構成を見てみよう

手紙の基本的な構成を見てみよう

本記事の冒頭で少し触れたように、手紙の書き方にはルールがあります。そのため、手紙の中で「時下」を使用する場所は決められています。「時下」を正しく使うためにも、ここでは基本的な手紙の構成について解説します。 改まった手紙は、基本的に縦書きで「前文・主文・末文・後付け・副文」の順番で構成して書くのが一般的です。また、ビジネス文書では横書きが一般的で「前付け・前文・主文・末文・別記」の順番で書きます。それぞれの構成要素の内容について見てみましょう。

前文とは?

前文は、「頭語」「時候のあいさつ」「安否、感謝、お詫びのあいさつ」で構成されます。例を見てみましょう。 「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素はな並々ならぬお引き立てを心より感謝申し上げます。」 手紙の冒頭のあいさつに当たる言葉を「頭語」と言います。「頭語」は「末文」で使用する「結語」という言葉とセットで使うというルールがあります。「拝啓」「敬具」という言葉を見たことはないでしょうか。これが「頭語」と「結語」のセットで、「こんにちは」「ごめんください」と「さようなら」「それではまた」というあいさつを表す言葉です。 先にも説明したように、「時下」が「時候の挨拶」です。「ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」の部分は安否のあいさつ、「平素はな並々ならぬお引き立てを心より感謝申し上げます。」の部分は感謝のあいさつです。

前付けとは?

前付けは、横書きのビジネス文書などの一番上に位置する部分です。「日付」「宛名」「署名」を書くのが一般的です。

主文とは?

主文は、手紙の中で最も重要である「本題」を書く部分です。「起語」のあとに「本題」を書くのがマナーです。「起語」には以下のよな言葉があります。 「この度は、」 「さて、」 「突然ですが、」 「先日は、」 「誠に申し上げにくいのですが、」 本文の内容に入るためのつなぎとして「起語」を使用するのがマナーです。このような言葉を先に使うことで、唐突な書き出しにならなず、丁寧な文章を書くことができるでしょう。

末文とは?

末文は、「結びの挨拶」「結語」で構成される部分です。手紙を締めくくる言葉を使用しましょう。実際にどのような言葉をしようするのか、例文を見てみましょう。 「まずは略儀ながら、書面をもちましてご挨拶申し上げます。敬具」 「時節柄、ご自愛のほどお祈りいたします。敬白」 「結びの挨拶」とは、用件の取りまとめ、相手の繁栄・健康を願う言葉、乱筆のお侘び、返信のお願いなどを簡潔に書いた文章です。「結語」は先に説明したように、「頭語」とセットになる言葉です。先に使用した「結語」と対になる言葉を使用します。

後付けとは?

後付けは、基本的に「日付」「署名」「宛名」で構成される部分です。手紙を書いた日付を書きますが、祝い事や季節の手紙には「平成○年○月吉日」のように書く場合もあります。「署名」とは差出人の名前で、フルネームで書くのがマナーです。また、「宛名」もフルネームで書き、必ず「様」などの敬称をつけます。 なお、横書きのビジネス文書には後付けは使用しません。

副文とは?

副文とは手紙に書き足したい内容を書く部分です。「追伸」という言葉をご存知ではないでしょうか。「追伸」は、手紙の最後に書き足す文章を表します。例えば、手紙に書き忘れた用件や念を押して伝えたい内容を目立たせるために「追伸」や「二伸」などを冒頭につけて追加の文章を書きます。 なお、後付けは縦書きの手紙に使用する部分のため、横書きのビジネス文書などでは呼び方が変わります。ビジネス文書などでは別記として書き足す方法があります。

別記とは?

別記とは、先に少し触れたように、ビジネス文書などで使用する手紙の一番最後の部分です。基本的にビジネス文書は手書きではなくパソコンで入力するため、書き忘れることがあっても、入力のやり直しが可能です。そのため書き足す「追伸」を使用することは少ないでしょう。 別記の役割は用件の詳細を記すことです。書き出しに「記」と入れ、本文についての詳細を書きます。例えば、細かな場所や日付、連絡先などを記すことがあります。

「時下」と同じ意味の言葉は?

「時下」と同じ意味の言葉は?

