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「アセスメントシート」の役割と書き方・記入例と注意点

初回公開日:2017年05月24日

更新日:2020年02月15日

記載されている内容は2017年05月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ビジネススキル

介護のケアプランを作成するために使う「アセスメントシート」。高齢者や障がいを持つ方の介護に関わったことのある方は聞いたことがあるのではないでしょうか。この記事ではアセスメントシートの役割を紹介します。アセスメントシートを知らないという方はぜひ読んでみて下さい。

アセスメントシートとは何か?

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アセスメントシートとは、「ケアプランを作成するために集める」「利用者やその周辺の情報を取りまとめる」様式のことを言います。ケアプランとは、利用者に提供する援助の内容を決める計画書のことです。 ケアプランの代表的な例だと、高齢者福祉の分野では介護支援専門員、ケアマネージャー(ケアマネ)がケアプランを作成しますし、障害者福祉の分野では相談支援専門員がケアプランを作ります。当事者の「希望」や「目標」を確認し、その希望や目標を達成するために必要な支援の計画を立てて実践し、一定の期間を決めて振り返りを行います。 このケアプランは、介護保険事業所や障害福祉サービス事業所を利用するにあたっても必要になります。

アセスメントシートとフェイスシートの違い

アセスメントシートに類似したもので、フェイスシートというものが存在します。フェイスシートは、当事者個人を知るために集められる情報であり、ケアプランを作成するための情報収集とは意味合いが異なります。 細かい違いで、現場ではそこまで厳密にアセスメントシートとフェイスシートを分けて考えている方はいらっしゃらないように感じます。しかしながら、横文字が多く曖昧な定義が多い福祉業界において、意味の取り違えはよく起こることなので、言葉の意味は正確に捉え使用した方が、より良いと言えるでしょう。

アセスメントシートはどんな時に使うのか?

アセスメントシートはどんな時に使うのか?
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ケアプランの作成

前述したように、アセスメントシートは、そもそもケアプランを組み立てるための情報収集を目的として作られた様式です。アセスメントシートの項目に情報を落とし込むことで、当事者の状況が可視化され、また整理されることで、今までの来歴や現状、本人の希望から「課題」や「目標」を見出すことができます。この情報をもとに、検討を重ね、ケアプランが作成されていきます。

情報提供・情報共有

アセスメントシートに情報を落とし込むことで、情報が可視化され、整理されるので客観的に見ても理解しやすい形になります。この「情報が分かりやすくなっている」ことがとても重要で、アセスメントシートは情報収集を行った機関でのみ使用するのではなく、必要な時に当事者の情報を引き継ぐ際に、情報提供するための様式としても役に立ちます。地域によっては、連携機関の中で情報共有が図りやすいように、あらかじめアセスメントシートの様式を話し合い、決めているところもあります。このように、ケアプランのためだけでなく、情報提供や情報共有にもしばしば使用されることがあります。

機関内での情報の定着・更新

前項で他機関への情報提供や情報共有で使用されるとお伝えしましたが、アセスメントシートは、その機関での当事者の必要な情報を定着させ、また、更新が必要な情報を明確にします。当該機関の職員がアセスメントシートの項目を把握していれば、本人から得た情報の中で、その情報の重要度が見え、残すことができるようになります。

アセスメントシートの役割で大切なこと

ここまでで大きく3つの役割を紹介しましたが、アセスメントシートの根底にあるのは、当事者の大切な情報をわかりやすく整理し、可視化することにあります。アセスメントシートに情報を落とし込むことで、乱雑だった当事者の情報が、支援において様々な面で役立つ情報に形を変えるのです。

