
更新日:2020年06月09日
できることなら避けたい仕事の「属人化」。今回は、「属人化」という言葉の意味からそのリスク、そして対処法まで、「属人化」に関する基礎的な知識をご紹介します。なかなか思うように仕事が進まない理由は、実は属人化にあるのかもしれません。
人事の問題と関連していますが、仕事の引継ぎが決まった場合、後継者に引き継ぐ情報が膨大となるために、引継ぎがうまくいかなくなる可能性があります。
自身の知識を共有することにより、自分の仕事が奪われ、いまの地位が脅かされると考えている人間が意図的にマニュアルを破棄し、仕事を属人化させてしまうことがあります。 属人化の状態は、仕事を任せられている人間にとっては、自分の価値が高まっている状態とも言えます。したがって、自分の価値を損なわないように、情報の共有化を拒む可能性が出てきてしまうのです。
担当者が発生させた重大ミスを隠すために、仕事を属人化していることもあります。属人化することで客観的なチェックが働かないようにしているのです。
そもそも最初からマニュアルが無いなど、属人化を防止する対策の不在による属人化もあります。手探りで業務をはじめた場合に多く見られます。
属人化が生じてしまう要因には、「自分の地位の保全」や「ミス隠し」のような意図的なものから、「多忙」「マニュアルの不備」など、意図的ではないものまで、様々なものがあることがわかります。
いかがでしたでしょうか。「もしかして、あの仕事は属人化しているのかも」と思い当たる節もあったのではないでしょうか。過度な属人化は、職場のパフォーマンスの低下にもつながっていきます。あなたが管理職の立場にいるなら属人化しない仕事の割り振りをしっかり日頃から考えましょう。
記載されている内容は2016年11月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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