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建築家になるには?年収と仕事内容・有名建築家やおすすめの本

職種研究

今回は「建築家」についてご紹介していきます。実際に建築家の年収はどのくらいなのか。またどのように建築家になるのか、など建築家に関して様々な観点からお話ししていきます。「建築家に興味がある」という方のお役に立てれば幸いです。

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建築家になるには

一級建築士を取得すると有利です

「建築家」とは一般に、建築の設計や工事管理などを職業とする専門家のことを指しますが、その定義は曖昧で、実は名乗るために特に資格が必要だというわけではありません。資格がないまま設計会社に所属し、設計業務を行っている人は大勢います。しかし、一生にわたり建築家として生計を立てていきたいと考えるなら、いずれは「建築士」の資格が必須となると考えておくべきです。 建築士資格には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があります。二級建築士や木造建築士では建築できる建物の種類に制限があるため、「一級建築士」の資格を持っていることが望ましいといえるでしょう。

効率よく建築家を目指すなら大学の建築学科で学びましょう

一級建築士試験を受験するためには、相応の学歴と実務の経験が求められます。必要な実務経験の年数は、その人の持つ学歴によって異なってきます。なお、実務経験には大学院で行う建築設計についての研究も含まれます。

公益財団法人 建築技術教育普及センターとは

・大学の建築学科から建設会社や設計事務所などに就職して、2年間実務を経験する ・大学の建築学科から大学院に2年在籍して、建築に関する研究に携わる このルートを辿るのが、最も効率的な一級建築士の目指し方といってよいでしょう。なお、実務経験として認められる業務や研究の内容については細かい規定がありますので、受験を志す前に確認しておくことが大切です。

高卒でも建築家は目指せる

とはいえ、必ずしも上記の手順を踏まなくとも、一級建築士を受験することはできます。 先の「平成29年一級建築士試験案内」によると、建築系の短大や高等専門学校を卒業した場合は、4年以上の実務経験で受験が可能になります。また高卒でも建築過程や土木過程を出ていれば、3年以上の実務経験を経て二級建築士を取得し、さらに4年の実務経験を積めば一級の受験資格を得られます。 ちなみに、建築に関する学歴のない社会人でも一級建築士試験を受けることは不可能ではありません。その場合は、まず二級建築士を受験するために7年、さらに二級建築士として4年の実務経験が必要となります。時間はかかりますが、今後建築家として身を立てていくという強い覚悟があるなら、挑戦する価値は十分にあります。

建築家の年収はどのくらいか?

大手になるほど収入は高い傾向

専門性が高く、人々の安全を守るという大きな責任もついて回る仕事であるだけに、建築家の年収の平均は高めの傾向にあります。

平成28年度賃金構造基本統計調査とは

平均年齢:46.9歳 月額給与:439,700円 年間賞与:1,161,700円 平均年収:6,438,100円 (平均年収=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額 として算出) このうち、1000名以上の大規模な企業に勤めている人は、平均年収約690万円と、さらに高めの年収になっています。

小さな企業は年収よりも成長できる環境が魅力

逆に従業員10〜99名の小規模な企業では、平均年収は567万円と、大手に比べ低め。さらに言えば、「アトリエ系」と呼ばれる個人経営の設計事務所などでは、本当にわずかな給与しか出ないというところも多いです。こうした設計事務所を就職先に選ぶなら、就職するというよりも「修業のため仕事をさせてもらう」という感覚で、しばらくの間割り切って経験を積むことに専念した方がよいでしょう。「早いうちから広範囲の業務に携われるため、短期間で実力を伸ばせる」という、大手にはないメリットもあります。

独立した際の建築家の年収とは

建築家は実力アップが収入アップに直結

上記は会社に所属して設計や監理に携わる場合の話ですが、一級建築士の資格を持って仕事をする多くの人は「いずれは独立して自分の設計事務所を開きたい」という夢を持っているのではないでしょうか。会社からの給料が上司の査定で決まるのに対し、独立した場合は、自分で設定した設計料から必要経費を差し引いた金額が、そのまま収入になります。 実力が上がり、世間に認められてコネクションが増えてくれば、設計料を上げても仕事が来るようになっていきますから、収入の増加が望めます。一級建築士として会社に勤めていても年収1000万を達成するのは簡単ではありませんが、建築家として独立して有名になった日には、数千万円の年収を得ることも決して夢ではありません。

