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「汲み取る」の読み方/意味/用例/類語・「酌み取る」との違い

更新日:2024年02月27日

言葉の違い

「汲み取る」には、相手の言いたいことや考えを、察して理解しようという気持ちを表す言葉です。俗にいうKY(空気読めない)な人には、「汲み取って」と叫びたくなる様々なシチュエーションが誰にでもあることでしょう。「汲み取れる」大人の方々へ参考にしてください。

「汲み取る」とは?

「汲み取る」とは、「くみとる」と読みます。「酌み取る」とも書かれます。

「汲み取る」の意味

「汲み取る」とは、水や液体を汲んで移しいれるという意の他に、相手の気持ちを推し量って理解するという動詞です。悪事をした相手をただ責めるのではなく、どうしてそんな事をしてしまったのかと相手の立場や状況をよく察することです。「相手の気持ちを汲み取りながら対応していきましょう」という使い方をします。

くみ‐と・る【×汲み取る/酌み取る】の意味 デジタル大辞泉(小学館)[動ラ五(四)] 1 水などをくんで取り出す。また、他の容器に移し入れる。「水槽の水を―・る」 2 相手の心情や事情を推し量る。理解する。「先方の意図を―・る

「汲み取る」と類似した言葉とは?

察する

「察する」とは、相手の心情を推察し、思いやり、深く調べるという意味です。「汲み取る」と「察する」は、見た目から推測して人の気持ちを推し量るという点で、似た意味があります。 【使い方例】 「察する」は、「敵の動きを察知する」「ものごとを事前に察知する」 「汲み取る」は、「人の気持ちを汲み取る」「彼を責めるよりも、彼の状況や心情を汲み取ってあげてください」

読み取る

「読み取る」とは、文章などを読んで意味や主旨を理解したり、表面上のものから、その背景にあるものを推し量って理解することをいいます。また、コンピューターやさまざまな機器などで、文字や画像や記号などを認識することをいいます。 【使い方例】 ・相手の表情や視線、しぐさ会話の間取りなどから、相手の意図を読み取ろう。 ・バーコードを読み取るアプリがあると便利です。

「汲み取る」と「酌み取る」の違いは?

「汲み取る」も「酌み取る」も同じ読み方ですが、漢字の意味から考えてみますと、「汲み取る」→「物質的に汲み上げる」、「酌み取る」→「心理的に相手の気持ちをくみ上げる」と、それぞれの違いを解釈することもできます。

やかんの語源

やかんは、薬を煮出すのに用いられていたもので、「薬罐(やくくわん)」と呼ばれていました。「罐(くわん)」は、水を汲む器が原義語となっています。「ヤククワン」→「ヤククァン」→「ヤクワン」→現在の「やかん」になったといわれています。

「斟酌」

斟酌の「斟」は分量を量り、計りながら汲むことです。「酌」は柄杓で汲み上げるという意味です。つまり、相手の事情や心情を汲み取りながら、あれやこれやと情報を照らし合わせながら、選別し、無遠慮にならない言動をすることをいいます。一旦、相手の全てを受け取って、取捨選択し、大人な言動を心掛けましょうという意味合いなのでしょう。

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初回公開日:2017年12月06日

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