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仕事で使える心理学の知識とは?|心理学に関する仕事の種類と資格

更新日:2020年08月14日

資格・検定

もっとストレス無く仕事に向かえたらと思い、心理学関係の本を手に取る方も多いでしょう。また、心理学を仕事にしたいと考えている人もいるかもしれません。今回は仕事でつかえる心理学のミニ知識から心理学を仕事に活かすメリット、心理学を活かした仕事までご紹介します。

もっとストレス無く仕事に向き合いたい

心の風邪と言われているうつ病も、厚生労働省によれば一生のうちに3~16人の人が経験します。うつ病まででなくとも、仕事の中でストレスを抱えている人は多いでしょう。金曜日の夕方時点では解放感いっぱいだったのに、月曜日の朝を向かえる時には気分が憂鬱になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?では、どんなことが会社員にとって強いストレスを引き起こしているのか、見ていきます。

ストレス因第一位は人間関係

2016年のある調査によると7割以上の人が仕事においてストレスを感じ、そのストレス因の第一位は「人間関係」だったと報告されています。また別の調査によれば、「職場の人間関係」は男性よりも女性にとって圧倒的に高く、男性にとってのストレス因第一位は「上司との関係」であったり「仕事の質」であったり、調査によって異なる結果を示していました。

心理学で職場の人間関係を円滑に

心理学には多くの学派や枠組みがありますが、いずれも人の心を扱った学問です。そのため心理学を勉強することで、職場の対人関係に役に立つことはいっぱいあります。以下に職場の人間関係に役立つ心理学として、心理学的枠組みや臨床心理学におけるいくつかの学派をピックアップしてご紹介します。また、それぞれの心理学的枠組みや学派についての書籍も一緒にご紹介しますので、参考にしてみましょう。

社会心理学

社会心理学は、社会が個人の行動にどのような影響を及ぼすのかを研究した、心理学の一分野です。社会心理学の中で有名な実験には以下のようなものがあります。 ●スタンフォード監獄実験 普通の人でもある肩書を与えられると、その肩書に合わせた行動を自然と取るようになったことを証明した実験です。 日本の職場でも、あえて肩書を与えることで部下の成長に期待する場合があるでしょう。その場合、この実験と同じ効果を狙っていると言えます。 参考文献: 『グラフィック社会心理学』池上知子著 サイエンス社 2008年刊行

フロイト学派

人間の「無意識」を発見したフロイトや、その娘アンナ・フロイトを中心とした心理学の学派で、「精神分析」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。アンナ・フロイトの「防衛機制」の概念は、職場の人の「なぜ?」と思える行動を説明してくれることがあります。例えば、以下のような場合です。 ●部下に労いの声をかけたいのに、つい「もっとしっかりやれ!」と言ってしまう →「反動形成」という心の働きによるものです。知らず知らずのうちに思っていることとは逆の行動に出てしまいます。気恥ずかしさやどう言えばいいかわからない戸惑いから、つい逆の叱咤する方向での声掛けになってしまうのです。 ●父親に似ている上司にはなぜか反発心を抱いてしまう →「投影」という心の働きによるものです。父親に似ている上司の中に父親と同じ嫌な面を感じとり、反発心を感じます。 参考文献: 『精神分析が面白いほどわかる本』心の謎を探る会著 河出書房新社 2002年刊行

ユング心理学

フロイトの弟子、ユングを中心とした心理学の学派です。ユングは個人の中の無意識だけでなく、広く普遍的に多くの人が持つ無意識として「集合的無意識」という概念を生み出しました。ユングの概念の中でも、「外向ー内向」「コンプレックス」などは有名でしょう。また、以下のような場合もユングの概念で説明ができます。 ●あの部下の図々しさが、気に障る →ユングは自分の中の否定されてきた側面を「影」と呼びました。自分の中の「影」を他人の中に見た時、多くの人は不快な感情を生じさせます。つまり、この上司自身他人に対して図々しく振舞ってしまう側面があったかもしれず、部下の中に自分と同じ嫌な面を見た為に、不快になりました。 アンナ・フロイトの「投影」とユングの「影」は似ている概念ですが、同じではありません。アンナ・フロイトの「投影」は「反りの合わない父と息子」というような関係性を示すのに対し、ユングの「影」は自分の中の短所を示します。 参考文献: 『ユング心理学入門』河合隼雄著 培風館 2010年刊行

アドラー心理学

岸見一郎氏著作「嫌われる勇気」のベストセラー化など、近年注目が高まってきているのがアドラーの個性心理学です。「全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」等アドラーの言葉に力を貰っている人も多いことでしょう。 参考文献: 『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見一郎著 ダイヤモンド社 2013年刊行

認知行動療法

認知行動療法は「エビデンス(=証拠)」に基づいた治療法として、今高く評価されている心理療法の1つです。書籍等も多く販売されていて、病院等に行かないまでも自分の日々のメンタルを整えるのに有効な方法として、取り入れている人も多くいます。 認知行動療法によれば、人間は皆認知的な癖やゆがみを持ち、独自の視点で世界を捉えてしまいがちです。認知行動療法は、認知的なゆがみを少しでも軽減させることを狙った心理療法であると言えます。例えば、こういった悩みを持つ人には認知行動療法はとても有効でしょう。 ●仕事は完璧にやらねばという思いが強く、そんな自分がしんどい ●飲みに誘ったら断られ、自分は嫌われているんだと思い込んでしまう 参考文献: 『ケアする人も楽になる 認知行動療法入門BOOK1・2』伊藤絵美著 医学書院 2011年刊行

NLP

NLPは自己啓発に興味がある人を中心に、1万人以上の人が学んでいます。視線から相手の心の動きを読もうとする「アイパターン」や理想の人と同じように行動を真似てみる「モデリング」など、NLPのテクニックを仕事の中で生かしていきたいと考えている人は大勢います。 参考文献: 『手に取るようにNLPがわかる本』加藤聖龍著 かんき出版 2009年刊行

仕事で使える心理学の知識

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初回公開日:2017年05月26日

記載されている内容は2017年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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