「時下」は先にも説明したように、「このところ」「いま現在」などの意味があります。「時下」と同じ意味の言葉はさまざまあり、日常的に使用する言葉や広く知られていない言葉まであります。以下で「時下」の類義語や同義語を紹介します。

近頃

「近頃(ちかごろ)」は、「このごろ」「最近」という意味で、「時下」と同じような意味を持ちます。近い過去から現在までを漠然と指す言葉として、日常会話や手紙の本文内でも使用されます。「近頃評判が良い」「近頃は寒くなって」「近頃の若者は」というように使用します。

現在

「現在」は、過去と未来との間を表していますが、今と近い過去や未来を表すこともあります。「時下」は「いま現在」という意味もあるため、「時下」の同類語となります。「現在のところ見通しが立っていない」「現在席を外しております」「時を経て現在に至る」などの使い方があります。

今どき

「今どき」とは、今の時世や現代を表す言葉です。「時下」と同じく「いま」を表す言葉で、手紙でも日常会話でも使用されます。使い方には、「今どきこんな人もいる」「今どきは流行らない」「今どきにしては」などがありあす。

今日(こんにち)

「今日」は「きょう」と「こんにち」の2つの読み方があります。「こんにち」の場合は「時下」と同じように「このごろ」や「現代」の意味があります。「こんにち」の使い方は、「今日の世界情勢」「今日では使用されない」などがあります。

当座

「当座」と言う言葉をご存知でしょうか。「当座預金」などで使用される言葉です。この「当座」は、「時下」と似たような意味があり、「当分」「しばらくの間」「その場限り」という意味で使われます。例えば「当座をしのぐ」「家に越してきた当座は」「当座の端した金」という使い方があります。

この頃

「この頃」はまさに「時下」と同じく、「最近」「近いうち」という意味になります。「この頃めっきり寒くなりました」「この頃スポーツをはじめたので」のような使い方で、手紙や日常会話でも使用される言葉です。

昨今

「昨今」は、「近頃」「この頃」という意味なので、「時下」の意味と同じになります。「昨今のIT技術は」「昨今までは使われていた」のように使用します。

目下(もっか)

「目下」は、「めした」と「もっか」の2つの読み方があります。「もっか」は、目の前、近い時、いま、ただいまという意味があります。そのため「時下」と同じような意味を持つ言葉と言えます。 「危険が目下に迫っている」「目下のところは養生を余儀なくされている」「この原因については目下調査中だ」というように、目の前で継続していることを表す言葉として使います。

「時下」の類語は手紙で使ってOK?

紹介してきた「時下」の類義語・同義語は、全て手紙で使用しても良いでしょう。ただし、「時下」の代わりで使用することはできません。 例えば「目下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「今日ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」などの使い方は間違いです。反対に、「時下」は時候の挨拶として使用される言葉なので話し言葉では使用しないのが一般的でしょう。

「時下」を使った文例

「時下」を使った文例

先に「時下」の使用例を紹介しましたが、ここではそのあとに続く文章の例を紹介していきます。「時下」のあとに続く言葉は、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」「時下ますますご清祥のことと存じます」「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」などが一般的です。 そして、上記の例のあとに「主文」に続きます。ただし、「主文」の内容によってどれを選ぶかを考える必要があるでしょう。では、どのような文章がふさわしい内容なのでしょうか。以下で紹介しますので状況に合わせて使い分けてください。 なお、「結語」である敬具などは実際に書く場合には、横書きなら右寄せ、縦書きなら最下に書きます。そのほか、本文の始まりを一字空けるなど、手紙のマナーにしたがってください。

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味と文例

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」は、「現在、大いに充実している状態であると伺っており、まことに喜ばしい限りです。」「このところ、とてもお元気とのことで、うれしく思っております。」というような意味になります。 「ご清栄」という言葉に注目してみましょう。「ご清栄(ごせいえい)」とは相手の健康や反映を祝う言葉です。一般的に会社企業や組織に対して多く使用されます。では、以下で例文をいくつか紹介します。

事務所移転のご案内の例文

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 毎々格別のお引立てを賜り深謝申し上げます。 さて、早速ですが、この度新事務所を開設し、○月○日付けで移転することになりましたので、謹んでご案内いたします。 つきましては、電話番号も下記の通り変更となりますので、お手数ですがご登録の変更などよろしくお願いいたします。 取り急ぎご通知まで申し上げます。 敬具

