「ご留意」の正しい使い方とは｜言い換え表現や使う時の注意点も紹介

「ご理解ください」はこちらの事情を汲み取ってほしい、受け入れてほしいというときに使い表現です。 「ご留意ください」と違って、既に起こった事象について許可や許しをもらいたいときに使う表現なので、使用する際は注意してください。 ・資料を添付させていただきました。ご確認のうえ、何卒ご理解くださいませ。 ・明日の会議は延期となりました。突然のことで申し訳ありませんが、何卒ご理解ください。

「心遣い」は人のために思っていろいろと気を遣うことや、祝儀・心付けという意味があります。 「心遣い」は普通のお礼だけではなく、金品をもらった際のお礼のフレーズとしてもよく使われます。例えば、祝儀・結婚祝い・餞別などお金をもらったときに、「お心遣い、ありがとうございます」と表現することができます。 ・この度は身に余る心遣いを賜り、誠にありがとうございました。 ・先日はプレゼントをありがとうございました。心遣いを頂きましたこと、誠に恐縮です。

「ご考慮」とは、相手の配慮や気配りに対しての敬語表現である「考慮」の接頭に「ご」を付けて丁寧な言い方にしたものです。「ご配意」とも言います。 言い換えれば、「何が起こるかわからないので、予めイメージや思考を巡らせて備えておいてください」ということになります。 ・団体行動の際は、できる限り個人での行動や、時間厳守をしていただくようにご考慮ください ・ご考慮下さいます様、お願いします

・尊敬語：ご留意くださる ・謙譲語：留意いたす ・丁寧語：ご留意ください ご留意の敬語表現は上記のようになります。留意という言葉自体に変化はありませんが、前後の言葉によって敬語表現としては差異が出てきますので注意しましょう。

「ご留意ください」を英語で表現したいときはどのように表現したらよいでしょうか。ビジネスシーンで使える英語での言い回しは以下のようなものがあります。 ・All of you, please take notice to that point.（その点をご留意ください） ・Please take good care of yourself.（健康にはご留意ください） また、ご自愛くださいという意味の「Please take good care of yourself.」もビジネスシーンで使える便利な言い回しです。

今回は間違った使われ方も多い「ご留意」というキーワードについて、整理しました。「ご注意」との違い、その他敬語表現を組み合わせた敬語としての用法を整理しています。 また、敬語としての使い方で、その他の用語にも流用できる「～ください」「～願います」といった敬語用法についても合わせて整理してみました。 利用するシーンも多い用語ですので、この機会にしっかりと頭に入れておくことで、ビジネスシーンで適切に活用することができます。ぜひ活用してください。