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「お気をつけて」の例文・敬語なのか・挨拶での使い方・類語

敬語

色々な場面で挨拶として耳にしたり、使うことがある「お気をつけて」という言葉ですが、正しい使い方をしないと、相手を気遣っている言葉であるにも関わらず、失礼にあたることもあります。この記事では、そんな「お気をつけて」について正しい使い方と例文をご紹介します。

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「お気をつけて」はポピュラーな表現

「お気をつけて」はポピュラーな表現

誰かが出かけるとき、または、帰るとき、手紙の最後などに使われるのが、「お気をつけて」というフレーズです。相手のことを思いやるフレーズとして、とてもポピュラーな表現と言えるでしょう。 その一方で、使い方を間違えると、相手を思いやるどころか、失礼にあたってしまう事をご存知でしょうか。 この記事では、「お気をつけて」の例文をいくつかご紹介するとともに、その使い方のコツについてご紹介します。普段何気なく使っている「お気をつけて」の正しい使い方を知って、失礼がなく、心地良い挨拶ができるようになりましょう。

「お気をつけて」の例文

「お気をつけて」の例文

まずは「お気をつけて」とはどのようなときに使うフレーズなのか、改めて例文をみておさらいしましょう。

「お気をつけてお帰りください」

会社にいらした取引先の方を見送る際や、家に招いたお客様を見送る際に使うのが、「お気をつけてお帰りください」という挨拶です。より丁寧に言いたい時は、「お気をつけておかえりになってください」と言います。この挨拶は、日常でよく使える正しい敬語です。 「お気をつけてお帰りください」と一言いうだけでも問題ないですが、その日の天候や、招いた方の状況に合わせて、もう一言添えるとまた一層丁寧な挨拶になります。 例えば、雨の日にいらしたお客様に対してであれば、「雨で足元が悪くなっておりますので、お気をつけてお帰りください」と言ったり、長い会議の後にお帰りになるお客様に対してであれば、「お疲れ様でした。お気をつけてお帰りください」という風にです。 このように「お気をつけておかえりください」の前に一言添える事で、より相手の方を思いやっている感じがでて、印象がより良くなります。

出張する人に向かって

出張に出かける人に向かってかける挨拶にも、「お気をつけて」というフレーズが使われます。こちらも先ほどの、「お気をつけてお帰りください」と同じように、「お気をつけて」の前に一言添えるとより丁寧になります。 特に出張の際に「お気をつけて」という場合は、「相手の道中や行くさきで起きそうなことを気にしている」という意味合いがでてきますので、「何に気をつけて欲しいか」を一言添えると良いでしょう。 例えば、出張先が海外であるなら「長旅になると思いますが、お気をつけていってらっしゃいませ。」と言ったり、雨の日の出張であれば「雨で足元が悪くなっていますのでお気をつけていってらしゃいませ」という風にです。

目上の方に使う時は要注意!

出張する人に向かって

相手の事を気遣うフレーズである「お気をつけて」ですが、目上の方に使う際には注意が必要です。 例えば、自分が後輩や目下の人に出張の際に「出張、頑張ってきて下さい。気をつけていってきてくださいね」と言われた事を想像してみて下さい。なんとなく、「この後輩偉そうだな」と不快に感じる方もいるはずです。 このように使い方を間違えると、「お気をつけて」という気遣いの言葉も、相手に不快な思いをさせます。目上の方に使う時は必ず「『お』気をつけて〜『くださいませ』」の形で使うようにし、「お気をつけて」の前に、「何に対してか」一言添えるようにしましょう。

行ってらして下さい

先に出張の項ででも少し出て来ました。どこかに行く人に対して使う挨拶が「気をつけて行ってらして下さい」です。こちらも、目上の人に対しては、「気をつけていってらっしゃいませ」と言うのが、より丁寧でベターです。 ここで確認しておきたいのが、「いってらっしゃい」という言葉です。「いってらっしゃい」はそれ自体に敬語の意味を持った言葉ですが、目上の方に対してはそれだけでは少し敬意の足りない言葉になります。ですので、目上の方に使うときは、必ず「ませ」をつけて使うことが求められます。 「お気をつけていってらして下さい」、「お気をつけていっていらっしゃって下さい」、目上の方に対してであれば、「お気をつけていってらっしゃいませ」と言うようにしましょう。

「お気をつけてお越しください」

「お気をつけてお越しください」

これから招く人に対して使う挨拶が「お気をつけてお越しください」です。「怪我などしないように気をつけて来てくださいね」という意味になります。日常生活でも使わないことはありませんが、特にビジネスシーンで取引先の方に自分の会社に来てもらうときなどに使います。こちらも、他の表現と同じように一言添えるとより一層丁寧です。

「お気をつけて」は敬語なのか

「お気をつけて」は敬語なのか

さらっと聞くぶんには、十分丁寧な言葉に感じる「お気をつけて」と言うフレーズですが、この言葉は敬語なのでしょうか。この項では「お気をつけて」がどのような意味がある言葉なのかについてご紹介しつつ、敬語であるかどうかについてご説明いたします。

「お気をつけて」の意味

「お気をつけて」と言う言葉は、「お」という丁寧語と「気をつけて」という言葉から成り立っている言葉です。ですので、その意味を知るには、「気をつけて」の意味を知る必要があります。 「気をつけて」は「気をつける」に助詞がついた形なので、「気をつける」の意味を調べます。そうして調べると、「気をつける」という言葉の意味には、「注意を払う」と言う意味と、「元気づける」という意味とが出てきます。 こうしてみると、「お気をつけて」という言葉には、単に「注意してくださいね」という意味合いと、「元気出してくださいね」という労いの意味がある言葉であると言えるでしょう。

