化粧品業界研究|「現状」「今後の動向・将来性」を学ぼう

今回は、化粧品業界について、現状や動向、将来性などをご紹介していきます。華やかなイメージが強いので、学生にも人気の業界。そんな化粧品業界に興味がある、就職したいという方も、多いでしょう!化粧品を生み出したり、販売することへ憧れのある方は是非参考にしてみてください!

化粧品業界研究:現状

まずは、基本的な情報を元に、化粧品業界の現状を見ていきす。具体的な数字を通して化粧品業界を俯瞰しながら、イメージとしても持っていた業界の裏側を覗いていきましょう。

化粧品業界の現状:基本情報

以下は、平成25年~平成26年までの化粧品業界のデータを元にした情報です。

市場規模:2兆0097憶円
労働者数:18005人
平均年齢:38.1歳
平均勤続年数:9.6年
平均年収:546万円
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

全体的に、平均的な数字のデータと言えます。市場規模や労働者数、平均勤続年数や年収なども、他の業界と比較して、ほぼ水準的です。

ちなみに、2015年の労働者の平均年収は、440万円。(※2)化粧品業界の平均年収546万円は、上記の水準を100万円近く、上回っています。

化粧品業界の現状:業界シェア

続いて、化粧品業界のシェアを見ていきましょう。平成25年~平成26年の各企業の売上高を元に、上位3位までの企業をご紹介していきます。

業界シェア1位:資生堂
業界シェア2位:花王(ビューティーケア事業)
業界シェア3位:ポーラ・オルビスホールディングス
引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

化粧品業界の業績ランキング1位は「資生堂」。売上高は7620憶円です。化粧品業界シェア2位は、花王(ビューティーケア事業)。売上高は5702憶円で、こちらも高い業績を上げています。3位のポーラ・オルビスホールディングスの売上高は、1913憶円。2位の花王との差は大きく、化粧品業界の市場は資生堂と花王が所謂「2強」のような形になっています。

化粧品業界研究:動向

続いて、化粧品業界の動向を追っていきます。男女共に、年々「美」への関心が高まり、需要が増えている印象を受ける化粧品業界ですが、さまざまな課題を抱えています。また、業界規模の推移から、将来性についても考察していきます。

化粧品業界の現状:課題

華やかで勢いのある印象を受ける化粧品業界ですが、その裏側には問題点や課題がいくつかあります。その中のポイントを抑えておきましょう。

化粧品業界の課題1:流通の変化

これまで、化粧品業界には、ジャンルや区分ごとに専業のメーカーが存在し、それぞれの縄張りのような形で、ビジネスをしていました。しかし、近年は化粧品業界の市場が全体的に成熟したこともあり、従来の住み分けのバランスが崩れつつあります。

専業のメーカーも、自分達の得意な分野以外のジャンルにも進出するようになり、各ジャンルや分野で、さまざまな企業が激しい競争を繰り広げている状態です。(※3)

化粧品業界の課題2:広告費と商品価格のバランス

化粧品の宣伝や広告には、有名な女優やモデル、旬の芸能人が採用されることがほとんどです。やはり、人気の高い芸能人がイメージキャラクターを務めていると、売上にも大きな影響を与えるもの。

しかし、知名度が高い人や人気のある人ほど、ギャラも高くなっていきます。その結果、宣伝費用がかさみ、製品である化粧品の価格設定も高くせざるを得ない場合があるようです。消費者としては、少しでも安く商品を手に入れたいもの。そのような消費者のニーズと、化粧品業界の認識の間で、すれ違いが生じています。(※4)

化粧品業界の課題3:頭打ち状態の国内需要

近年、化粧品業界の国内での需要は、頭打ち状態と言われています。その原因としては、長引く不況があげられています。化粧品は、食料品などと比べると、必要不可欠というわけではなく、嗜好品のように考えている消費者も多くいます。

