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ITゼネコンの問題点とは?大手企業一覧・下請けの仕事内容

更新日:2020年11月08日

ビジネスマナー

ITゼネコンについて、その概要、ITゼネコンの企業一覧、ITゼネコンのヒエラルキーとは何かについての解説、ITゼネコンの下請け会社の仕事についてその内容とヒエラルキー内での位置づけの解説、ITゼネコンが引き起こす問題点をまとめ、わかりやすく説明いたします。

ITゼネコンとは

ゼネコンとは

ゼネコンとは、英語の「General Contractor」の略称で、元請負者として工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体の取りまとめを行う業者を指します。元来は建設業界で使われていた言葉でしたが、最近はIT業界でも使われるようになりました。

ITゼネコンとは

先程ご説明したゼネコンのIT業界版で、IT業界において、元請け、下請け、孫請けの多重構造を形成しています。建設業界のゼネコンと同じように、情報処理産業において、官公需を独占するシステムインテグレーター(SIer)の事、またはそれらが形成する多重の下請構造のことを指して、ITゼネコンと呼びます。 ゼネコンは、その特徴として顧客から直接システム開発の依頼を受ける大企業と、その企業を頂点に、ピラミッド状に多数の下請け・孫請け企業がぶら下がっている多重下請け構造が挙げられます。こうした多重下請け構造をSIピラミッドと呼ぶこともあります。この多重下請け構造が、様々な問題点を引き起こしているのもまた事実です。

大手のITゼネコン企業一覧

一次請けの企業

一次請けの大企業として有名なのは、 ・日立 ・NEC ・富士通 の3社です。 また、外資系の一次請け大企業として有名なのは、 ・IBM ・ヒューレット・パッカード(HP) ・Oracleなどです。

二次請けの企業

二次請けの企業としては、NRI、大塚商会、ITホールディングス、SCSK、CTCなどが挙げられます。

ITゼネコンのヒエラルキーとは

ITゼネコンでは、大規模案件を一次請けの大手SIerが受注します。それを、二次請けの中堅企業に分担するように仕事を割り振って委託します。そして、二次請けの中堅企業は更に、受けた仕事を細分化して孫請けの中小企業に割り振って委託します。当然ながら、一次請けの大企業は自分の会社の利益分を抜いた金額で二次請けの中堅企業に委託するので、元の受注額よりかなり安い金額での委託になります。 孫請けに委託する時には、二次請けの企業が更に自社の利益分を抜いた金額で発注するので、孫請け会社に渡る金額は、元請け時と比べて相当に安い金額になります。このため、一般的にSIピラミッドの下層にいくほど劣悪な環境や低賃金で働かされることが多くなると言われています。

ITゼネコンの下請けの仕事

一次請けの大手ITベンダーが全体のリーダー的な役割を担う中、SIピラミッドの中でも中段にあたる二次請けの中堅企業には、システムを構成する各サブシステムが割り当てられるのが一般的です。ひとつの二次請け企業が1~数サブシステムを担当することになります。そのサブシステム内で、下請け企業(二次請け企業)はリーダーシップを自由に発揮できますが、更にその下に位置する孫請け会社ともなると、仕事内容はプログラミングやテストばかりが主となってしまいます。 客先との打ち合わせができるのもサブシステムを担当している下請け企業(二次請け企業)までで、孫請け会社にはその役割が回ってくる事は滅多にありません。従って、孫請け会社のシステムエンジニアは、マネージメントのスキルを磨く機会が少なくなりがちです。コーディングやテスト要員のことは、ITゼネコンにちなんで「IT土方」と揶揄されることもあります。 また、下請け企業(二次請け企業)が客先に出向くことがあっても、客先では自社の会社名を名乗ることができないのが一般的です。下請け・孫請け企業の社員は、名前だけは元請け企業の社員という扱いです。二次請け企業の仕事は、実際にコードを書いてシステムを作る仕事が多いのが一般的です。ただし、二次請け企業でのプログラミングは、一次請け企業が決めた設計書、フレームワーク、規約にそって開発しなければならず、クリエイティビティやオリジナリティを発揮したり、最新の技術を駆使して新たなものを作り出すような創作的な仕事はいっさいありません。 自由度はほとんどなく、ただ単に指定された設計書通りのものを作っていくだけの作業が主な仕事になります。孫請け企業の場合は更に自由度が低く、二次請け企業から指示されたプログラムをコーディングしたりテスト指示書通りにテストしたりする単純作業が主な仕事になります。

ITゼネコンの問題点

初回公開日:2017年05月23日

記載されている内容は2017年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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