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未経験者がシナリオライターになるには?必要スキル・求人サイト

更新日:2022年08月02日

職種研究

テレビやゲームの脚本を書く職業、シナリオライター。その仕事はどのようなもので、未経験者でもなることはできるのか。そして、未経験者がシナリオライターになるにあたり、どんなものが必要なのか。今回の記事では、シナリオライターを通してその内容についてまとめてみました。

脚本を書く仕事、それがシナリオライター

演劇や映画、アニメやドラマなどの大本となる脚本を書く職業で、「シナリオ作家」「脚本家」とも呼ばれています。 そして、ゲーム業界にもシナリオライターの仕事というものはあり、一般でいうシナリオライターとはこちらを指すことが多いです。ゲームの世界観を考えながら、キャラクターの台詞や動きを考えていくのが主な内容となり、一般的な脚本家とは全く異なる仕事にもなります。 そこで、シナリオライターがこれらのコンテンツの脚本を考えるにあたって、 ・登場人物のセリフ ・心理描写 ・行動 ・感情表現 ・状況説明 という風に、この5つをはじめとした映像化(または音声化)に必要な要素を盛り込んでいきます。 この要素の作り方にあたって、原作がある場合はなるべく原作を遵守していくというルールにしてケースがあり、この場合、小説や漫画を脚本に書き起こすだけなので、脚本を書く側はある程度楽にこなせるというわけです。 ちなみに同じ物書きとして作家や小説家が引き合いに出されることがありますが、シナリオライターは彼らとは違って映像化を前提とした文章を書かなければいけません。 そのため納期や技術の問題で制約があったり、監督やプロデューサーから修正依頼があったりというハードルがいくつか存在します。

シナリオライターの仕事の始まり

シナリオライターの仕事は、監督やプロデューサーとの打ち合わせから始まり、 話の方向性やテーマを決めてその内容に沿った脚本作りをしていきます。 長期のアニメや映画のシリーズにおいては、シリーズ構成という役職が設けられることもあり、各話を担当するシナリオライターを取りまとめる役割が生まれます。話の整合性を合わせたり、流れを止めない為にも重要なポジションだからです。 また、アニメの脚本、ゲームの脚本、映画やドラマその他の実写映像の脚本により、その書き方も大きく変わってきます。この業界では、各分野に慣れている人に脚本を書かせる傾向が強いので、アニメ中心に手掛けている人、実写中心に手掛けている人でシナリオライターは分けられることがあるのです。

A.アニメのシナリオライター

アニメは日本で年に100本を超える数が制作されていますが、そのアニメの脚本の葬式のような役割を持つシナリオライターを「シリーズ構成」と言います。 従来のアニメは10話前後、もしくは25話前後の複数話で構成されています。そして各話ごとの脚本も複数人のシナリオライターで分担して務めることが多いため、話が破綻しないように全体を取りまとめる役割の人間、いわば「総監督」が必要となるわけです。 シリーズ構成の仕事はまず監督やプロデューサーと作品の方向性を決める打ち合わせをすることから始まり、その内容をまとめたシリーズ構成案を作成し、各話を担当するシナリオライターに指示。脚本の道筋を示していきます。 ちなみにシリーズ構成案は、各話ごとに大まかなプロットを書いたものを数行にまとめてます。 とはいっても、この行数もまた人それぞれで、割とほんわかしたイメージだけを3〜4行だけで伝える人もいれば、登場人物の描写から何から何まで指示をしたがる人もいます。 そして、話の整合性や流れ、雰囲気が重視されるシリアス系の長編の場合、そのシリーズ構成案の指示は細かくなり、その分脚本作成の手間が増えていきます。

B.映画やドラマのシナリオライター

映画やドラマのシナリオライターは、その作品においてはその道筋を作る上で以下の点を意識しながら脚本を書いていく必要があります。 ・俳優の演技 ・監督の演出 ・カメラマンの撮影技法 ・視覚効果の有無 ・映像化の実現性 ・場所 ・照明効果 アニメやゲームでは映像化において基本的に制限はありませんが、実写脚本の場合は技術的な問題や、撮影場所の制約もあります。よって、映画のシナリオライターは、こういった点も考慮しながら、『実現可能かつ面白い』脚本を書くことが求められます。 例えばシナリオライターが「ナイアガラの滝での決闘シーン」を脚本に入れたとしても、撮影の許可が出なかったり、現地まで行く予算がなかったりしたらその映像は撮れないわけです。 このように、撮影不可能なものを脚本にしてはいけないというのは一種のルールであり事実ではありますが、「CGがあるから良いじゃないか」という考えを持っている方が必ずどこかにいるでしょう。 確かに最近のCGならば再現できないものはなく、足りないもの、必要なものならばそれである程度の穴埋めはできるでしょう。ですがそれは予算と時間に制限がなければの話であり、ナイアガラの滝のような複雑なシーンなんて本気で作ろうと思ったら、どれだけの予算が、そして何ヶ月という時間がかかるのかわかりません。 さらに、映画制作には納期があるので、悠長にCGに時間をかけているわけにもいかないのです。 巧遅は拙速にしかずーー仕事の出来が良く遅いよりは、出来が悪くとも速い方が良い。そういう諺通りのやり方ならば聞こえはいいですが、間に合わせで急いで作って強引に挿入したCGなど、酷くチープで見ていられません。そのため、こういった撮影の都合も考えなければならないのが、実写物のシナリオライターの仕事として難しいところとなっているのです。

