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更新日:2024年09月21日
「取り計らう」の使い方をご存知でしょうか。本記事では、取り計らうの意味や使い方、言い換えや対義語、英語表現などを説明しています。注意すべきポイントや例文など詳しい解説もあるので、取り計らうということばを正しく使用したい人は、ぜひチェックしてください。
目次
「取り計らい下さい」と前後に何も修飾することばが無い場合は、敬語の体を成してないので、敬語としては、全く使えません。 使う場合は、「お取り計らいの程、よろしくお願い致します」「何卒よろしくお取り計らい願います」と表現することで、目上の方あるいは取引先への敬語として、充分に敬う気持ちが込められており、敬語として正しいのです。 この「取り計らう」を使う場合、大きく分けて二つのシーンがあります。一つ目は、相手に何かをお願いする時です。 自分がするわけでなく、相手、それも目上の人にしてもらう訳ですから、単純に「よろしくお願い致します」では、こちらの恐縮してお願いする気持ちが充分に伝わりません。 「お取り計らいの程、よろしくお願い致します」と表現し、「取り計らう」を入れることで「いろいろ面倒な処置をしていただくことになりますが、どうか、お願いします」という気持ちが伝わるのです。 依頼文書には、「取り計らう」ということばは、定型文の一部であり、また、魔法のような威力があるのかもしれません。
二つ目が、相手が既に何かをしてくれたことに対しての感謝の意を表す際に使います。例えば、取引先の会議室で打ち合わせを設定し、商談が上手く進み、次の段階に移る意向を伝える文書の冒頭に「取り計らう」を使って感謝の意を表す記述をします。 「先般の御社での打合せにつきましては、格別のお取り計らいをいただき、誠にありがとうございました。」どこの会社でも、社外との打ち合わせには、気を遣うものです。この一文があるか否かで、大袈裟かもしれませんが、以後の商談の進捗に影響があることもあります。 以上のように「取り計らう」を使うシーンは、二つあり、あくまでも、相手にいろいろと面倒な事をお願いする際、あるいは相手がしてくれたことに感謝する際に使います。従って、相手から頼まれて、自分がいろいろと対処した事に対して使うものではありません。 「当方で、取り計らい致しました」という使い方は、完全に誤りであり、相手に失礼であり商談は潰れる可能性があります。
昨今の会社の上司は、昔に比べて、「パワハラ」ということに対して怯えている感があります。部下は、上司からの指示・指導に対して、どのような仕事をしたかを適時・適切に復命する義務があります。 しかしながら、その復命がちゃんと出来ない部下に対しての指導をする際に、「パワハラ」になりやしないかと悩んでいる上司は多いようです。 最近は、上司が指示・指導する際は、メールを使うことが多いようですので、この出来の悪い部下には、メールの中で「取り計らう」を、上手く使えば良いのです。
「先般のA社との打ち合わせについては、貴殿の取り計らいにより、円滑に進めることができました。次回の打ち合わせについても、よろしく取り計らうことを願っています。」 これは、取引先A社との打ち合わせの日程・場所等の手配を部下に指示し、打ち合わせは何とか実施することは出来たが、A社への連絡が遅れたこともあり、期待した成果は無かったので、仕切り直しの打合せを同じ部下にやらせる際の指示メールです。 上司として本当は、「何でもっと早くしなかったんだ!」と言いたいのですが、言ってしまうと「パワハラ」になりますので、ぐっとこらえて、このようなメールを送るわけです。この文面からは、「パワハラ」に相当する文言は皆無です。 この文面には、部下の失敗を「取り計らう」を使って皮肉たっぷりに叱咤し、さらに「取り計らう」を使い、今度はちゃんとしろよ!と伝えようとしています。この「取り計らう」を使った皮肉を、部下が理解できないとどうしようもないと思います。
「取り計らう」を使う場合に、「よろしく」「何卒」を「取り計らう」の前後どちらに置くか、更に「取り計らう」に丁寧語の「お」を付けるか、謙譲語の「申し上げます」を入れるかは、前後の文脈に合わせて使い分け下さい。
「よろしく」「何卒」を前に置く場合の置き方と、「お」「下さい」「申し上げます」の付け方は、お願いの度合いに合わせて、以下のように使って下さい。下に行くほどお願いの度合いは大きくなっています。 ・よろしく取り計らい願います。 ・よろしくお取り計らい願います。 ・何卒よろしくお取り計らい願います。 ・何卒よろしくお取り計らい下さいますようお願い申し上げます。
「よろしく」「何卒」を後ろに置く場合の置き方と、「お」「申し上げます」の付け方は、お願いの度合いに合わせて、以下のように使って下さい。下に行くほどお願いの度合いは大きくなっています。 ・取り計らいをいただき誠にありがとうございます。 ・お取り計らいの程、よろしくお願いします。 ・お取り計らいの程、何卒よろしくお願いします。 ・お取り計らいの程、何卒よろしくお願い申し上げます。
「取り計らう」はお願いやお礼などさまざまなシーンで使えることばですが、使い方を間違えると相手に良くない印象を与えてしまうこともあります。便利なことばだからといってむやみに使わず、以下の注意点を確認してみてください。
「取り扱う」は少し堅いニュアンスのある表現です。「少し話す時間を作ってほしい」程度の些細なお願いやそのお礼などに使うと、おおげさな印象になってしまいます。 また、親しい相手に対して使用するのも違和感があります。些細なシーンでは、「お願いします」のようなシンプルな表現のほうがわかりやすく、適切でしょう。
「取り計らう」は自分のためにしてくれたことに対して使うことばなので、「取り計らわせていただきます」というのは不自然な表現です。 「お取り計らいいただきありがとうございます」のように、相手に何かしてもらう表現だということに注意しながら「いただく」をつけましょう。また、「お」をつけて丁寧な表現にするのも忘れないようにしましょう。
記載されている内容は2017年08月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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