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論語の名言集・ビジネスに使える論語名言・孔子の名言

初回公開日:2017年09月18日

更新日:2017年09月18日

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論語は世界的な思想家孔子とその弟子たちの対話をまとめた言行録です。孔子は「仁」を重んじ、「君子」を目指すことを説いた。論語の名言には現代社会に役立つエッセンスがたくさん詰まっています。論語の名言からより良い人生の生きるためのヒントを一緒に学んでいきましょう。

論語の名言とは何を指すの?

論語は一言でいうと、孔子とその弟子たちの対話などをまとめた言行録です。この孔子と弟子たちの対話の内容が、いわゆる論語の名言として知られています。孔子はおよそ2500年前に中国の春秋時代で活躍した世界的に有名な思想家です。釈迦、イエスと並んで世界三大聖人と称されることもあります。 春秋時代はいわゆる戦乱の時代であり、様々な思惑を持つ者たちが権力の座を巡って激しい争いを繰り返し、民は搾取と飢えに苦しんでいました。貧しい家に生まれた孔子は当時の惨状を憂い「人間はどう生きるべきか?」について、生涯をかけて研究しそのための人材教育に身を捧げました。 論語の名言は、孔子の人間の本質をとらえた教えがたっぷりと詰まっています。2500年後の現代に生きる私たちにも「人生をより良く生きるため」のエキスを教えてくれます。

論語の名言集でもっとも有名なものを紹介

まずは、論語の名言集の中でもっとも知名度の高いものを1つご紹介します。論語の冒頭にあたる名言であり「小論語」とも言われ、論語の柱になる「基本三大要素」が詰まっています。ちなみに論語は第1の学而(がくじ)篇から第20の堯曰篇まで計20篇から成り立っており、全部で512の名言が記載されています。 (白文)出典:論語 第1 学而篇の第1番目(冒頭) 子曰、学而時習之、不亦説乎。 有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不慍、不亦君子乎。 いきなり漢字だらけな文書が出てきて、戸惑われた方もたくさんいらしたのではないでしょうか。これから読み方と意味について順番に説明しますのでどうぞご安心ください。

論語の原文は白文で書かれています

論語は中国で誕生したため原文は白文で書かれています。白文は中国語の古典的な文章語で書かれており、日本人はそのまま読むことができません。現代中国人ですら、知識がないと読むのに苦労する文書です。では、私たち日本人が論語の白文を読むためにはどうすれば良いのでしょうか。

論語の白文に「訓読法」を適用したのが漢文です

日本ではこの白文を読むために、「訓読法」という方法を用います。「訓読法」とは、文体に符号(レ点、一二点など)などを付けることによって、日本語の語順で読解できるようにした画期的な方法です。白文に「訓読法」に沿って符号をつけたものが漢文です。 (漢文)子曰、学而時習(レ)之。不(二)亦説(一)乎。 有(レ)朋自(二)遠方(一)来。不(二)亦楽(一)乎。人不(レ)知而不(レ)慍。不(二)亦君子(一)乎。 ※レ点:レ点のついた漢字とその直後の漢字の順番を入れ替えて読む 一二点:二点のついた漢字を飛ばし、一点のついた漢字を読んでから、二点のついた漢字に戻る 漢文と聞けば、学生時代の国語の授業などでなじみ深いと感じる方が多くいるのではないでしょうか。

漢文をさらに読みやすくしたのが書き下し文です

漢文の状態でも、「訓読法」のルールをきちんと理解していないと読むことができません。そこで、漢文を日本語の順序に分かりやすく書き直したのが、書き下し文です。 (書き下し文) 子曰わく、「学びて時に之(これ)を習ふ、亦(また)説(よろこ)ばしからずや。 朋(とも)、遠方より来たるあり、亦楽しからずや。 人知らずして慍(いきどお)らず、亦君子ならずや。」 これでだいぶ日本語として読みやすくなったのではないでしょうか。

論語の名言はいったいどういう意味?

