コンビニ業界研究「現状」「今後の動向・将来性」を知り尽くそう

コンビニ業界の、基本情報や現状、市場規模や将来性をご紹介していきます。コンビニ業界に興味がある方はもちろん、そうでない方も、自分が希望している業界とコンビニ業界を比較して、進路とじっくり向き合うきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

コンビニ業界研究・現状

まずは、基本的な情報を中心に、コンビニ業界の現状をご紹介いていきます。詳しい数値やデータを知ることで、コンビニ業界の特徴が見えてくるのではないでしょうか?

コンビニ業界の現状・基本情報

今回は、「業界動向・SEARCH.com(※1)」のデータを参考に、紹介・考察を進めていきます。コンビニ業界の市場規模・労働者数・労働者の平均年齢・平均勤続年数・平均年収は、以下のようになっています。

市場規模:6兆7811億円
労働者数:27,077人
平均年齢:39.5歳
平均勤続年数:12.8年
平均年収:571万円
平均年齢が39.5歳と、比較的若い点が特に印象的です。また、平均年収は、他の業界と比較して、一般的な金額~やや高めと言えるでしょう。ちなみに、一般的なサラリーマンの2015年の平均年収は、440万円でした。(※2)

しかし、コンビニ業界には大手企業と中小企業で、売り上げや立場に格差がある状態が続いています。上記のデータは、「コンビニ業界の3強」と言われる大手企業も含めたものなので、中小企業の場合は上記のデータの数字や内容と、また変わってくる可能性が考えられます。

コンビニ業界の現状・業界シェア

続いて、コンビニ業界の中でも特に業界シェアが高い企業上位3位をご紹介していきます。

1位:セブン&アイ・HD(コンビニエンスストア事業)
2位:ローソン
3位:ファミリーマート
上記であげた「コンビニ業界の3強」と言われている企業が、その名前の通りに1位~3位を独占しています。特に、1位のセブン&アイ・HDは3強の中でも独走状態に近く、平成25年~26年の売り上げ高は、2兆5,292憶円でした。2位のローソンの平成25年~26年の売り上げ高は1兆9,453憶円、3位のファミリーマートは1兆7,219憶円となっており、2位・3位は僅差となっています。

ちなみに、4位はミニストップで、平成25年~26年の売り上げ高は3,499憶円となっています。上位3位の規模の大きさが窺えるランキングですね。(※1)

コンビニ業界研究・動向

コンビニ業界の基本的な情報を把握したところで、今度はコンビニ業界の動向に迫ってみましょう。普段、何気なく利用する機会が多いコンビニですが、その裏側ではどのように動き、変化しているのでしょうか?

コンビニ業界の現状・課題

日常生活に欠かせない存在となり、新商品や新サービスなどを次々と展開しているコンビニ業界。安定している上に勢いがあるイメージですが、問題や課題も抱えています。コンビニ業界が抱えている課題を見ていきましょう。

コンビニ業界の課題1:ネット通販の存在

コンビニ業界は、便利さや利便性を売りにしています。しかし、最近では「利便性を追究したサービス」というコンビニ業界と類似したコンセプトを持った、Amazonなどのネットショップやネット通販が普及し、利用者を増やしています。現状では、Amazonの存在がコンビニ業界の市場に大きな打撃を与えているというデータはありません。しかし、今後Amazonが展開するサービス次第では、コンビニ業界にとって脅威となる可能性があります。コンビニ業界は今、Amazonを始めとするネットショップやネット通販に対して、どう差別化を行っていくか、問われています。(※3)

コンビニ業界の課題2:飽和状態からの脱却

一見勢いのあるように思えるコンビニ業界ですが、国内では既に、飽和状態となりつつあります。大手3社を始め、全国各地に、各企業のコンビニが出店されており、今後は新規店舗を出店していくことが難しくなる可能性もあるのです。この飽和状態から脱却する為に、コンビニ業界では海外への進出が検討されています。国内では、セブン&アイ・HD(コンビニエンスストア事業)が圧倒的な強さを誇っていますが、海外進出ではどの企業に軍配が上がるのか、各業界が注目しています。(※4)

コンビニ業界の課題3:大手企業と中小企業の格差

コンビニ業界は、実はIT業界と深く関わりがある業界です。売り上げを伸ばす為の工夫として、POSシステムなどを活用しており、そのデータによって効率的に新商品や新サービスを展開する仕組みになっています。POSシステムを始め、コンビニ業界では売り上げを伸ばす方法の1つとして、IT投資に力を入れています。売り上げの高い大手企業であれば、次々に新たなシステムを導入し、新商品を開発することが可能。しかし、大手企業と比較して売り上げの低い中小企業では、IT投資を行う余裕がない場合もあるのです。IT投資が行えず、新商品の展開なども厳しくなると、大手企業の商品力に追い付けなくなり、格差が広がっていくのではないかと懸念されています。(※3)

コンビニ業界の現状・市場動向

続いて、コンビニ業界のここ数年の市場動向を見ていきましょう。また、将来性についても考察していきます。

●コンビニ業界の市場動向・業界規模の推移

上記のグラフは、平成17年~平成25年までの、コンビニ業界の市場動向です。平成21年に若干落ちていますが、基本的には緩やかに右肩上がりの市場動向となっています。

特に、平成24年~25年は大幅に伸びており、コンビニ業界の勢いを感じますね。

●コンビニ業界の現状・将来性

グラフにも表示されているように、平成25年には、ここ数年で最も大きな業界規模となっています。しかし、上記でも述べたように、コンビニ業界は飽和状態になりつつあります。国内では、新たに出店する土地やスペースの余裕がなくなり、今後も右肩上がりの市場動向をキープするのは、難しいと考えられます。

とはいえ、コンビニ自体は日常生活と強い結びつきのある存在となっている為、コンビニ業界そのものが廃れていくことは、まずないと考えられます。今後は、コンビニ業界内での競争が激化し、弱い企業が淘汰されていく時代になるでしょう。

また、大手3社を始めとした、各社の海外進出がどのような結果になるかによって、コンビニ業界の市場動向も大きく変わってくるはずです。

コンビニ業界研究・業界研究本

最後に、コンビニ業界の「今」そして「未来」について、より深く学ぶことができる、おすすめの業界研究本をご紹介していきます。

1.図解入門業界研究最新コンビニ業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版]

コンビニ業界を取り巻く環境の変化や、次世代のコンビニがどうあるべきかなどを解説している書籍。コンビニ業界の仕組みと動向を学ぶのにおすすめです。

2.セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか

業界最大手・セブン&アイ・HD(コンビニエンスストア事業)が運営している、セブン-イレブン。その強さの秘密や裏側を知ることができます。

3.コンビニだけが、なぜ強い?

終わりに

今回は、コンビニ業界の基本情報から、市場規模や現状、将来性などをご紹介しましたが、いかがでしたか?普段、何気なく利用しているコンビニに対する印象が、多少なりとも変わったのではないでしょうか。

コンビニ業界は、今後はますます競争が激しくなる可能性があります。しかし、いつの時代も、人々の「あったらいいな」「これなら便利なのに」という要望に応え、新たな時代と常識を創り上げてきたコンビニ業界です。洗練されたアイディアと、人々の生活に密着したハートフルな精神で、これからも新しい何かを生み出していくことでしょう。

[参考資料]

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