役員就任のご案内の例文

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、○○におきまして下記のとおり役員が就任いたしました。 つきましては、私ども一同社業の発展に一層努力いたす所存でございますので、何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。 敬具

「時下ますますご清祥のことと存じます」を使った文例

「時下ますますご清祥のことと存じます。」は、「最近、大変お元気と伺っております。」「このところ、ますますお元気でいらっしゃることでしょう。」というような意味になります。「存じます」の部分は「お慶び申し上げます」として使用しても良いでしょう。 「ご清祥(ごせいしょう)」とは個人の健康や幸せ、無事などを祝う言葉です。一般的に個人の相手に対して多く使用されます。では、以下で例文を紹介します。

新会社設立のあいさつの例文

謹啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 平素は格別のお引立てに預かり厚く御礼申し上げます。 この度、下記に営業所を開設し発足しました。 なにとぞ倍旧の御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 まずは略儀ながら書中をもって御挨拶申し上げます。 敬具

時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます

「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」は、「最近、大変お元気と伺っており、なによりです。」「このところ、ますますお元気でいらっしゃることでしょう。とても嬉しい限りです。」というような意味になります。 「ご健勝(ごけんしょう)」とは個人の健康、無事などを祝う、または願う言葉です。会社に対しては使わず、個人の相手に対して使用されます。では、以下で例文を紹介します。

退職のあいさつの例文

拝啓 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて 私こと このたび○○○○を退職いたしました。 長い歳月大儀なく大過なく勤めさせていただきましたことは、ひとえに皆様のご厚情の賜と深く感謝いたしております。 今後も何かとお世話になることと存じますので、変わらぬご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。 まずは略儀ながら書中をもって、お礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具

「時下」の間違った使い方とは?

「時下」は時候のあいさつということを説明しました。そして、そのあとに続く言葉は安否のあいさつです。「拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は正しい書き方ですが、「拝啓 ○○の候 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という書き方は間違いです。 「時下」も「○○の候」も時候のあいさつになるため、構成が正しくありません。もし「○○の候」などを使用する場合は「時下」は使わず、「拝啓 ○○の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などとしましょう。

季節別の時候のあいさつ

季節別の時候のあいさつ

時候のあいさつは、「時下」以外には「○○の候」などの言葉があります。四季を表す季語を使ったり、季節や天候に応じた心情や季節感を表現し、読み手に風情を感じさせることができるでしょう。「○○の候」など時候のあいさつは、「時下」の代わりに使用します。そのため、先に説明したように「時下」と一緒には書きません。 ここでは、季節ごとの時候のあいさつにはどのような言葉があるのか、月ごとに紹介していきます。日本独特の文化とも言える表現方法をうまく使って、すてきな手紙を書いてみてはいかがでしょうか。 時候のあいさつに続く安否のあいさつの例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。なお、「○○の候」は「○○の折」「○○のみぎり」という書き方もあります。

1月の時候のあいさつは?

1月の時候のあいさつは?

1月に使われる時候のあいさつは、上旬であれば新年や年明けにまつわる表現を使用すると良いでしょう。例えば、「初春の候」「新春の候」などが新年を祝うあいさつとなります。中旬には「松の内の賑わいも過ぎ」「松も明け」などの表現があります。 下旬には冬の寒さを表す「大寒の候」や「いよいよ寒気がつのり」などを使うと良いでしょう。そのほか、1月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・迎春の候 ・小寒の候 ・厳寒の候 ・寒冷の候 ・寒風の候 ・降雪の候 ・厳冬の候 ・七草の候 ・新春を寿ぎ ・年明けの忙しい時期ではございますが ・寒の入りを迎え ・松の内を過ぎ ・寒気厳しき折柄 「初春の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 「大寒の候 いかがおすごしでしょうか。」 「寒の入りを迎え、寒さもひときわ厳しくなりました。」

2月の時候のあいさつは?

2月の時候のあいさつは?

2月に使われる時候のあいさつは、3日、4日ごろであれば節分や立春などに触れる言葉を使用しましょう。例えば、「立春の候」「節分を過ぎ」などが良いでしょう。それ以降は、「早春の候」「余寒の候」「梅香る季節となりました」などが使用されます。そのほか、2月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・向春の候 ・春雪の候 ・春寒の候 ・残雪の候 ・厳寒の候 ・梅花の候 ・節分の候 ・春とは名ばかりの厳しい寒さが続いています ・暦の上では春となりました ・春寒ややゆるみ ・梅のつぼみもようやくほころび 「立春の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 」 「余寒の候 お変わりなくお過ごしでしょうか。」 「梅香る季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。」

3月の時候のあいさつは?

