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マタハラの事例と対策について|マタハラの就業規則/防止措置/研修

更新日:2020年10月02日

転職の悩み・不安

「マタハラ」とは、マタニティハラスメントの略で、働く女性が妊娠、出産、育児をきっかけに職場で精神的、肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠、出産、育児などを理由にした解雇や雇い止め、などの不当な扱いを意味する言葉です。今回はこのマタハラを紹介します。

マタハラとは

「マタハラ」とは、マタニティハラスメントの略で、働く女性が妊娠、出産、育児をきっかけに職場で精神的、肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠、出産、育児などを理由にした解雇や雇い止め、自主退職の強要で不利益を被ったりするなどの不当な扱いを意味する言葉です。 マタハラは、セクハラ、パワハラとともに、働く女性を悩ませる3大ハラスメントの1つとされています。正社員の5人に1人、派遣社員の2人に1人がマタハラの被害を受けたという結果も出ており、全ての働く女性に起こりうる問題と言えます。 マタハラは流産や早産の危険性も高く、その被害の実態はセクハラなどよりも深刻であると言えます。しかし、マタハラについては未だ法律上の定義が明確になっていないのが現実で、実態を伴った法整備や被害者を増やさないための対策が急務と言え、企業にマタハラ防止対策を義務付ける方向になっています。

マタハラの実態

事例1:家庭を優先するべきという「昭和の価値観押し付け型」

「シングルマザーではないのだから、経済的にも困っていないだろうから無理して働くことはない、妊娠中はなにがあるか分からない、迷惑がかかる前に辞めるべき」と言われたりします。悪阻が酷く出勤できなくなってしまったら「期待していたのに本当に裏切られた。これから任せられる仕事がない」と言われます。さらに、人事担当者から「旦那さんだって働いているんだから、無理して働かなくても違う生き方があるんじゃないか」と言われたり、「今は子育てが一番大事なのだから、他のことはせずにそっちに専念しなさいね、しばらく仕事はできないね」と言われてしまったり等、女性は家庭に入るべきという昔の価値観を押し付けるというのが「昭和の価値観押し付け型」の事例です。

事例2:当事者を攻撃する「いじめ型」

「あんた、腹ん中数ミリしかいないのに何ミス連発してんの」と言われることもあれば、「会社に妊産婦がいるなんて嫌だから、墜ろせば?」だったり、セクハラも含まれる「見苦しいから座るな、あっちいけ」等も言われたりします。 更にひどい時には、流産してしまった為に会社をしばらく休んでしまうことです。実際に「この忙しいときに休みやがって」と嫌味を言われたという事例があります。いじめ型はパワハラとセクハラを混合させたような、威圧的で攻撃的な言い方で追い込んでいきます。

事例3:組織として長時間労働を強いる等の「パワハラ型」

パワハラ型の事例は、以下のようなことが挙げられます。 「おろす覚悟で働け、一生懸命働かないと更新はない。妊婦として扱うつもりはない、特別扱いするつもりもない」 「残業できないベテランより、いくらでもできる残業できる新人の方がマシ。残業もできないなら戦力にならないので必要ない」 「残業しない仕事なんて仕事ではない」 時短勤務にも関わらず、勤務が深夜に及ぶこともあり「仕事量を減らしてほしい」と上司に相談すると「そんな社員いらないから」「辞めてもらうか、アルバイトになるしかない」と頬杖をつきながら言われるという事例もあります。また、「これまでのパフォーマンスを下げるような働き方は許さない」と言う事であえて過酷な条件を突きつけてきます。

事例4:組織として当事者を排除する等の「追い出し型」

悪阻が酷く点滴をしながら生活をしていたとき「本当に仕事をする気があるのか」と激怒されます。「妊婦は自己責任だ」と罵られ、切迫早産の診断が出て妊娠中に仕事に戻れないことが分かると、直属の上司から「ケジメをつけろ」、社長からは「戻る場所はない、お前を戻すなら誰かを辞めさせないといけない」と言われたりもします。 場合によっては、「通常の制服が着れなくなった時点で辞めてもらいます」だったり、産休明けに復帰したいと言う申し出に対して「産休は取れないので退職と言う形になります」、「子どもを堕ろさないなら仕事は続けさせられない」と言われ、退職へ導くといったマタハラです。

これもマタハラ?

マタハラかどうかグレーな部分でありますが、大問題であることには間違いありません。「今は仕事を優先して妊娠しない方が君のキャリアのためだよ」「転勤中は妊娠しないようにした方が良いよ。戻ってこれなくなるよ」といった自己決定権を侵害するような発言を受けてしまうことがあります。 「男女平等の時代、産んだ産まないは関係ない、要は仕事ができるかできないか」といった育児の為の権利行使を認めさせないと言うプレッシャーを与えるような発言だったり、「妊娠は辛いでしょ。休んだら」「仕事はしなくていいよ。体調優先でいいから」「お子さん、まだ小さいんでしょ?残業して放っておくなんて、子どもが可哀想じゃない?」といった一見優しい言葉のような感じも受けますが、配慮の仕方が間違っているような発言はマタハラになる可能性があります。 「妊娠は病気じゃない」「妊娠しても他の社員と同じように働いてもらう」といった体調不良の報告を躊躇させ、我慢を強いるような発言もマタハラです。例えば、「休めていいな」「長期休み、うらやましい」「私も休みたいな」といった出産や育児への理解不足による発言や「休んでいるのに給料をもらえていいな」「給料泥棒だ」といったことも理解不足による発言です。 「同時に育休を取らないように、女性社員同士で産む順番を決めておいてね」「入社して5年は妊娠なんてしない方がいいよ」といった妊娠はコントロールできるものという誤解による発言といったことも、中にはマタハラとも言える発言もあります。言われてショックだったり、傷づくような言葉を生んでしまうことがマタハラを引き起こしてしまう問題であり、理解に浅さが深刻な問題であると言えます。

マタハラ対策

なぜ、マタハラが起こってしまうのか

マタハラを起こしてしまう大きな原因として挙げられるのは「同僚の妊婦への理解不足や協力不足」「会社の支援制度や運用の徹底不足」とったことが挙げられます。理解不足や協力不足の背景には、妊婦への制度や法律の認知度が低いことや、妊娠や出産に伴う女性の体調の変化への気づきが足りないことがあります。働く女性が増えているのにも関わらず、妊婦を職場に理解してもらえない、会社の制度が追いついていないというのが現状です。

マタハラ対策としてできること

対策1:相談する

マタハラであまりにも不当な扱いを受けるような相談をすることが大切です。妊娠、出産を理由に不当解雇する等は違法になる可能性が高いので法律もしっかり理解することも必要です。 上司や同僚に相談できたら尚良いのですが、マタハラの多くは上司や同僚から受けてしまうので、会社の相談窓口やマタハラに詳しい法律相談所などに相談した方が良いかもしれません。厚生労働省で相談を受け付けています。

初回公開日:2017年05月25日

記載されている内容は2017年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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