値段にも上から下まであるので、不況の影響を受けて、消費行動が安いものへ流れやすい傾向も有ります。高品質・低価格を求める消費者の声も最近は多く、化粧品業界企業の利益が減少しているという見方もあります。(※1)

化粧品業界の現状:市場動向

続いて見ていくのは、化粧品業界の業界規模の推移と、将来性です。最近の化粧品業界の市場規模の推移を追っていき、その情報を元に、化粧品業界が今後どのように変化していくか、見ていきましょう。

化粧品業界の市場動向:業界規模の推移

以下は、平成17年~平成25年までの、化粧品業界の業界規模の推移をあらわしたグラフです。

引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」

平成17年~平成20年にかけて、化粧品業界の市場規模が一気に成長していることが分かります。美白ブームや男性向けのスキンケアブームによって、人々のスキンケアに対する関心が高まったのが原因と考えられます。

しかし、平成21年に減少傾向に転じてからは、ほぼ横ばい。この時期は、不況や震災などの影響を受けていそうですね。

平成25年になって、ようやく業界規模が回復します。平成17年以降では、最も大きな業界規模となっており、再び増加傾向に転じる可能性も期待できそうです。

化粧品業界の現状:将来性

上記の基本情報や業界規模の推移から、化粧品業界の将来性について考えてみましょう。

近年、男性のスキンケアへの関心が高まったことから、化粧品業界の市場規模は急激な成長を遂げました。また、女性を見てもスキンケアに関心を持つ年齢層の幅が広がっており、化粧品業界の更なる成長が期待できそうです。

しかし、現代社会で求められる化粧品は、かつてのようなブランド力を売りにした高級品ではありません。日常生活で使いやすい価格で、機能性が高い、「高品質」「低価格」なものをより求められる用になってきています。その為、商品の価格設定で高額な宣伝費を賄う従来のビジネスモデルでは、利益が得にくくなりました。これまでのように男性が新しいターゲットとなったように、ニーズを敏感に感じ取り、求められる製品を届けることがより重要になっていくでしょう。

また、これまでは他の業界で活躍していた企業の参入が、化粧品業界に大きな変化を与えています。特に印象的だったのは2000年頃の、カメラや写真の分野で活躍していたフジフイルムの化粧品業界への参入。それ以降、さまざまな業界の企業が、化粧品業界に参入してきています。他業界の企業が続々と化粧品業界に参入することで、業界の勢力図が今後どのように変化していくかが、気になるところです。

化粧品業界研究:業界研究本

最後に、もっと化粧品業界について研究したい!という方に向けて、おすすめの業界研究本をご紹介していきます。

図解入門業界研究最新化粧品業界の動向とカラクリがよ~くわかる本

業界研究本の定番とも言えるシリーズの、化粧品業界版です。化粧品業界のシステムや仕組み、動向などがよくまとまっているので、業界研究をするなら1度は目を通しておきたい1冊と言えるでしょう。

大手化粧品メーカーの経営史的研究

大手化粧品企業の歴史や経営、動向などが学べる書籍です。化粧品業界の発展を支えてきた大手企業ばかりが紹介されているので、業界研究の一環として、とても参考になると思います。

資生堂ブランド

化粧品業界のトップとも言える資生堂の、ブランド力について研究している本です。また、化粧品業界で生き残ることができるブランドの作り方についても説明しているので、化粧品業界を目指すなら、読んでおいて損はない1冊ですよ。

終わりに

勢いがあり、華やかなイメージが強い化粧品業界ですが、現状や動向などを見ていくと、さまざまな課題や問題を抱えていることが分かったと思います。

現代人にとって、スキンケアは最早日常の習慣となりつつあります。化粧品もまた、時代の流れに合わせて、高級な存在から身近な存在になることを、消費者に望まれています。そのような消費者のニーズにいかに応えられるかが、化粧品業界の今後を左右していくでしょう。

そして、化粧品業界の将来を左右していくような名案を出すのは、現在化粧品業界への就職を検討している、皆さんかもしれませんね。

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[参考資料・引用元]

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