3月の時候のあいさつは?

3月に使われる時候のあいさつは、初旬では春の訪れを表す「早春の候」「桃の節句の季節となりました」などを使うと良いでしょう。お彼岸を過ぎる頃には「暑さ寒さも彼岸までと申しますが」とするのも良いでしょう。 また、3月を象徴する花として桃の花を用いる時候のあいさつもあり、「桃の蕾もふくらみ」「桃の香り麗しい春分の候」という使い方もあります。そのほか、3月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・春風の候 ・春暖の候 ・陽春の候 ・雪解の候 ・春の彼岸の頃 ・桜前線の待ち遠しい今日この頃 ・旅立ちの春を迎え 「早春の候 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 」 「暑さ寒さも彼岸までと申しますが、ようやく春の気配を肌で感じられるようになりました。」 「桃の花が目に鮮やかな頃となりました。 いかがおすごしでしょうか。」

4月の時候のあいさつは?

4月の時候のあいさつは?

4月に使われる時候のあいさつは、春を表す言葉を用いるのが一般的です。「春風の候」は4月ならいつでも使用できるあいさつです。また、ゆく春を惜しむという意味の「惜春の候」という言葉もあります。中旬ごろまでなら「菜種梅雨も明け」とすると風情があるでしょう。 親しい相手には「うららかな春の訪れとなりました」「おぼろ月夜の美しいこの頃」などの書き出しもあります。そのほか、4月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・春暖の候 ・春和の候 ・麗春の候 ・桜花の候 ・花冷えの時節でございますが ・春たけなわ ・春も深くなり 「春風の候 貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます。」 「桜端の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」 「春眠が心地良い季節となりました。お元気でお過ごしでしょうか。」

5月の時候のあいさつは?

5月の時候のあいさつは?

5月に使われる時候のあいさつは、上旬であれば新茶や八十八夜、端午の節句をからめた表現も使用されます。例えば、「各地で新茶の便りが聞かれる頃となりました」「八十八夜も過ぎ」「青空に鯉のぼりが気持ち良さそうに」などの書き方があります。 5月全体で使うことができるあいさつは、「新緑の候」「青葉の候」「薫風の候」などがあります。そのほか、5月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・晩春の候 ・万緑の候 ・立夏の候 ・向暑の候 ・緑照り映える時節 ・牡丹の花が咲き誇り ・行く春が惜しまれる今日この頃 「青葉の候 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。」 「若葉萌える好季節となりました。皆さんお変わりございませんか。」 「暦の上では夏となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。 」

6月の時候のあいさつは?

6月の時候のあいさつは?

6月に使われる時候のあいさつは、梅雨にまつわる言葉や初夏を感じる言葉を使ってみましょう。「初夏の候」「向暑の候」は6月全体で使用できるあいさつです。「梅雨寒の候」「紫陽花の候」は梅雨を感じさせる言葉です。 次第に暑くなり、衣替えの季節を迎えるため、「衣替えの季節となりました」というあいさつも季節感があります。そのほか、6月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・入梅の候 ・長雨の候 ・初夏の候 ・夏秋の候 ・清々しい初夏を迎え ・暑さ日増しに厳しく ・雨に映える紫陽花の花も美しく 「紫陽花の候 貴社におかれましてはますますご清祥の段、心よりお慶び申し上げます。」 「このところ梅雨寒の日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。」 「すがすがしい初夏の季節となりました。皆さんお元気でいらっしゃいますか。」

7月の時候のあいさつは?

7月の時候のあいさつは?

7月に使われる時候のあいさつは、上旬であれば七夕にまつわる表現を使用しても良いでしょう。例えば、「星祭の候」「天の川が美しい季節となりました」などのあいさつがあります。 7月は梅雨が明け、次第に暑さを増していく季節なので、「盛夏の候」「猛暑の候」などを使用しても良いでしょう。そのほか、7月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・小暑の候 ・酷暑の候 ・大暑の候 ・暑気厳しき折柄 ・土用の入りとなり ・本格的な夏を迎えました ・暑い日が続きますが 「盛夏の候 貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます。」 「猛暑の候 いかがお過ごしでしょうか。」 「うだるような暑さが続いておりますが、お変わりございませんか。」

8月の時候のあいさつは?

