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ドローンを操縦に必要な資格とその種類・取得方法

資格・検定

手軽な空撮でおなじみのドローンですが、急に注目されてきたものだけに、どのようにして仕事に就けるのか良くわかりません。そして業務用として使われる大型のドローンを操縦するのには、資格や免許が必要なのでしょうか。それではドローンの資格や免許についてご紹介します。

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ドローンの資格について

ドローンの資格について

ドローンは、今やすっかりおなじみになった言葉です。空撮だけではなく、農薬の散布や配送の分野でも活躍が期待されています。特に山間部への配送にドローンを使うことにより、人手不足が深刻化する配送業者の手助けとして普及していきそうです。しかし、ホビー用で売られているドローンならともかく、業務用のドローンは大型で、操縦するとなると免許が必要そうです。実際のところはどうなのでしょうか。

資格や免許の必要がない?

実はドローンの操縦における免許・資格は、基本的に必要ないのです(特殊な例を除く)。これはドローンに対する環境整備が追いついていないと言えます。本来ならあって然るべきものであり、今後は必要な免許や資格が整備される可能性はあります。 ただ、必要ではないにせよ、民間資格は増えてきています。それはドローンの需要の増加が見込まれており、民間資格がそれに先取りした形で増えてきているからです。現在は無作為に増えてきており、どれが有効かの判断が難しい状況にあります。 ※ドローンをめぐる状況は今後随時変わっていきます。今回の記述は、H29年5月時点の状況を元に作成しています。

ドローン操縦に置ける資格の必要性

ドローン操縦に置ける資格の必要性

前述のとおり、ドローンの操縦において免許や資格は必要ありません。しかし、ドローンの操縦を仕事とする場合、客観的な判断としての資格が必要です。 そして先に少し出ましたが、現時時点でも資格が必要になる特殊な例があります。また、おそらく必要になる資格が出てくる可能性があります。

「ドローンレース」における「FPV」の使用について

ドローンレースでは、ドローン搭載カメラの映像をコントローラー側で見ながら操縦します。このカメラ映像を電波で受信する技術を「FPV」といいます。FPVで使用する電波の周波数は2.4GHz帯が使われることが多いのですが、5.8GHz帯を使うものがあります。この周波数帯を使うには、国家資格の「第4級アマチュア無線技士」が必要です。 今のところ、日本におけるドローンレースでは主に2.4GHz帯が使われており、第4級アマチュア無線技士の資格が必要になることは少ないのです。

大型ドローンによる長距離操作の時

ホビー用等の小さなドローンでは自分の視界内でドローンを操作しますが、大型のドローンで自分の視界より外に飛ばすことになると、長距離のコントロールと映像伝送が必要になります。電波も強力で5.7GHz帯を使う必要性が出てきます。 このようなドローンは現時点では実用化されていないですが、今後登場する可能性があります。この周波数帯を使う場合には「第3級陸上特殊無線技士免許」が必要です。今の内に取っておくのが良いのかもしれません。

ドローンを操縦するための資格種類

ドローンを操縦するための資格種類

第4級アマチュア無線技士 [国家資格]

上記で説明した、ドローンレースのFPV使用のために必要となる資格です。 ドローンを使うためだけの資格ではなく、従来からある「アマチュア無線」で使われてきたものです。この免許の取得は難しくありません。独学で国家試験を受ける方法でも十分取れますし、養成講座なら確実です。

第4級アマチュア無線技士は永久免許なのですが、無線を使うハードに関しては、無線局の開局を行わなければなりません。無線局の免許は期間がありますので、期間の終了に合わせて更新手続きをしなければなりません。

「第三級陸上特殊無線技士」 [国家資格]

上記で説明した「大型ドローンによる長距離操作」で必要となる可能性がある資格です。 こちらも独学で国家試験を受ける方法が一般的です。しかし確実に合格したい場合は、養成講座を受ける方法もあります。その養成課程を修了すれば国家試験免除で免許がもらえます。

「一般社団法人日本UAS産業振興協議会」の資格 [民間資格]

一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が発行する資格で、以下の2つがあります。 ●JUIDA無人航空機操縦士 ●JUIDA安全運航管理者 これらの資格は、「JUIDA認定スクール」の講習を受け、定める科目を修了して、JUIDAが定める申請手続きをすることにより取得できます。 JUIDA認定スクールは全国各地にあります。現在でも100弱の数があるので、選びやすい環境だと言えます。

また、ドローンの試験を行うための試験場も提供しています。 ●JUIDA・ATR けいはんな試験飛行場 ●JUIDA・GOKO つくば試験飛行場 詳しくは上記のホームページを参考にして頂きたいですが、利用料金が結構高いです。個人で飛ばす場所がないから利用すると言っても、手軽に利用できるのものではありません。

「一般社団法人 ドローン操縦士協会」の資格 [民間資格]

一般社団法人 ドローン操縦士協会(DPA)が発行する資格で、以下の2つがあります。 ●操縦士資格 ●インストラクター資格 上記資格には、飛行レベルにより3等級に分かれています。 これら資格を取るためには、「DPA認定校」の講習を受け、修了することが必要です。DPA認定校は今のところ全国に16校ほどです。