アセスメントシートの様式の入手方法

アセスメントシートの様式の入手方法
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アセスメントシートの様式を入手するためには、どうすればよいのでしょうか。 一番手軽なのは、「インターネットで検索する」ことです。インターネット上で探すと、数多くのアセスメントシートの情報が出てくると思います。それは、高齢者向けだったり、障害者向けだったり、当事者の体調に関する項目の分量が多かったり、希望や目標に関する項目が多かったり。その内容は各アセスメントシートによってさまざまです。 なので、使用したいアセスメントシートの内容によって「障害者_アセスメントシート」「高齢者_アセスメントシート」あるいは「障害者_就労支援_アセスメントシート」などといったように、検索ワードを工夫して探してみるとよいかもしれません。また、地域によっては市区町村のホームページに、その地域で使用しているアセスメントシートを公開しているところが見受けられます。そのように、行政で公開しているアセスメントシートの情報も、いい参考になります。 インターネットの検索だけではなく、もちろん「専門書の購入」も方法のひとつです。この場合は、書籍の購入費用がかかりますが、アセスメントシートの様式とその使用方法やポイントを整理していますので、実践に生かしやすいメリットがあります。アセスメントシートの様式は、多種多様です。実際に使用してみないと、良し悪しがつかみにくいものです。そのために、いろいろ試してみるのも一つですが、同業種の方に「どんなアセスメントシートを使っているのか」を聞いてみて、おすすめを試してみると、より早く理想の様式に出会えるかもしれません。

アセスメントシートの代表的な項目

基本情報に関する項目

アセスメントシートの代表的な項目の1つとして、「基本情報に関する項目」が挙げられます。これは、本人の個人的な基本情報を取りまとめたものです。項目の例としては、基本情報(氏名、住所、電話番号、生年月日、家族情報等の情報)、生活状況(生活の現状、生活歴)、現在利用しているサービスの情報、主訴、認定情報、課題分析理由などが挙げられます。

課題分析に関する項目

「基本情報に関する項目」の他の代表的な項目として、「課題分析に関する項目」が挙げられます。これは、主に本人の身体的能力や生活環境を数値化したり評価し、分かりやすく整理したものです。項目の例としては、健康状態、ADL、IADL、認知、コミュニケーション能力、排尿・排便、褥瘡・皮膚の問題、口腔衛生、食事接種、問題行動、介護力、住居環境等が挙げられます。

アセスメントシートのつくり方

アセスメントシートの様式は、様々なところで入手することができます。その中で、必要な情報項目を精査し、アセスメントシートを改善・変更する場面もでてくるでしょう。 その時に大切になるのは、この情報をどこに、何の目的で見せる必要があるのかということです。先ほども事例として、地域の中でアセスメントシートの様式を統一しているところを挙げて説明しましたが、地域の中で同様のケースで情報を共有することが多いのであれば、地域単位で様式を統一するのはとても効果的なことです。 アセスメントシートはただ情報をまとめて満足するのではなく、その先の「活用」までを見越して内容を精査する必要があると言えます。このことを念頭に、アセスメントシートの内容を精査するメンバーを決める必要があります。

アセスメントシートの取り扱いの注意

アセスメントシートは、個人情報の塊です。紛失したり、情報漏洩に繋がらないように適切に管理する必要があります。例えば、印刷した後にミスプリントに気づいたときは、すぐシュレッダーにかける、デスクの上に置きっぱなしにしない、アセスメントシートをつづっている冊子の管理を丁重に行う(鍵付きのロッカーに入れる等)などの配慮が必要です。 また、他機関に情報提供するときも、メールやUSBメモリを使用しない等、最善の注意を払って管理するようにしましょう。

アセスメントシートを作成する面談の注意

アセスメントシートを作成する面談の注意
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アセスメントシートを作るために面談を行う中で、「項目の内容を1度に全部聞き取ろうとする」方がよく見受けられます。しかし、これはやってはいけないことです。例えば、初めての面談で初めての環境の中、知らない人と話をしなければならない。 その中で、知らない人に自分の個人情報を伝える面談なんて気分がいいものではありません。自分にとっては効率的な面談でも、相手にとっては不信感に繋がりかねないのです。できることなら、一度に一気に聞き取るのではなく、少しずつ情報を確認すること、そして、先に信頼関係を意識する必要があります。

アセスメントシートは信頼関係でつくるもの

前述しましたが、アセスメントシートはあくまでは支援者の都合で作るものであり、当事者は信頼関係もないのに、「アセスメントシートを作るための面談」を通じてずばずば個人情報を聞かれるのは気持ちのいいことではありません。 私たちは、アセスメントシートを作るための面談ではなく、「信頼関係を作る中で知った情報を、アセスメントシートに落とし込む」過程が必要なので、間違えないようにしましょう。

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