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「のべ」の意味と使い方・類義語・対義語・敬語・漢字

更新日:2024年08月19日

敬語表現

「のべ」という言葉は、良く使われている言葉ですが、意味や使い方が良くわからないという人も多いのではないでしょうか。「のべ」の数字の意味や使い方、また使われている場所などについてご紹介していますので、参考にしてみてください。

「のべ」と「実人数」の違いとは?

「のべ」という数は、重複するものもすべて数えるという意味の言葉ですが、「実人数」は重複するものは省いた合計の人数という意味の言葉です。 たとえば、5人が2回ずつ会議に参加した場合は、のべ人数は10人ということになりますが、実数で数えると5人ということになります。重複する人も含めてすべての総数を知りたいときは、のべ人数を数えることになりますが、実際に参加した人数を知りたい時は、重複している人は1人と数える「実人数」を使います。

のべ人数を使うメリットとは?

では、のべ人数を使うメリットはどのようなことがあるのでしょうか。のべ人数を使うメリットは、たくさんの人に利用してもらえたことをアピールするときには実人数を使うよりものべ人数を使う方が、より多くの人に利用してもらえたことをアピールすることができます。 例えば、ある遊園地で「本日でのべ100万人を突破いたしました」と言われたときと、「この遊園地を利用したことのある人の人数が50万人を突破しました」と言われたときを比較すると、数字が大きい方が人気があるという印象を受けます。 実際にリピーターの人が何人含まれているかということを調べることが困難だという理由もありますが、「これだけの人に利用していただきました」ということをアピールしたい時は、のべ人数を使うことは有効であるといえます。

実人数を使うメリットとは?

では、実人数を使うメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。ビジネスではいろいろな数字を見ながら、経営戦略を立てています。のべ人数は、「多くの人に利用していただきました」ということをアピールするためには有効なのですが、実際の利用者がのべ人数の半分だった場合、実質の来場者の数は半分ということになります。 リピーターの人がいつも同じペースで利用してくれると仮定すれば、のべ人数であっても実人数であっても、売上に影響することはありませんが、もし、リピーターの人が全員1回ずつの利用になってしまった場合は、売上は半分になってしまうということになります。 つまり、「のべ」ではなく実質の人数を把握しておくことも、ビジネスでは必要な時があるということです。

ビジネスでのべ時間を考える場面とは?

例えば、「この仕事は、のべ時間100時間以内で完了させてください」という指示があったとします。この場合、100時間にかけられる日数の指定がありませんので、1人で仕事を請け負うときは、1日8時間労働の場合、100時間÷8時間=12.5日で完了することができます。 「この仕事は、のべ時間100時間で4日以内で完了させてください」という指示があった場合は、1日25時間仕事をする必要があります。1日は24時間しかありませんので、1人で行うことはできません。この場合、1日に5時間を5人で作業すると1日の「のべ作業時間」は25時間になり、4日で完了することができます。 ビジネスの場合、ある特定の作業を外注に出すことがあります。時間数で作業内容を指定された場合は、のべ時間と作業完了日数から必要な人数を計算する必要があります。

のべ算とは?

「のべ算」とは、のべの数量を使って解いていく問題のことを言います。 【例題】 作業員が6人で4日働いて合計240,000円もらいました。作業員10人が30日間働くと合計いくらになりますか。ただし、作業員の給料は全員同じとします。 この問題の解き方は、まず作業員の人数と作業日数をかけて作業員の延べ人数を出します。給料の合計をのべ人数を割ると1人あたりの給料の金額がわかります。それを作業員10人が30日間で働いた場合ののべ人数に当てはめて答えを出します。 【解答】 6人×4日=24 240,000÷24=10,000円 10人×30日=300 300×10,000=3,000,000円 答え 3,000,000円 このようにのべの数字から、答えを導き出す問題のことを「のべ算」または「帰一算(きいちざん)」とも言います。

「のべ」が使われる場面とは?

「のべ」という言葉が使われている場面や使い方などについてご紹介します。

保険などでも使われるのべ日数

車の保険や傷害保険に加入している場合、怪我などで通院した場合、治療にかかった費用を補償する通院特約がついているものがあります。毎日、通院することもありますが、1回の事故などで何日かにわけて通院する場合、支払われる保険料は、通院ののべ日数で支払われます。 たとえば、最初に3日連続して通院し、その後3日置いてさらに4日通院したとします。この場合、最初に連続して通院した分だけではなく、最初の3日とその後の4日を足した7日間の分の費用が支払われるということです。 このように傷害保険や自動車保険の傷害特約などの保険料の支払いなどの際にも「のべ」という言葉が使われています。保険の支払いを請求する場合は、「のべ日数」の数え方がわからない場合は、加入先の保険会社などに確認するようにしましょう。

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初回公開日:2017年12月16日

記載されている内容は2017年12月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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