さて、この孔子の名言はいったい何を伝えたいのでしょうか。書き下し文ではまだ少し分かりづらいですので、現代語訳に直してみましょう。 (現代語訳) 孔子はおっしゃいました。「習ったことを機会があるごとに復習して実践することは、なんと嬉しいことでしょう。 友人が遠くから訪ねてきて語り合えることは、なんと楽しいことでしょう。世間が自分の努力を認めてくれなくても落胆しないのは、君子としてのありようだ。」と。これでだいぶわかりやすくなりましたね。 この章句、1行目では「学習」、2行目では「友人」、3行目では「君子」について触れています。 1行目:学習 孔子が生きた戦乱の時代において、志ある者でも学ぶことが困難な時代でした。その経験から学習できることが、いかに大切なのかを伝えようとしています。ここで言う学習とは、知識を高めるだけでなく、教養を深めるなど広い範囲での学びを指しています。 2行目:友人 孔子のもとで学んだ弟子たちは、中国各地から呼ばれて仕官するために旅経ちました。広い中国では一度離れると次の再会はとても困難であり、その困難を乗り越えて会いに来てくれるような友人を持つ大切さについて伝えようとしています。 3行目:君子 孔子は欲望の赴くままに不平不満ばかり言う人を「小人」と称し、未熟な人物として批判しました。そしてその対極とする究極な人格者を「君子」と称し、目指すべき人物として説いています。 まとめると、論語を通じて孔子がわたしたちに伝えたいのは「しっかりと学び、友人を大切にし、ともに君子を目指して励みましょう」ということです。この冒頭の名言以降、論語には約500もの名言が登場しますが、それらはすべて「君子」になるための具体的な方法について書かれているといっても過言ではありません。

戦乱の時代に生まれた論語の名言は現代社会で大活躍!

戦乱の時代に生まれた論語の名言は机上の空論ではなく、社会で行動するための実践的な手引書です。現代の社会人にとって論語を学ぶ利点は、ビジネスの場で生かせることや、生活での人間関係に生かせることなどが挙げられます。 ビジネスにおいて論語でいう「君子」とは良い上司、リーダーととらえることができます。論語の名言から「良きリーダー」になるための手法を学ぶことができます。日常の生活において「君子」とは理想的な両親やパートナーとしてとらえることができます。 それでは、明日からすぐに使える実践的な論語の名言をいくつかご紹介します。

ビジネスに役に立つ論語の名言

ビジネスや会社生活において、もっとも辛いと感じるのは大きなミスや失敗を犯してしまったときでしょうか。その辛い気持ちから立ち直らせてくれる名言を紹介します。 (書き下し文)出典:論語 第15章 衛霊公篇の第30番目  子曰く、「過ちて改めざる、是れを過ちと謂う。」 (現代語訳)  孔子はおっしゃいました。「過って改めないこと、これを過ちという。」と 長い人生に多少の過ちはつきものです。その過ちでクヨクヨして落ち込んで改善策を考えないことが一番の過ちだと孔子は教えてくれます。2500年前の思想家にこのように言ってもらえると「落ち込んでいる場合じゃない!」と頑張ろうとする気力が沸いてくるでしょう。

ビジネスにおける思いやりの大切さを教えてくれる論語の名言

ビジネスと聞くと「お金を稼ぐこと」にどうしてもとらわれがちです。しかし、理想的なビジネスとは自分や周りの人を幸せにするものでなければいけません。それをおろそかにしては、一時的にお金を儲けることができても、長くは続かないことでしょう。最後には自分からどんどん人が離れていくことになりかねません。 ここでは孔子が重んじた「仁」という思いやりの心が詰まった名言を紹介します。ぜひビジネスでの人間関係に生かしてみて下さい。 (書き下し文)出典 論語 第6 雍也(ようや)篇の第22番目 樊遅(はんち)、(一部省略)仁を問う。子曰わく、「仁者は先ず難(なや)んで後に獲(う)、仁と謂(い)うべし。」 (現代語訳)樊遅がまた、仁について質問した。孔子はおっしゃいました。 「仁という思いやりの心をそなえた人は、まず難しい仕事を行っておいてから、後で利益を納める。それが仁というものだ。」 自分の損得を抜きにして、周りの人のためになるように仕事の難題に率先して取り組むことで、長い目で見れば信用や評価や人望などの人生において大切なものを得ることができ、成功につながることを教えてくれる名言です。