8月の時候のあいさつは?

8月に使われる時候のあいさつは、立秋を過ぎたあとは暦の上では秋となります。しかし、実際には暑い日が続くことが多いため、「残暑」「晩夏」などの言葉が用いられます。例えば、「厳しい残暑が続いていますが」「晩夏の候」などのあいさつがあります。 「立秋の候」や「立秋とは名ばかりで」というあいさつは7〜8日以降に使用しましょう。そのほか、8月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・残夏の候 ・秋暑の候 ・立秋の候 ・降るような蝉しぐれ ・秋風の訪れる窓 ・暦のうえでは秋ですが 「立秋の候 皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。」 「残暑の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 「暦の上では秋となりましたが、毎日暑い日が続いております。」

9月の時候のあいさつは?

9月の時候のあいさつは?

9月に使われる時候のあいさつは、「野分」や「秋分」、「彼岸花」という秋を感じさせる言葉を用いることがあります。例えば、「野分の候」は上旬、「秋分を迎え」は23日ごろ、「彼岸花が咲き乱れ」は中旬から下旬に使用すると良いでしょう。9月全体で使えるあいさつは、「秋涼の候」などがあります。そのほか、9月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・初秋の候 ・早秋の候 ・秋分の候 ・涼風の候 ・秋色次第に濃く ・実りの秋を迎え 「初秋の候 貴社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」 「野分の候 いかがおすごしでしょうか。」 「実りの秋を迎えました。お元気でお過ごしでしょうか。」

10月の時候のあいさつは?

10月の時候のあいさつは?

10月に使われる時候のあいさつは、秋が深まり空が澄み渡る様子や、紅葉が色づく様子を表現するあいさつが使用されます。初旬には「衣替え」という言葉を使用しても良いでしょう。 「紅葉の候」「秋冷の候」は9月全体に使用されるあいさつです。そのほか、9月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・秋涼の候 ・秋月の候 ・錦秋の候 ・秋たけなわの好季節 ・天高く馬肥ゆる秋 ・日毎に秋も深まり 「錦秋の候 貴社におかれましてはますますご清祥の段、心よりお慶び申し上げます。」 「秋冷の候 お変わりなくお過ごしでしょうか。」 「日毎に秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。」

11月の時候のあいさつは?

11月の時候のあいさつは?

11月に使われる時候のあいさつは、「晩秋の候」がよく使われますが、立冬や11月の代表的な花である菊に触れて書いても良いでしょう。例えば「立冬の候」「菊薫る季節となりました」などがあります。また、11月は陰暦では霜月と言います。手紙では「霜月の候」という使い方もあります。そのほか、11月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・深秋の候 ・向寒の候 ・菊花の候 ・鮮やかな紅葉の候 ・暦の上では冬となりました ・秋も一段と深まり 「晩秋の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 「霜月の候 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。」 「秋も一段と深まり、日だまりの恋しい季節となりました。」

12月の時候のあいさつは?

12月の時候のあいさつは?

12月に使われる時候のあいさつは、間もなく迎える年末や冬至ついて触れても良いでしょう。例えば「歳末の候」「歳末ご多忙の折」「冬至の候」などの書き方があります。上旬には「初冬の候」や「大雪の候」、それ以降には「年の暮れのご多忙の折」「師走の候」としても良いでしょう。そのほか、12月に使用される時候のあいさつと例文は以下のようになります。 ・歳晩の候 ・霜寒の候 ・忙月の候 ・寒気厳しき折から ・年の瀬もいよいよ押し詰まり ・寒い日が続きますが 「大雪の候 貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 「歳末ご多忙の折 いかがおすごしでしょうか。」 「寒い日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。」

マナーを守った文章を書こう

マナーを守った文章を書こう

いかがでしたか。「時下」のあとに続く言葉や文章は手紙を出す相手や状況によってことなります。説明したように、改まった手紙を書く際は、手紙のマナーにしたがって文章を書きましょう。 また、「時下」はどんな季節でも使用できる便利な時候の挨拶です。しかし、趣のある手紙を書きたい場合や、季節感を出したい場合には「季節別の時候の挨拶」を使用すると良いでしょう。

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