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看護師と看護士の違い|看護婦の歴史・法律上の違い

更新日:2020年08月14日

職種研究

看護師、看護士、看護婦と様々な呼称がありますが、正式にはどれが正しいのでしょうか。また、最近は「看護婦」と呼ばないとされていますが、その背景はなんでしょうか。看護師・看護士・看護婦の違いについて、歴史や法律を交えて解説していきます。

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看護師と看護士の違いは?

看護師と看護士、読み方は同じ「かんごし」です。 しかし、看護師と看護士の違いは一体なんでしょうか。また、以前は「看護婦」と呼んでいましたが、最近は「看護師」と呼ばれています。このような変化が起きたのはなぜでしょうか。それでは、看護師・看護婦・看護士についてみていきましょう。

看護師の法律での規定は?

看護師になるために必要な法律で定められている教育を大学やその他の教育機関で受けて、看護師国家試験(准看護師は都道府県の試験)に合格し、免許を取得すると看護師になることができます。この看護師になるために必要な教育は、さまざまな教育機関で受けることができ、学校ごとの特色もあります。具体的には、看護大学や看護短期大学、看護専門学校などの看護師養成所、5年一貫看護師養成課程校などがそのような教育機関にあたります。 現在、看護師については「保健師助産師看護師法」という法律で規定されています。抜粋すると、以下のように記述されています。

第一章 総則 第五条  この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。 第二章 免許 第七条  3 看護師になろうとする者は、看護師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。 第十二条  3 看護師免許は、看護師国家試験に合格した者の申請により、看護師籍に登録することによつて行う。

歴史的・法律的にみる「看護師」と「看護士」の違い

先ほどの項目でみてきたように、看護職に就く人は男女関係なく「看護師」と呼び、看護学が学べる学校に通った上で国家試験に合格し免許を取得している人のみが看護師として働くことができます。では、どうして今までは「看護婦」、「看護士」という呼称が使われてきたのでしょうか。その経緯をみていきましょう。

看護師と看護士、歴史的な違い

元々は、看護職に就いている人たちは「看護婦」と呼ばれてきました。これは、1948年に公布された「保健婦助産婦看護婦法」において、「看護婦」と規定さたことが由来です。 この時はまだ男性の看護師も「看護婦」と呼ばれていましたが、1968年に施行された法改正により男性の看護師のことを「看護士」と呼ぶようになりました。なお、当時は男性の准看護師については「准看護士」という表記が使われていました。 その後、2002年の法改正により、「保健婦助産婦看護婦法」は「保健師助産師看護師法」へと変更されました。それと同時に、看護婦・看護士は共に「看護師」として新たに規定され、現在に至ります。

なぜ「看護婦」、「看護士」は使われなくなったのか?

大きな理由としては、「男女共同参画社会基本法」の影響を受けたことが挙げられます。呼び名を統一することで男女差別をなくすため、「看護師」と名称が改正されました。また真偽は不明ですが、「看護師」と定めることで、医師や歯科医師、薬剤師などと同じように「師」という漢字を使用することで、専門職であることの認識や責任感を高めるのではないかという意見もあります。

「看護婦」と「看護士」が存在していたのはなぜ?

どうして「看護婦」だったのか?

そもそも、どうして看護職に就く人を「看護婦」というような女性を限定した呼び方をしていたのでしょうか。そのきっかけとなったのは、看護師の祖であるフローレンス・ナイチンゲールという女性看護師の活躍に由来します。クリミア戦争の際、敵も味方も関係なく看護を行ったという彼女の行動が人々の心を動かし、1860年に世界最初の看護学校がロンドンで開かれました。 かつては宗教と密な関係にあった看護職ですが、ナイチンゲールは徹底して宗教から分離し、きちんと体系づけられた職業形態として築き上げました。彼女の功績により、近代看護師の制度が確立した結果、「看護職=女性の職業」という認識が定着しました。

もともとは看護職は男性の仕事だった

しかしナイチンゲールの活躍する以前では、看護職は女性の職業ではなく、むしろ男性の職業でした。先述したとおり、元々看護職は宗教と切り離せない職業でした。17世紀ヨーロッパにおいては、男性修道士たちが奉仕活動の一環として病院の看護を行っており、これが看護師の起源とされています。

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初回公開日:2017年05月23日

記載されている内容は2017年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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