C.ゲームのシナリオライター

最初にもありましたが、一般のシナリオライターとは、ゲームにおける脚本家を指すことが多いです。 また、必ずしもシナリオライターを企画に参加させるとも限らず、ディレクターが脚本を兼任する場合もあります。 ゲームのシナリオライターの仕事は、文字通り、ゲームのシナリオを作ることにあります。 どういった形で脚本作りに関わるかは、ゲームの場合によって様々です。 ・企画の頃から構成に深く関与するタイプ ・世界観やキャラの案を参考に執筆するタイプ ・渡されたプロットを元に執筆するタイプ と、こういった3つの他にも、ゲームのシナリオライターには様々なタイプが存在します。 そして、ゲームにおけるシナリオというのは、ゲーム内におけるイベントや演出、分岐要素の一部。つまりは「コンピュータプログラム」の一種として扱われることがあるのです。 ゲームシナリオの特徴は、私たちがよく見るストーリー内のセリフ、ト書きで場面描写を細かく指示するような形態とは違う書き方をされます。 さらに、構成を考慮した物語展開をすることが求められるため、シナリオ構成能力に加えてフローチャート・フラグといったゲーム特有の知識を併せ持つ必要があります。

未経験者がシナリオライターになるには

経験者は勿論、未経験者でもシナリオライターになるための方法は特にこうでなければならないという道筋はありませんが、多くの未経験者が辿るという方法は、シナリオライターを育成する学校、すなわち「脚本家養成学校」に通うというものです。 脚本家養成学校では、プロの講師からシナリオを創る上での根本的な考え方や、業界での経験を学ぶことができ、未経験者でもここからシナリオライターの道に第一歩を踏み出すことになります。 ただし、こういうマイナーな学校は東京や大阪くらいにしかないので、地方に住んでいる人は上京でもしないと通い辛いかもしれません。 そして、学校に通うメリットは何かというと、「コネクションが作れる」という点あり、講師はプロなので当然業界との繋がりは強いです。そういった人とコネクションが作れれば、未経験者からシナリオライターになった暁には仕事もとりやすくなると推測できます。 ただし、それ以前に経験者でも未経験者でもシナリオライターとしての実力がないと、注目もしてもらえないし、仕事を回してもらえることはないでしょう。 実力を認めてもらうには、まずは学校に入ってシナリオライターの基礎を学び、勉強するは勿論、そこから優れた成績を残せるようになったり、コンクールで賞をとったりなど本人の努力が必要不可欠です。 ちなみにコンクールはネットで調べれば定期的に色々開催されているので、機会があれば、こういったものには積極的に応募するようにしましょう。この業界で仕事をもらうには、経験者でも未経験者でも実績が大切で、何年やってきたというのはあまり関係はありません。仕事がなくても、未経験だとしてもシナリオライターとして自分の知名度を上げるためにも辛抱強く実績を作ることに専心することが必要なのです。

シナリオライターで未経験者が求められるスキル

シナリオライターになるには、アニメやゲーム制作会社に採用されて仕事に就くのが一般的な流れとなっています。こうした働き先では、情報系の大学専門学校卒業者が多く働いています。 そして、シナリオライターになるためには、これといった必要な資格やスキルはありません。ただし、アニメやゲームのシナリオを構成するという仕事上、以下のスキルは未経験者にも求められ、役立つものとなるでしょう。

1.創造力を身につける

アニメやドラマ、そしてゲームなどの映像作品のシナリオは、作品の構成、主人公やその他登場人物の台詞、そして臨場感溢れる表現方法がなければ成り立たず、見る人、プレイする人たちも感動させられることはできません。演出や演技、アニメやゲームの内容や操作感が面白くても、見る人たちを作品に夢中にさせるような素晴らしいシナリオがなければ、それはその作品の重大なマイナス評価になってしまうのです。 そんな中、経験者だろうと未経験者だろうと、シナリオライターになるにあたって一番必要となるスキル。それはシナリオの構成能力、つまり創造力なのです。 ゲームシナリオライターになると、自分でシナリオを構成する、つまりひとつの物語を作れるほどの力がなければ、いくらその他の役立つ知識やスキルがあってもゲームの制作や企画の役に立つことがありません。 それでは、物語を作る力を養うにはどうすれば良いのかというと、まず、シナリオライターの参考書やノウハウ本を読む。名作駄作問わず、あらゆる小説やストーリー作品に触れてみる。どちらも必ず成功に至れるとは限りませんが、未経験者の第一歩としての行動としては正しいと言えます。

2.数多くの知識や体験をする

シナリオライターをするにあたって、どのような仕事をするにしてもそうですが、知識や体験のストック、つまり数多くのそれらが必要となります。 初めての仕事を任される時、その仕事に関する知識だけあっても経験がなければ変に緊張してしまい、自分が持っている知識通りに行動できなかったり、逆に経験とセンスで突き進んだとしても、見えるものが見えなくなったり、行き詰まったりする危険性があったりします。 知識と経験の両方がなければどんな時でも、未経験者は勿論経験者でもパフォーマンスを発揮することはできません。それは、インドアなイメージが強いシナリオライターという職業であったとしても、同じことがいえるのです。未経験者ならば、目指している職業を目指す前に、何でも構いませんのでそれにつながる知識や経験をかたっぱしから集めてみるのも大きな一歩となります。

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初回公開日:2017年05月23日

記載されている内容は2017年05月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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