「お気をつけて」は敬語

先ほど「お気をつけて」の意味をご説明するときに、「お気をつけて」という言葉を「お」と「気をつけて」に分けて考えました。この時の「お」というのが、敬語の丁寧語にあたる言葉です。ですので、「お気をつけて」は敬語の表現であると言えます。 ただし、使うときには、「お気をつけて」のみで使うことはありません。必ず「お気をつけて〜ください」の形で使います。というのも、「お」+「動作」の時は必ず、「お」+「ください」の形を取るのが、敬語のルールだからです。 また、単に「気をつけてください」と言いたいときに、「お気をつけて下さい」というのも誤りです。正しくは「お気をつけ下さい」になります。

「お気をつけて」の類語

「お気をつけて」の類語

それでは、「お気をつけて」と同じようなことを伝えたい時は、他にどのような言い回しがあるのでしょうか。「お気をつけて」に似た表現もチェックして、言葉の表現の幅を拡げましょう。

「ご自愛ください」

「自愛」は「自分の体や心について気をかけてください」という意味を持つ言葉です。それに「ください」と「〜欲しい」の敬語表現がついてますので、「ご自分の健康について気にかけて下さいね」という意味になります。「お気をつけ下さい」よりも、「何について気にかけて欲しいか」より明確な表現と言えます。 手紙の締めくくりの言葉としてよく使われ、目上の人、目下の人関係なくどんな相手にも使える言葉です。より丁寧に言いたいときには、「ご自愛くださいませ」、「くれぐれもご自愛くださいませ」という風に言うことができます。

「お身体に」はいらない!

「ご自愛ください」

この言葉を使うときによく出てくる間違った表現が、「ご自愛ください」の前に「お身体に」という言葉を入れて、「お身体にご自愛ください」という表現です。 「自愛」にはすでに「身体に気をつける」という意味が含まれています。ですので、「お身体に」という言葉を、「身体に身体に気をつけてください」という変な文章になってしまいます。 ですので、「ご自愛ください」を使いたい時は、「ご自愛ください」のみで使うようにしましょう。

「お大事になさってください」

「ご自愛ください」と似て、相手の健康を気遣う言葉に、「お大事になさってください」という言葉があります。こちらは、「ご自愛ください」や「お気をつけください」と違って、「すでに体調不良の方」に対して、自分の体を大切にしてくださいね、と伝える時の表現です。ですので、元気な人には使わない表現です。 また、「お大事にしてください」という言葉もよく聞きますが、お大事に「する」のは「相手の方」なので、自分が動作することを意味する「する」の連用形の「して」を使うのは誤りです。相手の動作ですから、敬語に直す時は尊敬語の「なさる」に直して、「お大事になさってください」と言いましょう。

「お気をつけて」の挨拶での使い方

「お気をつけて」の挨拶での使い方

「お気をつけて」を挨拶で使うポイントを、もう一度おさらいしましょう。

出かける人や遠方の方に使う挨拶

これまで見てきたように、「お気をつけて」と挨拶する相手は、どこかに出かける人や向かう人、手紙のやり取りをしている遠方にいる人です。そうした方の身の安全や、健康を気遣って使う言葉が「お気をつけて」という言葉と言えます。 例えば、お帰りになる方(自宅やその人の会社に向かう人)に向けてなら、「お気をつけてお帰りください」、これから出張に出かける方に対してなら「お気をつけて行ってらっしゃいませ」、遠方に住む方に向けてのお手紙の中でなら「お体にお気をつけください」という風に使います。

「お気をつけて〜下さい」又は「お気をつけ下さい」の形で使う

「お気をつけて」が敬語であるかの項でも触れましたが、「お気をつけて」はそれ自体が、敬語の表現であるものの、実際に使う時には「下さい」をつけないと半端な表現です。ですので、必ず「お気をつけて〜下さい」や、「お気をつけ下さい」の形で使います。

「お気をつけて〜下さい」にもう一言つけるとより丁寧

「お気をつけて」を使った挨拶をするとき、どんな挨拶のときでも言えるのが、「お気をつけて〜下さい」の他に、もう一言つける方が、使い方として望ましいということです。 もちろん、「お気をつけて〜下さい」のみで使うことが、誤りであるわけではありません。しかし、もう一言その日の天候や、その時の状況、相手の状況に合わせて何か付け加えることで、より相手のことを気遣っていることが伝わります。 特に、目上の方に使う場合には、もう一言足して挨拶する方が、より丁寧で失礼がないと言えるでしょう。

正しく使って気持ち良い挨拶ができるようになろう!

いかがでしたでしょうか。「お気をつけて」の使い方について、例文や類語の紹介を交えながらご紹介してきました。ちょっとした挨拶に使いやすい「お気をつけて」という言葉ですが、使い方を間違えると、変な敬語になったり、失礼にあたったりします。 どのような言葉を使う時にも言えることですが、言葉は正しく使わないと、自分の言いたいことが伝わらないだけでなく、トラブルの原因になります。正しい言葉の使い方・意味を知って、誰に対しても気持ちが良い挨拶ができるようになりましょう。

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