実力の有無によって収入には雲泥の差

しかし独立すれば、当然ながら仕事が来ない限りお金は1円も入ってきません。最初のうちは仕事ができたとしても、実力不足で顧客の満足する結果を出せなければ、すぐに全くの無収入となってしまいます。独立を考えるなら、自分の能力や人脈の広さを冷静に把握し、見通しを立てた上で判断することが大切です。

日本で有名な建築家について

安藤忠雄

現代の日本を代表する建築家といえばこの人です。工業高校卒から設計事務所でのアルバイト経験と独学のみで建築士資格を取り、2度にわたって世界を放浪するなどして建築的感性に磨きをかけた後に「安藤忠雄建築研究所」設立しました。まさに自らの力だけを頼りにキャリアを築き上げてきた、建築界の巨人的存在です。代表作は「住吉の長屋」「光の教会」などです。最近では、物議をかもした新国立競技場のデザインコンペにおいて審査員を務めました。

隈研吾

その新国立競技場コンペで、一度勝利しながらのちに不採用となったザハ・ハディド案に代わり採用されたのが、この隈研吾氏のプランです。東京大学大学院卒業後、当時「気鋭の若手建築家」として活躍していた安藤忠雄氏に同級生の多くが憧れるのを見て、「自分はあえてその逆を行こう」と決意し、大手の日本設計に就職しました。 その後戸田建設、コロンビア大学の客員研究員などを経て自身の設計事務所を設立し、現在も世界中で活動を続けています。木などの自然素材を積極的に用いた、自己主張せず周囲の環境に溶け込む作風が特徴です。代表作は「サントリー美術館」「水/ガラス」などです。

「建築家になるにはどうしたらよいか」学べる本の紹介

20代で身につけたい プロ建築家になる勉強法(山梨知彦 著)

長年建築家として活躍し数々の受賞歴を誇る著者が、建築家として生きるためのノウハウを分かりやすく説明した指南書です。設計コンセプトの立て方やプレゼン資料作成のポイントなど実践的なことから、より学びを深めるために読むべき書籍まで紹介されています。建築を学ぶ学生や新入社員にとって、「仕事の基礎」を身につけその先へ進んでいくための優れた自己啓発本です。

連戦連敗(安藤忠雄 著)

上でも触れた世界的建築家、安藤忠雄氏が語る自らの「敗戦」の記録されています。才能溢れる建築家が労力をかけて練り上げたアイデアでも、コンペに勝利する確立はせいぜい1割か2割です。しかし、苦しみ抜いて作り上げた数々の建築原案は、そのほぼ全てが実現されずに終わるのです。けれどもそんな絶望的な闘いの中にこそ本当の創造があり、そこから学べるものがあるといいます。建築家としての心構えを学ぶために、必ず読むべき本のひとつです。

建築家とは「環境をつくる」職業

建築家という職業では、自分の能力を磨くことが収入の増加に直結します。実力次第では、非常に高額な年収を得ることも可能です。しかし、収入だけを目標に建築家として仕事を続けることは簡単ではありません。例えば、デザインの構想が浮かばない、納期直前になってから顧客からの設計変更を求められる、など様々な理由で連日徹夜作業を強いられることもあります。 また、どんな仕事もそうですが、業務内容を一通り覚えれば仕事をしていけるわけではありません。常にアンテナを張り多くの建築に触れ、そこから何かを得て自分の設計思想のブラッシュアップに役立てる、という不断の努力が必要です。身体的にも精神的にも、かなりのタフさが求められる職業なのです。 しかし、そのようにして研鑽を積んだその先には、自分の設計した家やビルが顧客を喜ばせ、さらには周辺の環境や地域社会全体をも活性化させていく、という大きなやり甲斐とロマンが待っています。こうした意味で建築家とは、非常にスケールの大きな夢を描ける職業であるといえます。

転職すると給料・年収が上がるってホント?

入社していくらスキルを身につけても、スキルに見合った給料を払われるのではなく、その会社で行われ続けている昇給制度で、少しずつ給料が上がることがほとんど。 身につけたスキルは、現職よりも、転職時のほうが高く評価されやすいので、転職によって年収が上がります。「でも、自分のスキルってそんなに評価されるかなぁ」という疑問は、転職エージェントに聞くことができます。 どの転職エージェントを使えばわからないという人は、Mayonezが口コミから調べた転職エージェントランキングをチェックしましょう!

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