こちらも試験飛行場を用意しています。 ●DPA潮見ドローン専用飛行場 飛行場は一般に開放されているのではなく、DPA認定校の実技研修に利用されています。

DJI CAMP [民間資格]

ドローンメーカー「DJI株式会社」が発行する資格です。以下の3つがあります。 ●DJIスペシャリスト ●DJIインストラクター ●DJIマスター これらの資格は、DJIインストラクター/DJIマスター企業で行われる「DJI CAMP」を受けることで得ることができます。 DJI CAMPでは筆記試験と実技試験があります。 DJI CAMPは法人向けになっており、受けるには法人もしくは個人事業主である必要があります。 また、受験資格に実務経験が要求されます。ドローンで既に仕事をしていて、ドローンの免許がいる必要がある方が対象です。これからドローンの仕事をしたい人に該当する資格ではないことに注意してください。 また、ドローンの仕事をしていても、飛行時間が10時間以上で、DJI社のドローンで仕事をしている必要があります。汎用的な資格ではなく、DJI社製品の認定資格の意味合いが強いです。 しかし、ドローン市場では圧倒的なシェアを誇る DJI社ですので、仕事を受ける時に有利な資格でしょう。

「ドローン検定協会 株式会社」の資格 [民間資格]

「ドローン検定協会 株式会社」が発行する証明書です。実技はなく、「無人航空従事者試験」を各地で行い、合格すれば証明書を発行してもらえます。知識のみの資格ですので、他の実技があるものよりは効果が弱いところがあります。

ドローンを操縦する際に必要な資格の取り方

まず国家資格に関しては、筆記試験なので、独学でよろしいかと思います。もちろん、確実性を取って講座を受けて取得でも良いですが、お金はかかります。取得する資格はドローンに限定されているものではないので、趣味や仕事に役立つ時があるかもしれません。 民間資格に関しては、養成スクールに入る方法が、知識だけでなく操縦スキルも得られるので信用度は高いと思います。しかしスクール費用は、自動車学校にかかる費用よりも高い金額になります。 民間資格ですので、仕事に有利かもしれないけど、絶対的なものではありません。むしろスクールに通う意義は、ドローンの知識を正しく身に着け、ドローンを飛ばせるようになるという自分自身への投資というところが大きいです。 求人等を見ると、資格よりも、どれだけドローンを飛ばしたかの飛行時間を重視する傾向があるようです。よって、ドローンを少しでも多くの時間飛ばしたり、空撮動画を動画サイトへ投稿して実績作りをするのが大事なのです。

航空法を守る必要がある

ドローンの操縦には資格・免許は必要ありませんが、飛ばす場合には航空法を守らなければなりません。ドローンの重量が200g未満のものは対象になりませんが、それ以上の重量のドローンは航空法を守らなければなりません。まず、飛ばすのに許可が必要なエリアがあります。

許可なしで飛行可能なエリアは意外と狭いです。特に高度は150mというのは制限が大きいです。でも航空機との衝突事故を起こしたら、重大な被害に及ぶかもしれません。注意しましょう。許可が必要なエリアでドローンを飛ばすには、地方航空局長の許可が必要です。そして、以下のルールでドローンを飛ばさなければなりません。

[1] 日中(日出から日没まで)に飛行させること [2] 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること [3] 人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること [4] 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと [5] 爆発物など危険物を輸送しないこと [6] 無人航空機から物を投下しないこと

飛行ルール以外でドローンを飛ばしたい場合は、地方航空局長の承認が必要になります。これらは許可・承認が必要であり、飛行時間10時間以上や操縦能力や知識等の条件がついています。条件をクリアして申請できるものなので注意してください。許可・承認については、国土交通省のホームページを参照してください。

資格を取る前に、ホビー用でドローンを体験しておこう

まずは資格を取る前に、ホビー用ドローンを購入して実践してみてはいかがでしょうか。ドローンの操縦にしても、人によって向き、不向きがあると思いますので、ホビー用で職業としてやっていけるかを判断するのも良いです。車でもそうですが、やはり得意、不得意はあるはずです。スクールに通ってみて、やっぱり向いていないからドローンはやめるとなったら、数十万円が無駄になってしまいます。 そしてドローンは自分に向いていると思ったら、自由自在に操作できるように練習しましょう。最初は室内レベルのドローンで練習し、それから外でも飛べるレベルのドローンで練習すると良いです。外では前述の航空法の条件がありますから、飛行しても問題ない場所で飛ばす必要があります。 ドローンで仕事をするためには、いろいろなコストがかかります。ドローンは墜落すれば壊れますし、コントロールを失って紛失することだって考えられます。かかる費用を十分に考慮してください。

ドローン操縦を仕事にするのは慎重に

ドローン操縦を仕事にするのは慎重に

いかがでしたか。 ドローンに関しての資格や免許については、まだ確立していない印象が強いです。ドローン資格を取得できるスクールも多いのですが、そこで取った資格は、確実に仕事に結びつくものではありません。 自分の所有するドローンで、自由自在に操作できるスキルを身に着けましょう。そしてドローンを使っている映像を参考にして、自分でも同じことができる自信を持てたら初めて就職の道が開けると思います。空へのあこがれもあり、ドローンを職業にしたい人は多いと思いますが、慎重に考えてから行動しましょう。

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