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「汲み取る」の読み方/意味/用例/類語・「酌み取る」との違い

更新日:2024年08月13日

言葉の違い

「汲み取る」には、相手の言いたいことや考えを、察して理解しようという気持ちを表す言葉です。俗にいうKY(空気読めない)な人には、「汲み取って」と叫びたくなる様々なシチュエーションが誰にでもあることでしょう。「汲み取れる」大人の方々へ参考にしてください。

改善ポイントは?

的外れな行動や対応をしないために、良好なコミュニケーションをとるポイントとして、まず相手の話題に対する理解力をつけましょう。また語彙力が豊かになればなるほど、視点も広がります。色々な人と会話するだけでなく、たくさんの書物を読むことも大事です。 そして、ものごとをよく観察することです。相手の表情やしぐさを汲み取る癖をつけましょう。YESと言いながら、相手の反応を覗っている場合もあります。「目は口ほどに物を言う」と諺にもあります。場の空気を読みながら、相手の気持ちを汲み取ることができれば、お互いにとって楽しく気持ちの良い会話や良好なコミュニケーションがとれるはずです。

異文化理解力~相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養

ここで、「汲み取る」力が、さまざまな言語を話す上で重要視されているという話が書いてある本をご紹介します。ビジネスマンのコミュニケーション能力開花にも、とてもお役に立つ本ですので、ぜひ機会があればお手に取ってみてください。

この本で書かれている、言語と歴史の相互作用とは?

言語はそれを使用する文化におけるコミュニケーションスタイルを反映しています。島国である日本はハイコンテクト(高文脈文化)な文化であるため、ハイコンテクスト言語を使う代表的な国です。ハイコンテクストとは、言葉そのものよりも、文脈や背景、言葉以外の意味を重視する姿勢の事です。 世界中の言語を比較すると、いつどのような状況で使われるかによって、さまざまに意味が変わる言葉が比較的多いです。日本語には無数の同音異義語もありますが、英語にはわずかしかありません。またフランス語は英語よりも単語が7倍少なく、一つの単語に複数の意味を持つ単語が多いので、聞き手が話しての意図と汲み取らなくてはいけません。 好ましい会話のキャッチボールができるためには「汲み取ること」という深い洞察力がコミュニケーションを取る上で大切です。

ハイコンテクストな日本

日本のようなハイコンテクスト文化の傾向が高い国では、直接的にはっきりと言うよりも、言葉少なく曖昧な表現が美徳とされてきました。諺で「阿吽の呼吸」や「多言は身を害す」というのも、日本ならでは文化の現れではないでしょうか。 一方、ローコンテクスト色が強い国では、移民が多い国、つまり異文化交流が盛んであるが故に、単純明快、直接的で明示的な表現が重視されます。グローバル社会においては、ローコンテクスト文化が異文化のコミュニケーションを取り合う上で重要です。

ビジネスでも家庭でも「汲み取る」力を養いましょう

今回は、「汲み取る」という言葉の意味や使い方をいろいろな角度から考えてみました。「汲み取る」を使う状況や背景の多さには、驚かれたことでしょう。また、汲み取る力が、ハイコンテクト色が強い日本の言語には欠かせないとお分かりになられたのではないでしょうか。 ぜひ、汲み取る力を養って、良好なコミュニケーションを構築してください。

初回公開日:2017年12月06日

記載されている内容は2017年12月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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