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行動指針とは?意味と作り方・企業理念/行動理念との違い

更新日:2022年06月24日

経営

ビジネスでよく耳にする行動指針という言葉。実際にどれぐらいの人が正しく理解できているでしょうか。企業理念、行動理念など似た言葉は色々ありますが、同じではなく、どれも厳密には違っています。今回は「行動指針」とは何か解説していきます。

やることではなくやらないことから決める

行動するための方針と考えると何かをやることをイメージしがちですが、やらないことを行動指針にするのも一つのやり方です。前述したようにGoogleの行動指針にも「悪事を働かなくてもお金は稼げる。」というものがあります。悪事を働かない。他人に迷惑をかけないなども立派な行動指針になります。迷ったら一度自分がこれだけはやりたくないということを思い浮かべるのもいいでしょう。

「企業理念」と「行動理念」、行動指針の違いとは?

行動指針と間違えられやすい言葉として企業理念や行動理念という言葉があります。言葉だけではなく意味も近かったり、重なる部分があるので、同じ意味だと間違われがちです。しかし厳密にはそれぞれに違いがあります。

企業理念

そもそも理念とは考え方という意味です。なので企業理念とは企業の考え方というように考えましょう。企業の考え方、つまり企業の存在意義やあり方、事業を通してどんなことを達成するのかの目的自体を指します。あくまで考え方であり、この段階では社員に対して行動を促すものではありません。

行動理念と行動指針

行動理念とは行動するための考え方です。行動指針と間違いやすい部分ですが、行動理念は、行動を起こす理由となる考え方、判断をするための心の拠り所という意味があります。そして企業理念や、行動理念などを達成するために行動指針があります。行動指針は何を達成すべきかを掲げたもの、行動理念はどのような理由でそれを達成するのかを掲げたものであると考えましょう。 グループで考えるのなら、一番上に企業理念がいて、その下に行動理念、そしてその中に行動指針がいるということになります。行動指針は実際の働き方や動き方の方針なので、先に企業理念などの考え方が作成されるのが一般的です。

「行動指針」の浸透のさせ方とは?

行動指針は企業を成長させるためには欠かせないものです。仕事をする上での理想の在り方なので、それが達成されれば企業が想定した通りに会社は成長していくと考えられます。しかしどれだけ理想は素晴らしても、現実にそれが達成されなければ意味はありません。どれだけ立派な行動指針を掲げていても、社員がそれを守らなければ何の意味もありません。行動指針は作成し、社員に浸透させるということが大切です。

行動指針と現在の仕事を照らし合わせる

行動指針が浸透していない多くの場合は理想が高すぎて実現できなかったり、抽象的すぎてどう行動すればその指針に沿っているのか分からなくなっています。浸透させるためには、実際の仕事、業務と照らし合わせて、行動指針に沿って仕事をしているということを証明する必要があります。またこのときにもただ行動指針を確認しながらするのではなく、仕事を通じて得た喜びや苦労など、経験の部分に照らし合わせることでより行動指針を実感し、身近に感じることができるでしょう。強い実感は充実感をもたらしますし、行動指針に沿って仕事をすればそのような喜びが得られると分かれば、進んでその通りに行動するでしょう。

評価に直結させる

行動指針に沿って仕事をすることを従業員自らに考えさせ、行動させるように仕向けるのがこのやり方です。行動指針を守れているものの人事評価を上げる、昇給させる、表彰制度など社内表彰で取り上げるなど、行動した結果を分かりやすい形で従業員に還元することで行動指針の浸透を促します。 報酬が出るとなればモチベーションも上がりますし、行動指針について自ら考えることでその理解度も増します。初めは報酬目的だったものの、いつの間にか行動指針や経営理念に共感し、働くようになるという人も出てくるかもしれません。成功報酬という形で分かりやすく示すのも効果的だといえるでしょう。

「行動指針」は企業の原動力である

行動指針は、企業の社員が実現すべきことへの取り組み方を定めたものです。しかしルールという面だけでは収まらない力が行動指針にはあります。行動指針には、その企業で働くことにはどんな意味があるのか、その一員になれることにはどんな喜びがあるのかを社員に伝えるためのものでもあります。ただ行動のためのルールを決めるのではなく、社員がここで働きたいと思わせるメッセージが必要になります。浸透しない行動指針にはこのメッセージが足りていません。正しく伝われば社員は必ず、期待以上の働きを実現してくれるでしょう。行動指針は企業の原動力になります。会社を会社たらしめる重要なものであるということを覚えておきましょう。

初回公開日:2017年05月29日

記載されている内容は2017年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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