「努力する心」を奮い立たせる論語の名言

人はみな生まれながらにして向上心が備わっていますが、長い人生の中でくじけてしまうときもあります。そんなときに、「努力する心」をもう一度奮い立たせてくれる孔子の名言をご紹介します。 (書き下し文)出典:論語 第14 雍也(ようや)篇の第20番目 子曰わく、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」 (現代語訳) 孔子はおっしゃいました。「物ごとを知っただけではそれを好む者に及ばない。好んだだけでは楽しむ者には及ばない。」と 孔子は年をとってもなお学問への意欲が旺盛であり、向上を楽しみとし憂いを忘れ、日々老いていくことに気づかないほどであったと伝えられています。もしあなたが今、努力すること自体が辛い状況であれば、もしかして物事を楽しむ心を忘れているのでしょう。 今一度立ち止まって自分自身と周りを見つめ直し、楽しむ心を思い出してみましょう。そうすれば自ずとまたやる気がわいてくるでしょう。

孔子の思想がよく分かる名言をピックアップ!

孔子の思想がよく分かる名言をピックアップ!

論語の名言において「子曰わく」と出てきたら孔子の発言ということです。論語では幾度もこの「子曰わく」が登場し、私たちに「君子」になるために実践すべきことについて教えてくれます。ここでは、その孔子の思想がギュッとつまった3つの名言をご紹介します。

孔子の名言その1「四十にして惑わず」

孔子の名言の1つに、孔子が自らの人生について簡潔にまとめたものがあります。 (書き下し文)出典:論語 第2章 為政篇の第4番目 子曰わく、「吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順(した)がう、七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」 (現代語訳)孔子はおっしゃいました。 「私は十五才で学問を志し、三十才で自立し、四十才で物事の道理がわかり、心の迷いがなくなった。五十才には天から与えられた使命を自覚し、六十才で誰の言うことでも素直に聞けてすぐに理解できるようになり、七十才で自分の思いのままに行動しても、人の道を外れることがなくなった。」と かの大思想家孔子の一生ですから、われわれ現代人にとってもかなり参考になる箇所が多いことでしょう。自分自身の人生に照らし合わせて読むことで、今後の人生の方針についてヒントを得ることができることでしょう。

孔子の名言その2「仁」思いやりの気持ち

「仁」(じん)は簡単にいうと、思いやりの心のことです。論語の中でも孔子が特に重んじたのはこの「仁」であり、論語の名言の中で105回も登場しています。すでに上で紹介した名言の中にもいくつか出てきています。 (書き下し文)出典:論語 第7章 述而篇の第29番目 子曰わく、仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯(ここ)に仁至る。」 (現代語訳) 孔子はおっしゃいました。「仁は人が生まれながらに与えられているもので、遠くに求めるものではない。したがって仁を実践しようと思えば、仁はただちに実現されるであろう。」と (書き下し文) 子曰わく、「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し。」 (現代語訳)孔子はおっしゃいました。「剛(物事に恐れず、立ち向かう強さ)、毅(苦難に耐え忍ぶ強さ)、木(質実で飾らない)、訥(口数が少ない)なのは、最高の徳である仁に近い。」と この論語の名言は、「剛毅木訥」という四字熟語の元にもなっています。「仁」はすべての人間が生まれながらに備わっている力であり「剛毅木訥」を心がけることが「仁」に近づくことだと孔子は教えてくれます。

論語の名言は人生をより良く生きるための方針です

めまぐるしく変動する21世紀、たくさんの人たちが時代の波に翻弄されて、人生に迷いを抱くときもあれば、正しいことを貫いても時には反感を買い心がくじけてしまうこともあります。論語にちりばめられた名言の数々は、そんな私たちの迷いを吹き飛ばし、くじける心を奮いたたせ「人生をより良く生きるため」の方針を教えてくれます。 論語は、孔子が生涯をかけて弟子たちと戦乱の時代を歩みながら修めた「実践的な学問」です。学ぶだけでなく、生活やビジネスの場で積極的に活用し「君子」を目指してあなたの人生をより素晴らしいものにしていきましょう。

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